今日は、私自身が小学生の頃に夢中で読んだ本をご紹介させていただきたいのです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160706/10/after-the-storm/67/36/j/o0640048013690584640.jpg?caw=800)
こちらの二冊は、どちらも小学生~中学生の頃に母からプレゼントされたものです。
右は昭和50年(1975年)発行、左は昭和55年(1980年)発行です。
右の本の前書きに著者のフランソワーズ・モレシャンさんが書かれていることを一部分抜粋しましょうか。
*フランソワーズ・モレシャンさんは日本でご活躍されておられるフランス人の女性です。
「フランス人はアンメルダント(うるさくて厄介な奴)だ」ということに触れたのち、
『人間でも厄介な連中とは、生きていることを楽しんでいるといえるのではないでしょうか?
いつも、ハイ、ハイ、ということは優しいですが、それではなぜ自分自身が生まれてきたのかわかりません。
エレガンスはそうした自己主張の果てに現れてくる魅力だと思います。人形になってはいけません。
人間として、生きること。髪のカールに3時間、お化粧に2時間、それではあなたはいつ生きるのでしょうか? 恋、愛情、友情、会話、食事、パーティ、映画、音楽、読書ー人生は楽しいことに満ちています。
そして、その楽しさには、悲しみや怒りがつきまといますが、何もない小さな喜びだけを大切にして、お人形さんのように生きるよりはいいでしょう。
そんな考えで、オシャレやエレガンスについて思いつくままに書いてみたのがこの本です。
あくまでも、エレガントな女性の基礎だけを書いたつもりです。読んでしまったら、頭のどこか隅で覚えておくくらいにして、もっと自分で」、どんどん好きなようにアレンジしてください。
そして、おしゃればかりではなく、生きる、ということを忘れないような、やっかいな女性になりましょう。』
どうでしょう?言い回しなどはすこし時代を感じさせるものがありますが、今読んでも、新鮮な部分も見つけられるのではないでしょうか。
この本が書かれてから、約40年、日本の女性たちはどのように変化したのでしょうね?
もっとも、この本を頑張って読んでいた当時の私は、エレガンスとは程遠い人だったのではありますが、それでも、すぐに実行したのが、部屋に全身が移る姿見を置くこと。
当時は田舎に住んでいましたし、その上、現代のようにファッションに関してここまでコマーシャリズムが進んでいなかったこともありますから、
私は、ゆっくりと自分のワードローブ(といっても、たかだかローティーンの持ち物は知れていました。)を見つめなおして、考えました。
これとこれをコーディネイトしよう、とか、このコーディネイトに今度はこんなものがあればいいな、とか。
親に服を買ってもらっていましたから、自分が着たいものをいかに親が納得するように説明するかも考えたと思います。
だいたい、親が着せたいものってこどもが着たいものと違ったりしますからね。
それでも、親とのバトルはありましたが、親の方も、歩み寄ってくれる場合もありました。
それは、私の母が、「あなたに似合うものが素敵なもの」というポリシーを持っていたからだと思います。
私を他の誰かに仕立て上げようとしなかったからでしょう。
そのポリシーにそった内容の本がこれらだったのです。
モノや情報が有り余るほどにある現代で、自分を見失わない装いをするためにも、とてもおすすめの本です。
40年の時代の流れのギャップのある部分は差し引いても、参考になると思います。
気が向いたら、更に内容に触れていきたいと考えています。
F・モレシャンの失敗しないおしゃれ―ファッションから男女交際法まで"ひと味"ちがう女性になるために (21世紀ブックス)
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フランソワーズ・モレシャン
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