100均の木製トレイに、樹脂粘土の土と野菜を植え込みました。ニンジンの葉などは造花の一部を利用。またグリーンモスなども利用しています。
モア「いいなあ、マレットちゃんは、ずっとあっちの村にいて、クックちゃんたちと遊べて…
勿論、夏になればまた、クックちゃんは此処に来てくれるだろうけど…」
……メエエエ!
モア「勿論、梅雨になったら、あの途中の崖が物凄く危ないんだから、仕方ないけどね。
クックちゃんもその間は、一生懸命勉強したり本読んだり、ラークさんたちのお手伝いをするって言ってたから、私も頑張らなきゃ」
モア「こんなに鮮やかな野菜が、沢山採れたわ。
ニンジンばかりじゃなく、トマトもトウモロコシも、キュウリも、ジャガイモもよ」
モア「クックちゃんたちの村で、母さんが小麦もイースト菌も買ってきたから、夜には、お家でみんなでピザを焼きましょう。
ヘロンのミルクで作ったバターやチーズも、使わせてもらうからね」
……ウエエ!
モア「はいはい、あんたたちにも、キャベツやニンジンの葉っぱをわけてあげるから、待ってなさい。フィンチ、ヘロン」
モア「私たちに取材をして、フェザント先生が書いている『火を遠ざけた妖精族』の本、最後の仕上げに入ったみたい。
この間、読ませてもらったわ。私たちが言いたいことを、とても分かりやすく、良い言葉でまとめて下さっているわ。
母さん、最近では、先生と凄く気が合って、よくお話しているわね。
先生、そのうちに、この森の近くに、小さな小屋を建てて、時々そこで過ごすつもりだって、仰って下さっていて…」
モア「父さんがいなくなってから、ずっと一人きりで私やレイヴンを育てて、大変な思いをしていた母さんが、本当に明るい顔になったわ。
おじいちゃんの先生だけど…
でも、フェザント先生みたいな人が、私やレイヴンの新しい父さんになって、母さんの心の支えになってくれたなら、どんなに良いかしらって、時々、私、思うのよ」
モア「フェザント先生は、とっても頭が良くて、それに、どこか、無邪気な子供みたいなところのある人なのよね。
モア「さて、私も本を読みましょう。
クックちゃんの村のお友達の皆が、沢山の学習帳や問題集をくれたし、ご本も、玩具やゲームもくれたわ。マレットちゃんやポムちゃん、幽子さんたちが、お勉強の仕方のコツも教えてくれた。
レイヴンは、鍛冶屋のおじさんたちに教わった火の研究や実験に夢中だし、この時期、火も家も知らなかった、洞穴暮らしの頃に比べたら、する事は、ありあまるほどあるわね」
…メエエエ、エエエ!
モア「この間、レイヴンが火箸に岩塩を塗って、焚き火の焔の中に差し込んでみたら、綺麗な黄色い火花が星のようにパチパチと散ったわ!
マレットちゃんが、それは『炎色反応』というんだと教えてくれたっけ。
幾つかのものは、火箸に塗って焔に入れると、色の付いた火を発するのよ」
モア「そうそう、夏になったら、クックちゃんが、みんなで、『海』に行ってみようと誘ってくれたわね。
……どんな場所なんだろう、海!
大きな大きな、湖や川のようなものかしら。でも、水が塩からいんだと言っていたわ。
そんなお水の中でも、お魚って、生きていけるものなのかしら?」
・・・・・
これまでのお話
登場人物&設定
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「オペラ『オーベロン』より『人魚の歌』」ウェーバー
款乃(ふなうた)
金色の帳おりたち、
そよかぜ吹くたそがれ
うつらうつら浪まくら
海のおもてはろばろ
漂ふふねにゆられて
うれし友とただふたり
この世そらなる夢ごゝち
あなうれし夢ごゝち。
(作歌:近藤朔風)
近藤朔風は「ローレライ」や「野ばら」など、原詩に忠実な訳詞家のイメージがあるけど、実は全く創作の作詩もしています。
この「ふなうた(人魚の歌)」の原詩は、人魚たちが人間を水の底に引きずり込む為の誘惑の歌。
朔風は、その歌を、波間に揺られる二人の友の静かな歌に変えました。
ちなみにこの詩は、近藤朔風が明治時代に作った、いわゆる「オリジナル版」とは少し歌詞が異なっています。
彼の死後、Yuniが持っている昭和五年の楽譜(新撰藝術唱歌)に載せる時に、同じくこの合唱曲集に歌詞を書いていた近藤朔風の妻(近藤千穂子)や友人たち(小林愛雄や内藤濯ら)が、楽譜出版社(シンキヤウ社)と話し合って、合唱曲向けに少し歌詞を変えたのではないか、と思います。
タイトルも、オリジナルではひらがなの「ふなうた」ですが、こちらでは「款乃(かんだい)」と書いて「ふなうた」。
「款乃(かんだい)」は「棹をこぐ者どうしが調子を合わせる掛け声」、または「舟歌」のことです。
100年前の楽譜の救出作業も頑張っています。
「水蜻蛉の樂譜倉庫」
少しずつ梅雨に入ってゆきそうですね。
暑くなって、うっかり薄着を始めたところに、また気温が下がりそうです。
この時期は本当に、油断大敵です。
皆様が、バランスを保ち、健康で過ごせますように…
































