【御法門】「 何事(なにごと)も たねが大事(だいじ)ぞ 成仏(じょうぶつ)も 本因妙 《(ほんにんみょう=久遠本佛が菩薩であられた時の修行の因の事で、佛さまが菩提心を起こして菩薩道を行じ、修る所の因とされていて、佛さまが佛になるためにされた修行と同じ南無妙法蓮華経をお唱えする事)》 の たねにぞあらねば 」【御指南】「 心内(しんない)に五字 《(ごじ=南無妙法蓮華経の事で、 七字とは言いません。)》 を染(そ)めつけ 五字をうえ込(こ)みて ありがたくたもちたるところを下種 《(げしゅ=末法時代に生まれて来る人々は佛さまの種を持っていないので、佛さまの種を植えつける事)》 とは申(もう)すなり 」 ⇨ ⇨ ➡ 信仰・信心(しんこう・しんじん)はどの宗旨宗派(しゅうししゅうは)を選(えら)んで、修行(しゅぎょう)をしても成仏出来(じょうぶつでき)る訳(わけ)ではありません。佛さまの説かれた仏教では、人には魂(たましい)というものがあって、生まれ替わり、死に替わりして継続(けいぞく)して続いていると説かれていて、死んだ後は、六道《(ろくどう=①地獄界、②餓鬼界、③畜生界、④修羅界(しゅらかい)、⑤人間界、⑥天井界)》を輪廻《(りんね=各世界をへめぐる)》 すると説かれていて、定業堕獄(じょうごうだごく)の運命(うんめい)であるとも説かれています。更に因果応報(いんがおうほう)の道理(どうり)があって善(よ)いことすれば、良(よ)い果報(かほう)が有(あ)り、悪(わる)い事や悪事悪行(あくじあくぎょう)をはたらけば必ず悪い報(むく)いを受(う)けると説かれています。これは 魂が過去世・前世・現在世(かこせ・ぜんせ・げんざいせ)での行(おこな)いを引(ひ)き継(つ)いでいて、次の世・その次の世までも魂に付(つ)いていて、いずれかの世で顕(あらわ)れて来ると 説かれているのです。これまでに積み重ねて来た罪障(ざいしょう)を消して戴く・軽くして戴くために、御題目 《(おだいもく=南無妙法蓮華経の事)》 の信心を勧(すす)められているのです。