本日は三大栄養素の一つ、「脂質」について。
「脂質すなわち油はカロリーが高くて太る」と思われがちですが、生きていく上で絶対にかかせないもの。
体を動かすエネルギー源になるほか、神経組織・細胞膜・ホルモンを作る材料にもなります。
いきいきとした心、肌つやの良い体をキープするには、良質な油の摂取がかかせません!
ちなみに、油の話ってなぜか以前から見たり聞いたりするのが好きで、(買わないくせに)スーパーでいろいろな油を見るのも楽しくて。
これから書くことはほぼ何も見なくてもすらすら出てくるようになりました。(変な得意分野です笑)
この前、まるまる油特集の雑誌も出ているのを見かけたし、 きっとこれからもっともっと当たり前の知識となっていくに違いない。
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①油にも分類がある

油は大きく分けて、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。
飽和脂肪酸・・・常温では固体。動物性の脂に多く含まれている。
不飽和脂肪酸・・・常温で液状。 魚介類や植物の油に多く含まれている。
そして、不飽和脂肪酸はさらに一価脂肪酸と多価脂肪酸に分けられ、 さらにオメガ3・6・9脂肪酸に分類されます。
このうち、特に不足しがちで積極的にとりたい油は、不飽和脂肪酸の中の「オメガ3脂肪酸」!
オメガ3脂肪酸が豊富に含まれている食材は、亜麻仁油・えごま油・紫蘇油・くるみなど。
中性脂肪を燃やしてくれたり、血中コレステロールを下げてくれたりと、嬉しい作用が。
いつかのブログにも書きましたが、亜麻仁油とビオソルトを野菜にかけるだけ、それが最高に美味しいのでぜひお試しを!
ただしオメガ3脂肪酸は熱に弱いので、生で摂取すること、また保管は冷蔵庫にて行うことが必須です。
逆に気を付けたいのが、サラダ油・ごま油などの「オメガ6脂肪酸」。
外食で使われるほとんどの油がこのオメガ6脂肪酸だそうです。
(具体的には、マヨネーズ、ドレッシング、ファーストフード、フライ、ツナの缶詰など・・・)
現代の食生活では気を付けていないとついつい過剰摂取しがち、動脈硬化を促進したり、アレルギーを引き起こしたりと、将来の健康に関わるので要注意です。
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②油を語る上で重要なキーワード"酸化"
油は古くなると酸素が結合する、すなわち酸化することによって、黄色くなったり固くなったり、イヤな臭いを出します。
酸素が付加した油=活性酸素そのものであり、血管を内側から傷つけ、老化を引き起こす原因に。
そう、時間がたった揚げ物(コンビニのカウンターに並ぶ唐揚げとか!)は、もはや活性酸素のかたまり!
きゃー!!!(心の叫び)
油の酸化を遅らせるには、「光の遮断」、「低温」、「酵素の遮断」が必要だそう。
火元に油の瓶を置いておくなどはせず、できるだけ小瓶で都度購入し、暗い場所で保管を。
火を使う料理(揚げ物、炒め物)の時には、比較的酸化しにくいオメガ9脂肪酸オリーブオイルを使うとよいそうです。
※ちなみに、茶ノ縁でよく使っているグレープシードオイルについても調べてみました。
グレープシードオイルはオメガ6脂肪酸中心に構成されている油。
ただしグレープシードオイルはコレステロール0%、かつビタミンEが多いため酸化されにくい油です。
ビタミンEが酸化を防ぐため、グレープシードオイルには酸化防止剤などの添加物が含まれていません。 グレープシードオイルのビタミンEは、オリーブ油の約2倍以上も含まれています。
とのこと。
なので、オリーブオイルのように癖がある油が苦手な方は、サラダ油ではなくぜひぜひグレープシードオイルの活用を!
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<オススメポイントまとめ>
・オメガ3脂肪酸を含む食材を積極的にとろう(亜麻仁油、えごま油、青背の魚、くるみなど)
・火を使う料理にはオリーブオイル、もしくは癖が気になる場合はグレープシードオイルを活用
・酸化を防ぐべく、油はできるだけ都度小瓶で購入
良質な油を味方につけて、よりお料理を楽しく健康的に!