ユールニッセ「あれ?…クックちゃん、ロビンちゃん、マレットちゃん、何してるの?びっくり

クックちゃん「うん、期末試験の勉強中。

僕ら、三日後に、学校のテストがあるのおねだりあせるあせる

 

ユールニッセ「…学校のテスト?

でも、君たち、学校なんて通ってないじゃない?アセアセ

 

ロビンちゃん「僕たち、ホームスクーリング生でね、お勉強は、ラークさんやポムちゃんに、家で教わってるのニコニコ

ポムちゃん、大学出てて、先生の資格持ってるんだ。

ラークさんは、大学は中退してしまってて、卒業してないけど、留学先のF国で家庭教師をしていた位、成績優秀だった人だからね。教え方は、凄く上手だよニコニコキラキラ

 

ユールニッセ「へぇぇ…アセアセ学校行かなくても、家でお勉強できるの…」

 

クックちゃん「そうなの。でも定期的に、試験はあるから、これはこれで、割と大変なんだよ。

学校行ってない子は、標準より良い成績を取らないと、ダメだしね…えー?

 

ロビンちゃん「朝は毎日、三人で勉強してるんだけど…マレットちゃんって、物凄く頭良いんだよ。

僕、ビックリしちゃったおねがいアップ

 

マレットちゃん「い、いえっ…驚き💦」

 

ユールニッセ「へえええ!びっくりキラキラ

 

クックちゃん「ねね、マレットちゃん、この問題、どうやって解くの?おねだり

 

マレットちゃん「…あ、これは動詞の活用形というのがあるので、これに当てはめて解けば…

例外一覧も、教科書の最後のページに載ってますから、これも一緒に暗記しておいた方が良いと思いますにっこり本

 

クックちゃん「あっ、有り難う!驚きメモ…そっか、ずっとそこ引っかかってたの。やっと解ったよびっくりキラキラ

 

ロビンちゃん「僕ら兄弟は、理科や算数は、ラークさんやポムちゃん、幽子さんにも教えてもらったから、割と得意なんだけど、国語や語学が苦手でね…ショックダウン

 

ユールニッセ「へぇ…驚き

その点、僕らユールニッセは、サンタさんのお弟子になることが、最初から決まってるから、気楽で良いなあにっこりクリスマスツリー

 

クックちゃん「でも…それはそれで、大変だと思うようーんあせる

小さいうちから、トナカイのお世話をしたり、よそのおうちのお手伝いをしたり…ニコニコトナカイジンジャーブレッドマン

 

マレットちゃん「国語は、一度好きになると、面白くてワクワクするんですよほんわか

私は教科書を貰うと、貰ったその日に、隅から隅まで、待ちきれずに全部、読んでしまいますおねがいラブラブ

クックちゃん「えええっ?!凄い…びっくりハッ

 

ロビンちゃん「お勉強を『面白いキラキラ』と思えるのが、既に凄いや…驚きハッ

 

マレットちゃん「そう言ってもらえて、私も嬉しいですほんわかラブラブ

…前の学校では、教科書が面白いなんて、うっかり口にしたら、ガリ勉扱いされました…えーんダウン

 

クックちゃん「…そんなわけで、兎に角、この三日間は、僕たち、本当に大変なんだよ…悲しい💦」

 

ロビンちゃん「ユールニッセちゃんたち、そういうわけで悪いんだけど、今日から三日間は、ロビンカフェもお休みするねにっこり

代わりのおやつは、トチーちゃんやおばあちゃんが用意しといてくれるはずだから。

…僕、マレットちゃんほど優秀じゃないから、勉強に集中しないとさ…ショック💦」

 

ユールニッセ「はーい、解ったわウインク

私達も、今日の午後は、おばあちゃんやトチーちゃんの家をお手伝いすることにするわねニコニコ🧹キラキラ

・・・・・

 

クックちゃん&ロビンちゃん&マレットちゃん「いっただっきまーすほんわかほんわかほんわかアップ
トチーちゃん「あなたたち、本当に日本食、大好きなのねぇ…驚き汗
 
クックちゃん「うん、大好き!ニコニコ
この鶏の唐揚げ、すっごく美味し~い!キラキラほんわか🍗」
 
ロビンちゃん「僕、ごはんもお味噌汁も大好き!
…このお味噌汁、お葱とわかめとお豆腐が、沢山入ってるねっよだれ🍚」
 
マレットちゃん「脳を沢山使うと、不思議とお腹が空くんですよね…驚き🍚
ご飯が凄く進みますおねがいキラキラ
 
トチーちゃん「お代わりは沢山あるわ。食べたいだけ食べてちょうだいウインク音符
 
クックちゃん&ロビンちゃん&マレットちゃん「はぁぁ~い爆  笑飛び出すハート
ミニチュア和食。全て樹脂粘土製。但し唐揚げのお皿は100均ミニチュア皿、お味噌汁の入れ物は100均クラッカーの部品、樹脂粘土の具を入れたおつゆはレジンです。
ご飯茶碗はドングリの帽子で型を取りました。箸はクラフトテープです。
 
 味噌汁椀はこの方の動画を参考にしました。
このアイデア本当に凄かった。

・・・・・

 

ロビンちゃん「ふうう、やっと、今日の分のお勉強、終わったぁぁ…絶望

 

クックちゃん「試験まで、あと三日かあ…ショック

…でも、大体の過去問は、時間をかけずに解けるようになってきたよほんわかキラキラ

 

トチーちゃん「三人とも、お疲れ様ほっこり…さあ、おやつをどうぞパフェ

 

マレットちゃん「有難うございま~すほんわか

ポムちゃん🍎🍏「それにしても、話には聞いていたけど、本当にマレットちゃんは優秀なんだね。
ポム、ビックリしたようさぎキラキラ
 
ラーク「ええ、僕もちょっと驚きましたほんわか
マレットは、都会の学校では、最難関クラスに入っていたし、塾も、最初はアイビスが無理して入れたようですが、飛び抜けて優秀だったので、途中からは、授業料は完全免除だったらしいんですよおねがいキラキラ
…それで周りの生徒たちやその親たちから、余計、反感や妬みを買ってしまっていたらしいのですが…ぐすん
 
おばあさん「マレットの頭の良さは、伯父にあたるラークや、祖父のフェニックスに似たのねおやすみコーヒー
逆に言うと、母親のアイビスには、その点では、あまり似なかったんだわ。うちの子たちは、兎に角、一番上のラークが優秀で、下の二人は正直、成績はそこまでパッとしなかったのよ」
トチーちゃん「そのアイビスさんは…マレットちゃんのママは、今はどうしておられるんですの?」
 
ラーク「アイビスの方も、一か月後に簿記の試験を控えていて、昼は非正規の仕事をし、夜は勉強に励んでいるようです。
僕とはリモートでたまに話をして、テキストの解らない所も色々質問してくれるんですが、此方も最近、やっと資格取得が見えてきたようですよニコニコ
 
おばあさん「それは良かったわ。一つでも資格が取れれば、それは、アイビスの自信にも繋がるでしょうほんわかあの子の粗放な性格は、自信の無さからも来ていたのだわおやすみ
残念ながら、あの子の自信の一部は、私が削いでしまっていたのでしょうけど…でも、あの子自身も一時はグレていて、あまりにもラークと色々な点で、差があったものでねえ…ショック汗つい比較してしまって。
ただあの子は、少なくとも頭脳については、私に似たのよ。私だって決して、呑み込みが早い方ではなかったものぼけーDASH!
トチーちゃん「ところで、さっきあなたたちが暗唱していた、教科書の漢詩は、なあに?
『花、無心にして…』とかいう…」
 
マレットちゃん「良寛の詩ですニコ
『花 無心にして蝶を招き 蝶 無心にして花を尋ぬ
花 開く時、蝶来り 蝶 来る時、花開く
吾れも亦 人を知らず 人も亦吾れを知らず
知らずして帝の則に従う』
…花も蝶も人も、万物は全て、意識を超越した天帝、つまり御仏の采配の下で生きている。っていう意味の歌ですね本
 
ラーク「へえ。良寛か。日本の僧侶で、詩人でもあった人だ」
 
トチーちゃん「あらっ、それ、良寛様のお歌だったの?
中国の漢詩じゃなかったのねぇ。てっきり私、杜甫か李白の詩とばかり…驚きハッ
 
マレットちゃん「ええ。良寛は、和歌も漢詩も書く人だったんです。

名主としての才はなかったんですが、学業はとても優秀な人だったらしくて、父親もまた、有名な俳人だったのだそうですにっこり

トチーちゃん「知らなかったわ…びっくり

確かに良寛様は、歌人としてとても有名だし、優秀な人だったのよね。若い頃は、でも…」

 

ラークさん「『たちばな屋の昼行灯(役立たず)』と言われ、バカにされていたらしいですが…

生まれついて与えられていた、名主の嫡男という役割が、彼には向いていなかったんですねえー?

 
クックちゃん「良寛って、元は名主の跡取り息子だったのに、家を棄てて出家してしまって、一時は全国を修行して歩いて、中国に渡る事すら視野に入れていたのに、後年、故郷の越後国(新潟)に戻って来て、近所の子供たちと一緒に、小さな庵で、一日中、手毬をついたり、草花で遊んだりしていたんだってニコニコ本
そんな変わった人を、暖かく受け入れた新潟の山村の人たちも、凄いと思うけどさ。…随分と浮世離れした、不思議な人だよね…🤔」
 
ロビンちゃん「何だかそれって、お兄ちゃんみたいじゃないか…滝汗

ポムちゃん🍎🍏「…良寛様が若い頃、円通寺という岡山県のお寺で修業していた時に、仙桂(せんけい)という兄弟子がいたんだって」

 

ロビンちゃん「仙桂和尚?…僕、聞いたことないよ。マレットちゃんは?」

 

マレットちゃん「私も、ありませんね…驚き

 

クックちゃん「マレットちゃんも知らないんじゃ、有名なお坊さんじゃないんじゃないかなえー?

 

ポムちゃん🍎🍏「うん、有名な人では全く無いから、誰も知らなくて当然だと思うよ。

…そもそも、その仙桂和尚は、良寛さんに輪をかけて、変わったお坊さんでね。お寺に修行に来てるのに、一度も座禅を組まず、お経も読まず、ただただ毎日、菜園で黙々と野菜を育てて、採れた野菜を、雲水たちに振る舞ってただけの人らしいのロップイヤーにんじん

クックちゃん「へえっ…びっくり汗確かに変わってら。

そんな人でも、お坊さん、務まるの…アセアセ

 

ポムちゃん🍎🍏「一方で勿論、若い頃の良寛様は、元々学業に関しては、凄く優秀だった人だし、修行一途でもあったから、毎日座禅を組んで、経文を読んで勉強していて、勉強せず経も読まない仙桂には、全然、注意を払ってなかったんだってネザーランド・ドワーフ

 

ロビンちゃん「うーん、そりゃまあ、そうだろうね…えー?

気付いたところで、あの人は何の為に仏門になんか入ったんだろう、変な兄弟子だなぁ、くらいにしか、普通、思わないよね。

周りからも、その人は、間違いなく変わり者扱いだっただろうし…😟汗

 

ポムちゃん🍎🍏「でも、その後、良寛様が円通寺を出て、あちこち彷徨っている間に、お父さんが自殺し、生家の家運が傾き…

そんな折に良寛様は、仙桂和尚の訃報をふと、耳にするの」

 

クックちゃん「…亡くなったんだ、その人…😟」

 

ポムちゃん🍎🍏「うん。

…その時ね、良寛は『仙桂こそ、まことの道者だった。何も語らず、たまに出る言葉は朴訥で、国仙和尚の弟子となって30年間というもの、一度も座禅を組まず経も読まず、宗文の一語すら口にせず、ただただ菜園で野菜を育てて、皆にふるまっていた。

私はその仙桂和尚と日々、顔を合わせていながら、彼を識らず、見もしなかったのだ。

ああ、どうして気付かなかったのだろう。仙桂和尚こそが、まことに道を究めたお方なのだということに』という歌を詠んで、彼の死を、心から嘆いたそうだよおやすみ

 

ロビンちゃん「へえ…びっくり

 

クックちゃん「気には留めなかったけど、良寛様の心の片隅に、その仙桂和尚の姿が、いつも焼き付いていたのかなにっこり

畑を耕す姿だとか、出来た野菜を嬉しそうに収穫している姿、料理をしている姿、それを食膳に運んできてくれる姿…」

 

マレットちゃん「………」

 

トチーちゃん「誰から感謝されなくても、30年間毎日、ただただ黙々と皆の食べるご飯を用意して、笑顔で待っていてくれていた。…学がなくても、知識をひけらかすことがなくても。

それこそがまことの賢者の生き様だった。そのことに良寛様は、やっとお気づきになられたという事なのねおやすみ良いお話だわ」

 

マレットちゃん「ママ…おねだり

 

ロビンちゃん「…マレットちゃん…?驚きハッ

マレットちゃん「う…ぐすっ。

わ、私っ…ママに…ママに逢いたい…ですっ…えーん

 

ラーク「マレットちゃん、君もママも今、試験勉強の真っ最中だ。

それが済んだら、一度、ママに逢いに行こうな驚き

 

マレットちゃん「私、私はっ…ここで毎日、とっても幸せなんです。

お腹いっぱい食べられて、優しい方々と一緒にいて。クックちゃんやロビンちゃんたちもいてくれて。誰も私に意地悪をしないでくれて。

でも…でも、時々、耐えられなくなる時があるんです。

私一人が、幸せでいて、ママが…ママがあの冷たい街で、夜もたった一人ぼっちでっ…えーん

ラーク「マレットちゃん…おねだり

 

トチーちゃん「まあ、まあ、マレットちゃん、可哀想に…大泣き

まだ小さいのよ。ずっと寂しかったんだわ…おねだり

 

マレットちゃん「私、私、ママの傍にいなくてはっ。ママ…ママは…

周りの人たちに、田舎者で教養がない、話す話題にも品がない、あんなだから、夫にも逃げられるんだ…って、散々馬鹿にされて、仲間外れにされて…えーん

それでも、私の為に黙って働いて、食事でもお洋服でも学校でも…一番良いものを、私にくれたのに…大泣き

 

おばあさん「マレットや、ママは一人ぼっちなんかではありませんよ。ここに来れば、可愛いあなたがいるのですもの。

ママは…アイビスは今、あなたがここにいて、幸せだということに、日々喜びを感じながら、勉強や仕事に勤しんでいるはずですおやすみ

クックちゃん「そうだよ、マレットちゃん。

そういう時は、僕たちと一緒に、ママに応援のお手紙を送ってあげようよにっこり

 

 マレットちゃん「ううう…えーん💦えええっ…えええん…

ママ、ママぁ…大泣きわぁぁぁん」

 

ロビンちゃん「マレットちゃん、試験が済んだら、僕と一緒に、ママに送るお菓子を作ろうねニコニコ

 

ラーク「そうだね。マレットちゃんのママも今、資格試験の勉強に一心不乱だ。マレットちゃんも、今は、ママが喜ぶように、この試験、頑張って合格しよう。

そして試験が終わったら、すぐにもママに会いに行こうな。その為の手配は、僕らが全部、してあげるからにっこり

 

クックちゃん「うん、僕も頑張る。…マレットちゃんも、一緒に頑張ろうよ。

あと3日間だけニコニコ

 

ロビンちゃん「そうしよう、マレットちゃん。頑張ろうねほんわか

 

マレットちゃん「う…う。は、はい…えーん

 
因みに良寛の号は「大愚」。
宮沢賢治も「ミンナニデクノボートヨバレ、サウイフモノニワタシハナリタイ」と手帳に記していました。
愚かとは、言い換えれば無欲でひたむきなこと。それは最大の徳なのかもしれません。
・・・・・
 
クックちゃん「あああ。…試験、やっと無事に終わったねぇ…絶望
 
ロビンちゃん「うん、僕らも何とか全教科、合格して良かったよ…チーンガーン魂
マレットちゃんの全教科満点には、仰天したけどさほんわかキラキラ…すっごいや、ホント、マレットちゃんは…おねがい
 
クックちゃん「マレットちゃん、今頃、お母さんと逢ってるのかな…うーん
ロビンちゃん「そうみたいだよ。ラークさんが連れてってる。
ただ、マレットちゃんは、都会には本心から帰りたくなさそうだから、途中で宿を取って、そこでお母さんと逢うことにしたみたいおやすみ
数日間、一緒に過ごしてくるってにっこり
 
クックちゃん「育ってきた家も、もうないもんねえ…。都会が故郷だけど、そこへの思い入れ自体がないんだねぼけー
…ロビンカフェは、今日から再開?」
 
ロビンちゃん「うん、お菓子を焼くのは、今日はおばあちゃんが手伝ってくれたよニコクッキー
今は開店前で、誰もいないけど、3時になったら、ここ、開くよほんわか
クックちゃん「…あのさ、ロビン。
もしロビンが、マレットちゃんに言いたいことがあるのだったら、早めに言っといたほうがいいと、僕は思うよ」
 
ロビンちゃん「え?え…お、お兄ちゃん、何を言っているの?アセアセドキドキ何の話…?」
 
クックちゃん「マレットちゃんは、都会にはもう戻りたくない、ずっとここにいて、このカフェを続けるって言ってるけど、あの子はもう一度、都会にまた出ていくだろうと、僕は思うんだ。
あの成績だもの、絶対にマレットちゃんは、上の学校に進学するでしょ。…大学とか、大学院だとかさ。
…となれば、残念だけど、そういう学校はここにはない。高等教育を受けたいと思ったら、どんなに嫌でも、一旦は大都会にまた戻るしかないんだ」
 
ロビンちゃん「たっ、確かに、そうだろうけど…それと僕と、何の関係が…驚き
クックちゃん「ロビンは僕と違って、あまり旅が好きじゃないから、知らないかもしれないけど…大都会には、人と肩がぶつからずに通りを歩くのが難しいほど、大勢の人がいるんだ。
マレットちゃんは、ここが大好きだ、ずっとここにいたいって言ってるけど、大学生になって、その世界に否応なく溶け込んでって、いろんな出会いを経てきたマレットちゃんが、本当にここに戻って来るかどうかは、解らない。
ナースチャは間違いなく、もうすぐP市からここに戻って来るけど…それは、ここにラークさんがいるからだよね。
そして、ラークさんと一緒に、交わした約束があるからだ」
 
ロビンちゃん「…お兄ちゃん…😟汗
クックちゃん「マレットちゃんに伝えたい思いがあるんだとしたら、ロビンはそれを、マレットちゃんに、ハッキリ伝えておいた方がいいと、僕は思うんだ。
僕が言うようなことじゃないのかもしれないけど…一応、僕の今言ったこと、覚えておいて。ロビン」
 
ロビンちゃん「お兄ちゃんはどうなの?…マレットちゃんに伝えたい思いはないの?
だって、マレットちゃんは…驚きあせる
クックちゃん「僕にはないよ。
勿論、マレットちゃんのことは可愛いと思ってるし、誰よりも大事な友達の一人だけど、ロビンがマレットちゃんを思ってる気持ちとは、僕の気持ちは、種類が違う」
 
ロビンちゃん「・・・・・」
 
クックちゃん「これ以上、僕はもう、言わないけど…僕が言ったこと、覚えておいて。ロビン」
・・・・・

これまでのお話

 

・・・・・

 

このところ、私のリアの友人知人のお子さんが、不登校になってしまった…という報告が、相次いでいます。

原因の多くが「いじめ」。

 

私も不登校にこそならなかったものの、トラウマになるくらいのいじめにはあったもので、

こういう時、家庭で勉強し、進級試験を受ければ、学校に行ったことになる、アメリカのホームスクーリングって良いなあ…と思うこともあるんですが、

 

同時に、あんまり簡単にホームスクーリングを導入し、それが一般化するのも、怖いなえー?と思うことも。

 

ホームスクーリングには、親ガチャが、もろに子供の将来に反映されてしまいます。

勉強の必要性を感じない親は、子供に1日中、家に引き籠らせ、ゲームやネットをさせているだけになる。

 

宗教ごりの親は、進化論を子供に教えない、異文化を邪教と見なして、親や教祖の都合で一切触れさせない、親や教祖の都合の良い思想だけを子供に植え付けるなどの、偏向教育&洗脳教育が可能になってしまう。

下手に形だけ導入すれば、新興宗教の二世問題は、より悪化します。

(アメリカは新興宗教、凄く多いですよ。

日本でもお馴染みモルモン教やエホバの証人は、アメリカ発の新興宗教。故リバー・フェニックス氏が4歳くらいから性行為を強要されていたということを告発した「神の子供たち(ファミリー・インターナショナル)」等、恐ろしいカルト教団もあります。あれはヒッピーコミュニティのカルトでしたが、日本のように義務教育が徹底してる国だったら、まだ救いがあったかもしれません)

 

学校に来なくて心配してくれる先生などの外野がいないから、家庭内で虐待されていても、判らない。

一長一短。自由なら良い、欧米がやることなら何でも日本より良い、ってものでもないのです。

 

ただ、コロナ禍後、日本でも、不登校の児童は明らかに、昔より増えています。

いじめや家庭の問題に、教師が対応しようにも、先生方の仕事も過去最多、保護者は我儘放題(これは学童保育士だったから実感あります)。

 

あまりのブラックぶりに、教職を選ぶ人も激減。

そこまで手が回らない先生方の事情も、よぉ~く解ります。

 

ホームスクーリングまでは行かなくても、不登校のお子さんに対応するマンツーマンの学校は、確かに日本でも、これからはもっと柔軟に増えてっても良いのかなと思います。

実際、少しずつ増えてますし、茨城にもあります。

・・・・・

 

  「はしばみ谷のネリー」ワーゼル

 

ヘイゼル・デルに ネリーは眠りぬ

愛しのネリーよ いざさらば
我は一人寂しく 汝が墓前に佇む
我を残し逝きしネリーよ
在りし日 月影さやけき森を連れ立ちて
我らそぞろ歩きしが 
思い出虚しく 垂れ込めし樹々の深き繁みに
愛しきネリーぞ横たわる 
 
我は一人佇み続ける 
ヘイゼル・デルのネリーの墓前に
我一人残し 永久の眠りにつく
愛しのネリーよ いざさらば
 

・・・・・

 

「それからダイアナは、あたしに

『はしばみ谷のネリー』という歌を教えてくれるんですって(赤毛のアン)」

 

その「Nelly of the Hazel Dell(はしばみ谷のネリー)」という歌の実物です。

 

高畑勲氏のアニメでは、既成の讃美歌にそれっぽい歌詞を付けられ「花香る野辺に小鳥は歌い、歩むネリーの麗しき姿♪」という、明るい歌になっていましたが、そちらは高畑勲氏の創作です。

 

アニメが作られた当時には、とっくに流行を過ぎたこの曲の存在が、カナダでも忘れられてしまっていて、資料がなく、アンの作者モンゴメリー氏の考えた架空の曲名だと思われてたんじゃないかな。

アンの翻訳家として名高い村岡花子氏も、この歌はご存知なかったかもしれません。

実物は…曲想は明るいのですが、歌詞を見れば、ネリーは「はしばみ谷」に葬られている故人であり、
この歌はその若くして死んだ恋人ネリーへの挽歌だったんですね。
 
ヘイゼル・デル(はしばみ谷)は、アメリカ・ワシントン州に実在する地名です。今は労働者階級の居住区。
この歌はアメリカのフォークソング。
モンゴメリー氏の少女時代にはカナダの農村部にまで広まり、流行を博していたのでしょう。

女の子たちが元気いっぱい歌う歌にしては、内容が悲しく、イメージに合わない気もしますが、
そこは本当の死別をまだ知らず、薄幸の美女や、結ばれぬ恋に憧れるお年頃の少女たち。
 
「冷たい墓の下に眠る恋人を思って悲嘆に暮れるなんて、悲劇的だけど、とてもロマンチックだわ。
まるでテニスンの詩に出てくるエレイン姫のようじゃないの。…ぞくぞくっとしない、マリラ?」
というアンの声が聞こえてきそうです。