拮抗反応でチックを止めていく具体的なやり方 | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

今日のビリー

眠いんですけど💤




前回のメルマガで、呼吸練習でチックが減っていくことは普通にあることではあるけれど

もう一つ大事なこととして、拮抗反応でチックを止めて、チック出し放題状態をなくしていくのも必要なことなのですということをお伝えしました

では具体的には拮抗反応でどのようにしてチック出し放題をブロックしていくのかについてお伝えします

拮抗反応というのは、チックを出しにくい力の入れ方や呼吸の仕方をすることによってチックを出せないようにしてしまうやり方のことです

例えば、首振りチックがある場合は、顎を軽く引いてしまうと首振りチックはとても出しにくくなります

もちろん、顎を引くことをやめてしまって首振りをすることは出来ますので

あくまで顎を引くという力の入れ方(拮抗反応)をし続けてチックを止めるという意志の力が必要です

チックを出したい衝動が強い場合はこれはなかなかにしんどいことではありますので、特に小さな子供さんなどには難しいことがあります

それでも、頑張ってやってもらわねばなりません

具体的には以下の手順でやりましょう

1、今出ているチックに対して適切な拮抗反応を決める
(拮抗反応一覧表参照)
 https://ameblo.jp/africa216/entry-12749457064.html


2、その拮抗反応を入れてチックを止めながら深呼吸をしていく
  深呼吸は本人に楽なやり方で良い

3、チックを出したい気持ちがなくなるまで拮抗反応を入れたまま深呼吸を続ける
  最初のうちは通常数十分かかることがある

4、いきなり数十分拮抗反応+深呼吸を入れ続けるのが難しければ
  まず10分やってみて、どれくらいチックを出したい気持ちが減ったかをチェックする
  0から10の数字にすると分かりやすい

5、10分やってみてまだチックを出したい気持ちが強い場合は、さらに10分やってみる

6、10分+10分=20分の拮抗反応を一日に3回以上やってみる

7、子供さんによって10分を5分にしてみるなど臨機応変にやり方を変えても良い
  とにかく、チック出し放題ではない状態を意識的に作り出す練習を毎日していくことが大事


呼吸練習と拮抗反応、この二つを毎日熱心にやっていれば、人によって程度の差はあれ必ずチックは良くなっていきます

 

でわ

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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