前回は、姫路城の桜をご紹介しましたが、
今日は、姫路市の西部を流れる夢前川の桜をご紹介します。
実は近年になり、「姫路城の桜よりも美しいのではないか」と囁かれるほどの桜の名所となりつつあります。
英賀保文化教室からでも、西へ徒歩15分ほどで行くことができます。
夢前川の水源は雪彦山。
その雪彦山から播磨灘までの南北38キロを流れる川です。
水辺には、鴨や白鷺など多くの野鳥が生息しているので、バードウォッチングするにも最適な場所です。
サクラの季節になると、この川を鋏んで、
東西に何キロもの桜の花、数千本が一斉に開花します。圧巻ですよ。
さながら東西、桜の競演といったところでしょうか。
川沿いということもあり、開花は少し遅いですが、
その代わり、姫路城の桜が散り始めた頃、夢前川の桜は満開を迎えます。
姫路市民にとっては、姫路城と合わせて二度おいしいお花見ができるのです。
熱心にカメラのシャッターを切る人の姿を、あちこちで見かけました。
延々と続く桜ロードは、カマラマンたちにとって、絶好の被写体でもあります。
平日にもかかわらず、大勢の人が お花見を楽しんでいました。
夢前川は南北に様々な桜のスポットがありますが、
写真にある辺りは、夢前川の河口付近。桜並木の最南端になります。
最寄の駅は、山陽電車の「夢前川駅」。
駐車場が無いので、遠方の方は電車で来られるのが無難ですよ。
特に見物人が集まる場所は、
駅から、ふれあい橋を渡って踏切近くにあるサクラのトンネル。
通称「踏切待ちの桜」と呼ばれています。
実は今朝、NHKの「おはよう日本」という番組の中の「さくら5つの物語」で紹介された場所です。
どこまでも続くサクラのトンネルは、道の色までサクラ色。
美しいですよ。
ここを通れるのは、歩行者と自転車のみ。
車の通行は不可です。
サクラの花を目当てに団体で来日する外国人が増えていますが、
だけど少しづつですが、
この素敵な道を歩きたくて訪れる人は、年々増えつつありますね。
このロードは川の土手になっていて、外からは車で通過することも出来ますが、
桜に目を奪われて、くれぐれもよそ見運転されませんように。
今朝の番組「さくら5つの物語」では、女子高生が自転車で行く姿が撮影されていましたね。
桜の花びらに背中を押されて進路を決める、という物語でした。
何か迷い事を決めたり、人生での大切なことを決断するのは、
案外、こういう場所なのかも知れません。
「踏切待ちの桜」は、
足踏みしている人を、黙って応援してくれる桜でもあるようです。
心の遮断機が開いたら、
その先には、きっと素敵な未来が待っているのでしょうね。
番組の詳細はコチラ ↓
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2016/04/0411.html
番組の中で、
光を帯びた桜のトンネルの中を自転車で行く女子高生のシルエットは絶品でした。
あのメルヘンチックな映像も、この場所ならではです。
そのうち映画やドラマのロケ現場にも登場するかも知れませんね。
夢前川のサクラ、
今日現在は、さすがに葉桜が目立ってきましたが、まだまだ綺麗ですよ。