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Last Scne.21
スタート
終わりは始まりへと続く・・・
そよぐ風、夏の香りを運ぶが如く
木立の生い茂る山あいを抜けると
緩やかな勾配の坂道に入る
車のエンジンは快適で
メーターを見ると 時速100キロを超えている。
小気味良いクルマの調子が、ハンドルに伝わってくる。
照りつける日差しは、陽気な夏の終わりに近く
夕日が次の季節の訪れを告げているかのように
くれない色に染まっている。
木漏れ日の眩しさが心地よく 近づきつつある期待に
確かな手ごたえを胸に感じていた。
アクセルをさらに強く踏み込んだ時・・・
先の緩やかなカーブで大きい影が目の前に立ちふさがった・・・
鈍い音と共に記憶が薄れてゆく・・・
遠くのほうからサイレンの音が聞こえてきた・・・
眼を開けようとすると辺り一面、
綺麗な夕日が茜雲のように染まって見える・・・
太陽が紅く夢の軌跡を描くようにぼんやりと
分水嶺のように分かれて見えた・・・
まるで安息のサインのように・・・
終わりのない旅の始まりは・・・
微かに 紅く 一面を照らしていた。
Fin![]()
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