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眞鍋かをりさん「家宅捜索受け屈辱的思い」契約解除求め事務所を提訴 2010.2.19 01:05
 芸能プロダクション「アバンギャルド」(現・市エステートコーポレーション、東京)の脱税事件などで社会的信頼を失ったとして、所属していたタレントの真鍋かをりさん(28)が、同社や現在の所属事務所に契約解除を求める訴訟を東京地裁に起こしていたことが18日、分かった。


訴訟理由と主張
 「事件の関係先として自宅を家宅捜索され、屈辱的な思いをした」
 「自分の名前を含む形で事件報道され、名誉を傷つけられた」
 「昨年の衆院選に立候補した特定の政治家のポスターに利用された」

 意外な形で事実が明らかにされた。
 「特定の政治家のポスターに利用された」は、当時は「政治家に利用された」という主張であり、「事務所が」ではなかったのだ。当時のブログにはこう書いている。

ポスター掲載の件 2009/07/29
今朝のスポーツ新聞に掲載されていましたポスターについてです
候補者の方と私が一緒に写っている写真が使われていますが、その方とは全く関係ございません。
1年ほど前に一度だけ対談でお会いしてそのときに写真を撮りましたが、何故その写真がポスターになってしまっているのかわからず困惑しています。
私は特定の政党や政治家の応援はしていませんし応援コメントも出していません。
……
もちろん更新前に事務所にどこまで把握しているのかを聞いて
その上で自分がそういった声明を出して良いか確認をしています。

いろいろとむこうの事情もあると思いますので
ただ私が言えるのは
政治に関して特定の人物を応援することはありえない
ということだけです。


 2009年7月末では、「事務所にどこまで把握しているのかを聞いてその上で自分がそういった声明を出して良いか確認をしています」と事務所への確認をした上で、「政治に関して特定の人物を応援することはありえない」と明言しているのだ。
 しかし事実は、事務所に対して「昨年の衆院選に立候補した特定の政治家のポスターに利用された」と訴えているのである。

 当時、衆院選に出馬した城内実氏は、有名タレントの写真の無断使用を本人のブログなどで訴えられ苦境に立っていた。ブログの女王などと言われていたタレントだけにその影響力は大きかったのである。

社会的圧力の影響 << 作成日時 : 2009/08/03 16:54 >>
 もしも城内実氏の言うとおり、「私からお話ししたいことがあります」であり、「都内の会社を通じて了解をいただいている」のであれば、タレントの主張は一方的でしかない。
 これに対してタレントの事務所が反応している。
眞鍋かをり「選挙ポスター」騒動 事務所側が許可「一切出していない」
 「掲載許可は一切出しておりません」
 「オフィスプロペラ側の写真無断使用により、多大な迷惑をこうむった」

 写真使用の了解があったとして、タレントの側を非難するなら、以前、対談をしていることもあり、事務所がよい関係を保とうとして写真使用に了解は出したが、テレビ出演が見送られたことで損害となることに慌て、仲介役にごり押しで撤去を決めさせた、ということになり、はなはだ傲慢な印象だ。
 また、衆院選挙という重大事に立候補者への配慮はなく、自分たちの利益ばかりで、一般的常識からかけ離れている。
 写真使用の了解があったとするなら、ブログで立候補者を非難する行為は選挙妨害『4年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金』にも当たることで、城内氏の態度しだいでは大変な問題になるだろう。
 しかし城内氏が折れた(ポスター撤去)ことで、タレント側が『政治的かつ社会的圧力が成功した、今後もマスコミやメディアへの操作が可能である』と思い込み、そのような強硬な態度をとり続けるのではないか。


 城内氏が折れた形でポスターを撤去した。そうとうの損害があったのだろうが、城内氏は彼女を「選挙妨害」として訴えたりしていない。お優しいことだ。
 タレント本人は、ポスター利用に関して、「事務所が了承していた」ことを契約解除の理由にして認めた形であり、意識的かは別にしても、事務所とタレント本人は結果的に嘘をついていた、ということになった。
 それにしても、立候補段階ではあるのだが政治家を譲歩させたほどの社会的圧力を持ちえるタレントの威力は、今度は事務所を相手取っての契約解除の訴訟へと発展した。

 以前から、このことに関して検証してきた。

社会的圧力の影響、分析【検証】 2009年09月16日 21時31分23秒 | 検証

 中には興味深いコメントもある。

社会的圧力の影響、分析【検証】2 2009年12月10日 08時27分40秒 | 検証
分析 (アナライザー)
2009-12-10 21:21:06
選挙とは票の奪い合いであり、支持票が他候補に寝返ることは日常茶飯事。それを選挙妨害と言えば選挙それ自体が成立しない。


 このコメントからは、「以前は応援したが、今回は他候補に寝返った」と読めるので、本人しか知り得ない事実なのではないかと思ってしまう。

 人が社会的な力を持った場合、「その威力を行使したい」と、どうしても思って実行しまうのは政治家と同様の心理であろう。嘘のごり押しでも社会的に通ってしまうその力は、権力のような強制力となるのだ。恐ろしいことだ。

一番嫌いで、落選させたくて、跡形なく潰れてしまえ、と思っている政党に、恨みの一票を投票しましょう!

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