ロビンちゃん「わあっ、凄い!…たった数日で、ずいぶん殖えて来たね」
クックちゃん「今日は成長促進剤入れるの、僕やりた~い!
🧪」
幽子「あ、ホント?…じゃ、クックちゃん、お願いするよ」
マレットちゃん「こ、これ、…本当に生物みたいですねっ」
幽子「一応、本当に生物だよ単細胞生物、藻類だけどね。顕微鏡で覗いてみると、こう…これ一個一個が大体1日で4つに分裂して、無数に殖えてくんだよ🦠」
ロビンちゃん「すごーい!…これ、どのくらいの大きさなんだろう…」
幽子「ああ、大体、それは一個がね…」
バミューダーさん「え…え?…何なの、この緑色の不気味なアメーバみたいな物体は。
き、君たち一体、何の実験してるの?」
幽子「…ああ、これ?」
クックちゃん「…あ、バミューダーさんだ!
あのねあのね、僕たち、今、クロレラを培養してるんです」
バミューダー「…クロレラ?」
ロビンちゃん「うん、ラークさんの畑や、ポムちゃんの家の花壇に使うんだよ土質が、凄く良くなるの」
マレットちゃん「果物や野菜の成長を促進してくれる、土の中の有用な細菌を増やすのに、これ、とっても役立つんですよ📖」
クックちゃん「加工すれば、サプリメントなんかにも転用出来る、栄養価も高いものなんだって」
バミューダーさん「…そ、そうなんだね…
そうだとしても…ちょっと量、多過ぎない?」
幽子「だとしても、結構多量に使うし、この辺、畑や果樹園多いから、どこに持ってっても、有難がられるんだよ」
マレットちゃん「怖くないですよ
私も初めて見た時は、気味が悪いと思ったんですが、ラークさんがお野菜や果物を育てている所を実際に見て、納得しました」
クックちゃん「あれっ?…バミューダーさん、もしかしてこういうの、苦手なの?」
幽子「…怖いの?バミューダーさん」
バミューダー「…で、でもなんか、ブクブクブクブク言ってるし、鍋から溢れ出てきてるよねえっ?!
」
幽子「…怖がることないってば
」
バミューダー「ゆ、幽ちゃん、昔からその手の実験好きだけど、なんでいつも、鍋から溢れるほど大量に作るのよ?
…てか、す、凄い泡出来てますけどっ?!なんか、子供たちの頭くらいのあわ
」
プクっ、ブクブクブク…
バミューダー「…な、何かじわじわこっち来るっ!侵蝕して広がってくるっ!
み、みんなっ、離れてぇ~っっ!
」
バミューダー「…じゅ、10倍?
教科書に書かれた分量の10倍!?
クロレラ培養工場でも始めるつもりなのかい、幽ちゃん?!
」
世の中には、本当は危険で怖がらなきゃいけないのに、見た目が無害そうだからって誰も怖がってない恐ろしいもので、いっぱい溢れてるのに、何の害もないものに無駄な怖がり方して、どうするんだよ
ロビンちゃん「…ねえ、幽子さん、バミューダーさんをいじめちゃダメだよ…😟💦」
幽子「あー、でも、やっぱちょっと、大量に作り過ぎたか
」
…幽子さん、流石にこれは、バミューダーさんがヒクのも、無理ないですよ…😟
」
クックちゃん「ホントだ。鉄のお鍋が、プカプカ浮いちゃってら…
」
バミューダー「し、試験管が。試験管が、巨大プヨプヨに飲み込まれていってるっ!
」
ロビンちゃん「バミューダーさん、大丈夫だよ、落ち着いて…😅💦
クロレラに、意思や感情はないから…」
バミューダー「…い、意思や感情がないのに、じわじわとこちらに向かって侵蝕して来るものほど、無気味で恐ろしいものってある?!
」
幽子「…でもおかしいな、それにしたって、こんなに一気に殖えるかな?
…クックちゃん、成長促進剤、規定の倍量、入れなかった?🤔」
クックちゃん「…ううん?
…あっ!でも、こないだ、近所の子たちがここに遊びに来た時に、クロレラはこうやって育てるんだよって説明をしたから…
面白くなって、こっそり入れてみた子たちがいたのかもしれない…
」
幽子「あちゃ…💧」
試験管は100均スポイトの先。試験管立てはバルサ材。
ロビンちゃん「…というより、ここ、ポムちゃんのひいおじいちゃんの研究室を借りてるんでしょ?
バミューダー「だっ、だ、だから言ったじゃない。ひいいっ…
」
緑色のこれは、100均スライムです↓本当はハロウィーンの時に何かしたくて買ってあった。
今回の記事、クロレラさんたちへの大変な風評被害かも…😅
クロレラさんたちごめんなさい。本物のクロレラさんはこんなに気味悪い姿してないですよ~。多分。
・・・・・
幽子「バミューダー、どうしたの。
バミューダー「ぐすっ…ああ、幽ちゃん。
ソファベッドは、ただマフラーを折り曲げただけ。撮影用。
でも彼は、まだ子供で…
」
幽子「勿論、カフェ経営とは言っても、農場の従業員たちや近隣の子供たちに、手作りお菓子とお喋りの場を、ほぼ無償で提供する、ちっちゃな喫茶スペースらしいんだけどね
クックちゃんが、使われてない番小屋と廃材を使って、ロビンちゃんの為に建てたんだってさ。バミューダーがいなくなって、弟が寂しそうにしてるのを、見抜いたんだろう。あの兄ちゃんは天真爛漫に見えて、なかなか鋭い所がある子だよ
ロビンちゃんは、マレットちゃんと一緒に、毎日そこでココアとお菓子を作って、来る人にふるまってるらしい。
ああ、幽ちゃん、僕は来年の秋が、今から楽しみで仕方ないよ
」
幽子「そうだね。
…考えてみれば、不思議なものさ。クックちゃんとロビンちゃんは、以前、あの辺り一帯で、お菓子や果物欲しさに家々をうろつき回って、いちご泥棒と呼ばれてたんだ。
バミューダー「本当だね…
もしその時に、それこそ、無償で子供たちにお菓子をくれる、そういった場所の一つでもあれば…クックちゃんやロビンちゃんは…
」
ただ、同時に、ラークの仕掛けたイノシシ罠にクックちゃんがかかって、あの子たちがキングフィッシャー家の子になって、あたしたちに逢うことも、なかったわけだけどね
」
バミューダー「不思議なものだよねえ、運命って。
一つが動くと、それこそ化学反応みたいに、何もかもが少しずつ動いていって…
」
幽子「うん。…あ、そうそう、そのクロレラの写真で、思い出したんだけどさ。
今、あたしのお腹の中でも、凄い速度で、細胞分裂が始まってんだよね
」
幽子「うん、あんた、パパになるよ、バミューダー
」
・・・・・
私がTwitter(間違っても私は、X旧Twitterとか書かないからね。結局「X」じゃ誰にも通じないってことじゃん。いつまで続けるんだ、この茶番)を永久凍結される前、親しくして頂いており、現在唯一、別のSNSで、繋がりを保てている方が、この度ご本を出版されましたので、ちょっとご紹介させて頂きます📖
「つい人に話したくなる名画の雑学」
ヤスダコーシキ KADOKAWA
「昔の風俗をつぶやくよ」さんは、ご存知の知識量が「こういうの、どっからどうやって調べて来るんだろう?
」と思うほどハンパない方で、これは西洋絵画のみの雑学の収録の本なのですが、毎日のようにツイートされる内容の知識は、日本画、彫刻、昔の発明品や変わった道具、写真や動画、銀幕スターにまで及びます。
此方の記事のポール・エヴリン氏の「かぐや姫」の挿し絵の存在、つぶやくよさんに教えて頂いて知りました。↓
此方の本を読むと、堅苦しくて取っつきにくいな~と思った「名画」が、ちょっと親しみやすく感じられてくるかもしれないです。
決して難しい本ではありません。意識高い芸術的な西洋絵画様(?)への苦手意識を取っ払うのに便利な、楽しい本ですよ📖✨
「昔の風俗をつぶやくよ」さんのTwitterアカウント
・・・・・
師走…師ですら走る。恐ろしい漢字です。
「忙殺」という言葉がよく似合う。それが12月。
何もかもがバタバタと一斉に走り出すので、
気付くと見えない何かに激突し、動けなくなっていることもあります…私のように
風邪は…この全く出なくなった声、何かの拍子に始まると止まらない、転げ回るほど猛烈な咳の発作…
一朝一夕に治ると思えない。
焦ると尚更、悪化し、治りが遅くなる。
「女と猫は、呼ぶ時には来ないが、呼ばない時に来る」と、小説「カルメン」の中で、作者のメリメは言ってますが…
「健康」も、こっちが猛烈に呼び立てている時には、来てくれないかもしれない
「急がば回れ」と申します。…もう、長期戦覚悟で、のんびりとゆきます
忘れた頃に、治ってるといいな。
危なっかしさ極まりない状態ながら、今日から、職場にも復帰しました。
ご心配おかけしました。
お見守り下さった皆様、お声がけ下さった皆様、有難うございます
皆様も、休める時には、ゆっくりお休み下さい
毎日、本当に本当に、お疲れ様です
・・・・・
「夜と夢」シューベルト
清浄なる夜よ あなたが沈み来る時
月光が空気のはざまを通り抜けるように
夢もまた、人々の胸のうちへ
静かに舞い降りて来るのだ
人は楽しく夢に耳を傾け
夜明けが来ると、呼びかけるのだ
…戻ってきておくれ、清らかなる夜よ
愛しき夢よ、戻ってきておくれ!