今日は3連休の最終日。

ゆっくりまったりと過ごすつもりが、意外なほどやることが多く、朝からドタバタと動き回る。

溜まりに溜まったレターケースの整理。

どうせ二度と読むことのない書類やDMなのだから、思い切って全部捨ててしまえば良かったのだ。

ひとつひとつ丹念に確かめる。

するとどうだろう、各種プレゼントの引換券や買い物の割引券がごっそりと出てきたではないか。

私は元来、こういうものはキチンと取っておく主義だ。

しかし、いつの間にかその存在すら忘れてしまい、あとになってこのような状態に陥ることがままある。

期限が切れてしまったものは、泣く泣くゴミ箱へ。

そしてまだ使えそうなものは、分類して整理する。

問題なのは、以前出資していた馬が引退したときにもらった代替出資証書。

つい先日、新たに出資を決めて申込書を郵送したばかりなのだ。

ムリを承知で、クラブ法人に電話をする。

本当は申込後だと受け付けられないんですよね・・・。

そこをなんとかというわけで、粘った挙句にオッケーをもらった。

締め切りは28日必着。

急いで変更願い書をパソコンで作成し、署名捺印して一丁上がりだ。

やれやれ、これで数千円は割引になるだろう。

今日整理しておいて良かったなぁ・・・。

なんだか儲かったような気がするので、今夜は宅配ピザと梅酒で豪勢に祝うとするか(笑)

一息ついた後に、ようやくシャワーを浴びる。

その前に脱いだ服を洗濯機へ入れようとすると、あの人の移り香が微かに漂ってきた。

土曜日に着ていたTシャツ。

私は思わず、両手でそれを抱きしめる。

大好きなあの人が、再び私の腕の中に帰ってきた。

シャワーを浴びながら、自分の身体を擦ってみる。

あの人がすがりついた、肩や腕。

力を込めると、そこは鎧のように硬くなった。

この身体で、いつまでもあの人を守ってゆきたい。

たとえどんな強敵が襲ってきても、この鎧があれば大切な人を傷つけずに済むのだ。

私はその腕に、またさらに力を込めた。

見えないあの人を、もう一度しっかりと抱きしめるために・・・。

夢が叶った2日間。

腕の中のあの人は、この世で一番美しい宝石のような輝きを私に見せてくれた。

もはや定番となっているデートコースだが、落ち着いて過ごせるのが何よりもありがたい。

そして辿り着いた、いつもの部屋。

ドアを閉めた瞬間に、幸せな空気がその全てを満たしてゆく。


愛くるしさと切なさが入り混じったような表情で、あの人は私を見つめていた。

私はたまらずに、その宝石を両手で抱きしめる。

何よりも大切な、あの人。

激しさの中に、愛おしい気持ちがゆっくりと溶けてゆく。

このまま時間が止まってしまえばいいのに・・・。

そう思いながら、何度もあの人を抱いた。

二人だけの夜。

私たちを阻むものは、もう何もない。

ほのかな灯りに照らされた、あの人の顔。

正面から見つめると気恥ずかしくなってしまうくらいに、優しさと気高さも存分に湛えていた。

愛されることがその理由なら、私はすごくうれしい。

これからも大切に守ってゆくつもりだ。

世界にたった一つ、私だけの愛しい宝物を・・・。

今日は1年数ヶ月ぶりの内勤だった。

元々事務仕事は苦手なのに、こういう日に限って問題が多々発生。

ひとつひとつこなしていくが、尻拭いに追われて休む暇もない。

それでもなんとか夕方までに終わらせて、そそくさと退社する。

あぁ、やっぱり私にはこんな仕事向いてないわ・・・。

そう実感しながら、逃げるように我が家へ急ぐ。


帰ってからも、また大変。

今日あった出来事と明日以降の打ち合わせ。

休暇をとった番頭さんと、携帯で延々話し込む。

30分ほど喋り続けて電話を切った後には、何とも言えない脱力感。

この時点で、時計の針はすでに午後9時半を指していた。


さぁ、やっと自分の時間だ。

明日からの週末。

私は再び故郷に戻る。

手を伸ばせばそこにあるという幸せ。

それを思う存分味わってこようと思う。

微かな寝息をたてている、私だけの愛しい人。

しなやかで激しく情熱的に、その姿を見せてほしい。

明日になれば、再び近づいてゆくのだ。

私の記憶の中の、愛しいあの人に・・・。