リテールマーケティング(販売士)1級の受験奮闘記も4回目になります。第1回でも触れましたが、この試験の受験辞退者数が多い(受験応募者数の約20%が未受験で終わってしまう)という現実にかかわる話からスタートします。
販売士1級検定試験は、客観式と記述式の配点が50%ずつになっているというのが特徴です。第3回でお話しした合否の分かれ目となる重要課題は、記述式、とりわけ計算記述をいかに克服するかでした。
克服するという方法論も大切ですが、第4回では最初に、諦めない(ネバー・ギブ・アップ)という感情的な側面がきわめて重要だと、わたしは体験から断言できます。その体験談を最初に話します。
次に記述式ももちろんですが、客観式試験で絶対、攻略しなければならない場所、必ず暗記しておかなければいけない頻出箇所について、お伝えします。問題集に書かれているある箇所を絶対に外してはいけないという話です。
はじめに-受験勉強での感情的側面
リテールマーケティング(販売士)1級 受験奮闘記の4回目です。PDCAサイクルの話が続きましたが、これで最後になります。話が単調になりがちなので、前回、冒頭で少し違た面も触れています。
今回は受験勉強での感情的な側面について、触れてみます。学習方法とは違った面はあまり語られることが少ないと思いますので、感情という点と学習の継続力の維持の仕方を書いてみます。
・感情パワー
実際のところ、わたしは3回転目ではかなり苦戦を強いられました。もう少しのところで脱落寸前でした。思うように計算問題が解けなかったり、何度やっても覚えられないという部分も多々あり、半べそをかきながらもがいていました。
何で、そこまでして受験するのと思われるかもしれません。
最初、販売士の試験を受けようとしたとき、とある方からこう言われました。
「大体、短期間でしかも独学でまず資格が取れるわけがない、そして、そんな資格取っても意味ない」とずいぶんとネガティブなことを言われたものです。
本当に意味がないでしょうか、そういうことをおしゃっている方が実は資格を持っていないのです。資格を持ってもいないのに何をもって意味がないと言い切れるのか判然としないわけです。
でも、わたしはそういうネガティブな意見や感情をぶつけられると、ポジティブなパワーに変換できるという妙なところがあります。言い方を変えると自分に負けず嫌いパワーが炸裂するのです。ネガティブパワーをアフターバーナーで焼き尽くしまうのです。
・目的パワー
何で販売士なのか、商売に興味があって、ここに何か答えがありそうだと思ったわけです。そこでしっかりとした基本知識を得ようと思い立ちました。ただ漫然と学んでも緊張感もなく、ダラダラと中途半端になると思いました。そんなとき、たまたま出会った商工会議所のパンフレットを見て、これだと思ったわけです。資格試験という緊張感があり、しっかりと体系的に基本知識を習得することができます。
だから、目的があり、自分の意思で決めたことであり、自分に負けず嫌いなので泣こうが喚こうが、何が何でもやり通せるのです。自分を俯瞰するとかなり変だとは思います。そして、笑えてしまうのです。でも、そんな自分が好きでもあるわけです。とくに不器用なところが、だからいろいろなところにぶつかり、いろいろな方に出会ったり、いろいろなものを見つけることができるのです。
・継続パワー
それでも、継続できたのはなぜか、PDCAをする前、かつては単純にカレンダーに×印をつけていくだけでした。これが一日一日増えていくわけです。最初は三日頑張ろう。次は1週間頑張ろう。さらに2週間頑張るぞ。ついに1か月頑張ったぞ。随分、続いたな。テキストや問題集が1回転、2回転、3回転、ついに試験、合格したという体験をしたからです。
そのあと、合格証書を壁に貼るわけです(合格証書がないときはそこにあることをイメージするのです)。過去の栄光に浸るわけではありません。次のステップでくじけそうになったとき、壁を見るわけです(まだ合格証書がないときは獲得したときの気持ちをイメージします)。そして、そのときの気持ちを思い出すわけです(何で試験を受けようと思たのかを思い出します)。今回も自分に負けないよと思うわけです(自分に負けないよ)。そうすると、不思議とパワーがよみがえるわけです。そして、この試験を受ける目的をしっかりと思い出すわけです。
今回は前回で、失敗した行政書士試験の不合格通知を眺め、悔しさを思い出すわけです。今度は負けないぞと。
失敗もパワーに変えることができるのです。
試験を受けるとき、わたしは目的を持つことこれがとても大事だと思います。自分に負けそうになったとき、目的があるとわたしは心の柱となり、立ち直れます。その先にある景色を想像します。これまで見たことない新しい景色が目の前に広がることを知っているからです。
PLAN=実行計画
2周目なのでスピードアップします。前回の2級販売士のときの経験則から1週目の3倍速に設定しました。1日60頁のノルマです。客観式の問題について、今回から不明点についてはマーカーを使用することにします。記述式の問題について、消せるボールペンを使い問題集に直接、書き込みをしていきます。1回転目で苦手としていた計算問題を徹底します。計算問題の苦手を克服するために数式を記号化して暗記します。
↓記述式問題の演習
(消せるボールペンで細かく書き写しました。脳の強化書で先に書いた運動系脳番地の強化になりました。結果として理解系、記憶系の脳番地とのリンクができたようです。)
DO=試験学習の実行
第1日目は達成率が120%と翌日から70%台、6日目には40%台と一挙に低下します。4日間フリーズしてしまいました。原因はこれまで1日も休養をすることなく学習を続けてきた疲労が原因です。適度に休みを取らなかったため、頭がはたらかなくなってしまったのです。
進捗管理表を見れば一目瞭然なのですが、MD=マーチャンダイジングが約2週間、MK=マーケティングが10日間にわたり停滞しているのがわかります。これは計算式の記号化に費やしていた時間で、問題を解く余裕がありませんでした。
(達成率が低迷しているのよくわかります。理解して体内化する必要があったので、ここは計画と実際が乖離しても敢えて修正をしませんでした。)
(RTM=小売業の類型、PBMG=販売・経営管理、MD=マーチャンダイジング、SO=ストアオペレーション、MK=マーケティングの略です)
CHECK=検証・確認
ここで、本来は計画を見直すべきなのですが、中途半端な計画設定の見直しで、何度も計画しなおすことのほうがかえって混乱をすると思い現状を維持することとしました。この段階で本試験までに問題集を4回転することは諦めました。時間的に無理なことが判明したからです。3回転を絶対死守するということに重点が移りました。
今回の進捗管理表をみると、カラフルなのですが、濃い青は終了したことを意味します。RTM(小売業の類型)、PBMG(販売・経営管理)、SO(ストアオペレーション)の3科目は早く終了していることがわかります。残りのMD(マーチャンダイジング)、MK(マーケティング)が遅延が著しいです。
ここから何が分かるかといいますと、残りの2科目に苦手となる部分があるということです。MKでは重要な「マーケティングリサーチの実際」にてこずりました。MDは「販売計画ならびに販売管理の戦略的策定」に時間がかかりました。MDはとくに計算記述にかかわる部分を理解するのに苦労しました。
PDCAサイクルをすると、どこに問題があるのかをはっきりとあぶりだしてくれます。それが第6次PDCAにいきてくるわけです。
ACTION=修正
現状維持ですので修正点は基本的にないのですが、課題は一日でも早く、計算問題の理解と計算式の記憶です。客観式の計算以外の問題は順調にインプットがされていきました。
2. 2回転目の終了
計画より10日遅れで2回転目が完了しました。受験まで残り12日間です。つまり、この間にすべてを完了しなければなりません。2級販売士試験のとき、計算問題に手を抜いていたことがこれほど影響を及ぼすとは思っていませんでした。しかし、計算式の記号化は完了し、計算問題の理解も7割できました。
客観式について、覚えては忘れるという繰り返しですが、忘れやすい箇所をしっかり付箋でチェックしておいたのでここをあとは重点的に繰り返すだけです。
記述式について、結局すべての入力は完成したものの、ツールを使って学習するまでには至りませんでした。もうあとは、記述式の文章形式の問題は何度も見返し、要点を覚えることにしました。計算形式の問題は式の記憶と計算の繰り返しを徹底することにしました。
PLAN=実行計画
計画としてはこれが最後になります。この後は本試験があるのみです。残りの12日間は計算問題をメインとしました。これには理由があるのですが、その理由については次回、「本試験の戦術的アプローチ」のところで記述します。進捗管理表をご覧になるとわかると思いますが、空白になっています。
とにかく不明な箇所を潰していくということに徹したため、どれがどれとも数字にしようがなかったというのが現実です。唯一、このとき記号化した数式一覧表をA4の紙2枚に作りました。
DO=試験学習の実行
MD(=マーチャンダイジング)、MK(=マーケティング)、SO(=ストアオペレーション)の3科目に計算問題があります。
この計算問題を7割、残りの3割は客観式の間違える問題と記述式の文書問題の要点チェックにあてて、これをひたすら繰り返しました。
全部で90近くの数式の一覧表を片手に問題を何度も解いて覚えることに物凄い、苦痛を感じながらこれをやり切らないと話にならないという確信がありましたので、必死で体内化していきました。
-問題集の使い方-
★絶対攻略しないといけないところ★
これから3つの例を取り上げます。絶対、暗記しておく必要のある場所と問題です。
まず、問題、図や流れ図の穴埋め問題。これは何度も繰り返し、徹底的に覚えてください。客観式、記述式問題で出題されます。
第81回では客観式問題で1問、記述式問題で1問出題されました。第83回では、記述式問題で3問出題されました。
次に場所、問題ではなくて、解説のところです。そこで第○○回に出題されたとある解説に図表が書かれてたら、これも徹底的に覚えてください。
最後に問題集の解説で、「記述式において○○を述べなさいというテーマで出題され可能性があります」と書かれているところも見落とさないでください。これも徹底して覚えてください。第83回でイベントベース・マーケティングの解説箇所が出題されました。
①解説に書かれていた図です。第○○回に出題されたという説明がありました。こういう図表は丸覚えします!
(丸覚えと右上の付箋の辺り書いてあります。まさにこれが記述式問題に出題されました。これも結構、覚えたつもりですが、本試験では半分程度の出来でした。)
②問題にある流れ図です。この穴埋め問題も丸覚えです。穴埋めだけでなく図をすべて暗記するのがベストです!
(この問題も本試験で出題されました。わたしはこの穴埋めがなかなか覚えられず苦労しました。頁が凸凹しているので、塗り絵学習をしていたときの問題です。本試験では穴埋めの位置がずれた1問だけミスしました。)
CHECK=検証・確認
最終サイクルにおいて、もはや検証・確認というより、何がなんでも乗り切るという意志の力しかありませんでした。これは正しいPDCA とは言えないかもしれませんが、とにかく弱点を一つ一つ潰していくこと、これだけになりました。
ACTION=修正
これも最終サイクルですので、もはや修正はありません。
4. 3回転目の終了
終了というより強制終了でした。最終日は体も限界でとうとう、偏頭痛でダウン、何もできず寝たきりになってしまいました。ある意味、いい休養になったのかもしれません。
前日までに計算問題の1つを除いて、完成形に近い形になっていましたので、その1つについては諦めることにしました。あとは試験を受けるだけになりました。
これで3回にわたり続きましたPDCAサイクルともお別れです。次はいよいよ待ちに待った本試験です。本試験では、戦術が重要になります。戦術を立てて、試験を受けると受けないでは大きな差が出ます。最終回では、その戦術を中心にお話しします。
今回のまとめ
1.諦めそうになったら、なんでこの試験を受けようと思ったか、動機を思い出してみよう!合格後の未来を思い描いてみよう!
2.記述式対策:
文章記述はまず、何度も、繰り返し問題集にある模範解答を書くこと!次に、ポイントを押さえておこう!キーワードを覚えておこう!最後には、自分の言葉で書いてみよう!
計算記述は何度も繰り返し、問題を解くこと、計算式の意味を理解すること、基本となる計算式を覚えること。計算問題が苦手であれば、少なくとも、最後の10日間は計算記述に集中しよう!
3.問題集の穴埋め問題、表問題、問題となっていなくても解説にある図表は徹底して覚えること。丸覚えしよう!
4.完璧主義は止めよう、どうしても理解できないところがあれば、それが全体の1割程度なら思い切って諦めよう。その分、理解できるところに集中しよう!合格ラインは7割!
次回は、本試験で合否を左右する戦術的アプローチについてです。確実に点数を獲得していくにはどうすれば、いいかというお話です。問題を解く順番がとても大切になってきます。(5へ、つづく)
つづきは、こちらから↓
Success is going from failure to failure without a loss of enthusiasm.































