1889.3.26 西野の読売
新聞や雑誌が発行停止の処分になる一方、西野の小伝をまとめた冊子などを売って商売をする一般人が出てきます。
まぁ一般人というよりも個人の出版社かもしれませんが、
記事を見る限り、一般人扱いなので、そういうことにしておきます。
吉原から田町あたりにかけて出没した読売です。
読んで売るから「読売」。読売新聞の社名もここから来ています。
でも、ただ読むだけじゃ客は寄ってこないので、抑揚つけていたらしいです。
ほぼ屋外の講談ですね。
販売価格は1冊2銭。現代の価値だと200円かな。
「お、じゃあ買ってみるか」と思える程度の価格。
ですが、巡回の警察官に見つかってしまい、拘留2日、罰金1円50銭の憂き目にあったとのこと。
現代の貨幣価値で3万円くらいです。いい値段。
しかも住まいと名前、年齢ががっつり公表されちゃってます。
2人目の神田末広町の久保田さん、覚えておいてください。