以前、「絶対優位の戦略」を記事にしましたが、その記事には絶対優位の戦略がゲーム理論では大原則であると書いたと思います。

しかし、その絶対優位の戦略を選択したからといって、最も望ましい結果をもたらすとは限りません。


そのことをわかり易く事例にしたのが『囚人のジレンマ』というものです。

※ちょっと長いよ^^

--------------------------------------------------------------------

共同で犯罪を行った(と思われる)2人が捕まった。警官はこの2人の囚人に自白させる為に、彼らの牢屋を順に訪れ、自白した場合などの司法取引について以下の条件を伝えた。

* もし、おまえらが2人とも黙秘したら、2人とも懲役2年だ。

* だが、共犯者が黙秘していても、おまえだけが自白したらおまえだけは刑を1年に減刑してやろう。ただし、共犯者の方は懲役15年だ。

* 逆に共犯者だけが自白し、おまえが黙秘したら共犯者は刑が1年になる。ただし、おまえの方は懲役15年だ。

* ただし、おまえらが2人とも自白したら、2人とも懲役10年だ。


なお、2人は双方に同じ条件が提示されている事を知っているものとする。また、彼らは2人は別室に隔離されていて、2人の間で強制力のある合意を形成できないとする。

このとき、囚人は共犯者と協調して黙秘すべきか、それとも共犯者を裏切って自白すべきか、というのが問題である。


(2人の囚人の名前をA、Bとする)


囚人2人にとって、互いに裏切りあって10年の刑を受けるよりは互いに協調しあって2年の刑を受ける方が得である。しかし囚人達が自分の利益のみを追求している限り、互いに裏切りあうという結末を迎える。なぜなら囚人Aは以下のように考えるからだ。

1. 囚人Bが「協調」を選んだとする。このとき、もし自分 (=A) がBと協調すれば自分は懲役2年だが、逆に自分がBを裏切れば懲役は1年ですむ。だからBを裏切ったほうが得だ。

2. 囚人Bが「裏切り」を選んだとする。このとき、もし自分がBと協調すれば自分は懲役15年だが、逆に自分がBを裏切れば懲役は10年ですむ。だからBをやはり裏切ったほうが得だ。


以上の議論により、Bが自分との協調を選んだかどうかによらずBを裏切るのが最適な戦略(支配戦略)であるので、AはBを裏切る。囚人Bも同様の考えにより、囚人Aを裏切ることになる。

よってA、Bは(互いに裏切りあうよりは)互いに協調しあったほうが得であるにもかかわらず、互いに裏切りあって10年の刑を受ける事になる。合理的な各個人が自分にとって「最適な選択」(裏切り)をすることと、全体として「最適な選択」をすることが同時に達成できないことがジレンマと言われる所以である。


--------------------------------------------------------------------


企業間でもよくありますよね。

お互いが市場を獲得するために、値切り合戦になるのなんか典型的なものです。

環境変化が激しい現状をみて、中小企業の経営者(というよりも、経営者の周りにいる役員の方が多いかな)がよく言っている台詞に「当社を取り巻く環境は厳しい!!皆で頑張って乗り越えよう!!」というのがあるが、正直何が言いたいのか、本音がよくわからない。


本当に頑張っていきたいのであれば、もっと具体的な言葉をかけるはずである。


この台詞だけをみると、「自分は何もわかっていないから、みんな頑張ってくれよ」と自らの無能さを露呈しているのと一緒ではないだろうか。



全体的にみると不景気なのは間違いないだろう。


しかし、環境変化は、いつの時代も起る事であり、今に始まったわけではない。

更に、この環境変化で落ち込むものもあれば、逆に盛上がるものもある。
つまり、自社を取り巻く環境変化とは、具体的には何なのかを明確にしていないから、総論的な「不況」という言葉ひとつで終わらせてしまっているのだと思う。


総論的な言葉で終わらせずに、自社の身の回りで起っている小さな事象をしっかりと調べ、どのように変化しているのかを理解するべきだろう。



環境変化は、小さな個別変化が積み重なってできた結果的なものなので、この小さい変化を見逃さないようにしておけば、先手先手を打てるようになるものだと思う。



さあ、11月も残り1週間しかありません。

あなたの身の回りに起っている変化はありませんか?

『絶対優位の戦略』とは、またの名を『支配戦略』と言います。


絶対優位の戦略は、自分以外のプレイヤーがどう行動しても、自分がとりうる戦略が常に相手よりも同等以上の結果をもたらす戦略のことなので、その戦略をとれば確実に戦略をとらないときよりも良い結果になることはあっても、悪い結果にはならないということです。逆に、自分以外のプレイヤーがどう行動しても、自分がとりうる戦略が常に相手よりも同等以下の結果にしかならない戦略のことは、『絶対劣位の戦略』と言い、その戦略は戦略をとらないときよりも悪い結果になることはあっても、良い結果にはならないということです。つまり、絶対に使われないということです(笑)




野球でわかり易く言うと・・・


2アウト満塁
フルカウント(2ストライク 3ボール)

ピッチャー投げました・・・と、同時にランナーが走りました。


ということです。
わかりましたか?・・・・えっ!?わかり辛いですか?



つまり、上記のような場面は、野球ではよくあるのですが、このような場面でランナーが必ず走り出す理由は、走らない時よりも良い結果になることはあっても、悪い結果になることはないからです。




野球のルールがわからない人には申し訳ないですが、わかる人は理解してくださったと思います^^

低迷する音楽業界で経済学の視点をとりいれて現状を打破しようとする企業があります。


それが、『ユニバーサルミュージック』。



ユニバーサルミュージックは、音楽を使った企業向けの販促サービスを収益源に育てようとしており、その顧客開拓に経営学の視点を持ち込んでいます。

つまり、音楽を利用した販促がどれだけの効果を得られるのかを論理的に説明するのです。

経験や勘に頼りがちな音楽業界への経済学の導入。


一般的な企業では当たり前ですが、業界が違えばまだまだ不思議な商習慣があるということです。





で、この業界でも通用するのが、「クライアントがなぜ、それを求めると思うのか」という問いかけ。

この問いかけは、どの業界でも共通のものですね。

音楽は、普遍であって欲しいし、そのためには、ビジネスとしても成り立たないと流通しないですよね。ぜひ、企業への販促路をどんどん切り開いて下さい。

出張などの主催者都合で2週続けて開催できませんでしたが、11月26日(金)に久しぶりに朝カフェ勉強会を開催します。

場所はもちろん肥後橋駅(西梅田から1駅、淀屋橋からなら徒歩でこれます)のスターバックス!


本格的に冬の季節になってますので、朝早く起きるのが辛いのはわかります・・・が、その皆が辛い朝に早く起きて時間を有効活用することで、ライバルに差をつけるのです。

もちろん1日頑張ったから差が出るものではありませんが、1日1日の積み重ねが気づいたときには、大きな力になっていると思います。


なので、朝カフェ勉強会^^

朝活ってブームで終わらせないように、朝活の意義を再認識しましょう!



では、朝カフェ勉強会でお会いしましょう。



◆ 平成22年11月26日(金)

◆ 7:00 ~ 8:00

◆ スターバックスカフェ肥後橋南店

◆ 持ち物:筆記用具


詳細および申込方法は、以下のサイト(朝カフェ勉強会のサイト)からお願いします。

http://bit.ly/aH1T7T




ご要望やご意見もどんどんお待ちしております。