今日のビリー
外に出たいんだけど
7歳のお子さん(CBITキダメソッドセッションは未経験)が急性のチック発作に襲われて
大声を出す音声チックと、身体を叩いたり突っ張る運動チックをやめられずに疲労困憊してしまっているが
どうすれば良いでしょうかというご質問がメールであったので
以下のように応急処置の回答をしました
同じような状況になった場合に使えるかと思いますのでご参考にされてください
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
まずは以下をお試しください。
机やテーブルの前で椅子に座り、指を広げて机に両手を置きます。
足は踵とつま先をしっかり床に押し付けます(基本姿勢)
背筋を伸ばして、口から息を吸い、鼻から吐く深呼吸を行います。
身体を動かしたくなるでしょうが、頑張って最初の基本姿勢を崩さないようにします。
今の苦しさを数字にすると0から10でいくつになるかと聞いてあげます。
ひたすら深呼吸を続けて、20分毎に数字がいくつになったかを聞いていきます。
段々と苦しさは緩んでくるはずです。
声を出したい気持ちや身体を叩いたり突っ張ったりたい気持ちがほとんどなくなったら休憩します。
しばらくしたらまた気持ち悪さが戻ってきますので、また同じことを繰り返します。
そのうち疲れて寝てしまいます。
翌日はある程度マシになっているかも知れません。
まだ強く出てくるようなら同じことを繰り返します。
とりあえずの応急処置です。
++++++++++++++++++++++++++++++++
この応急処置で疲弊してしまっていた子供さんもある程度元気を取り戻したようです
激しいチックを出し放題にしてしまうと、チックはますますひどくなるし、子供さん本人は心身ともに疲れ切ってしまいます
それを見ているしかないお母さんやお父さんも同じくです
チック発作にはとにかく基本姿勢と深呼吸で応急処置を施しましょう
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください
トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。
中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。
結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。
漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。
一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。
CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。
行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。
CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。
そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。
具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。
もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。
CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。
ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。
もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。
お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++