今日、私はとても貴重な体験をした。
被災地から避難してきたハタイの家族たちを励まそうと
みんなでお金を出し合って
羊を一頭購入してプレゼントしようと。
羊をプレゼント
励ますために
って思うかもしれないけど
これこそがトルコの文化
クルバン=犠牲というのがある。
犠牲祭があるくらいだし、
トルコはお祝い事や結婚式には羊などの家畜を
捌いていただくという習慣がある。
夫の昔からの友人に羊飼いの友人がいて、
彼に連絡したら、、、
ぜひ自分が一頭プレゼントしたい。
今回起こった災害で自分も被災地や被災者に
協力したいと思っていたから。と、、、
喜んで引き受けてくれた。
今日クルバンになるのは
コチ=羊の雄
一頭を捌いたら100kg近いお肉になるから
2つの大家族の食材としてはじゅうぶん。
彼は自分のコチを一頭選んで、、、
これからこの子が捌かれる
って思ったら辛くなり、
やっぱり見ないでおく、、、って言ったら
彼は私にお肉食べる?
お肉食べるなら絶対見た方が良いよ。
見れないなら食べるなよ!
って言われてその通りだと思った。
すごくドキドキしたけど
一頭の動物が捌かれて解体されていくのを
最初から最後まで目の前で見た。
コチは苦しめないためにも一瞬で仕留めてから
捌いていく
仕留めたら血を全部ぬいてから捌くのが
イスラムの捌き方(ハラール)
命を失った瞬間にカラダは生きた動物から
ぬいぐるみのように感じた。
魂が抜けたらほんとそこからは別物みたいに。
そう思ったら生き物って全てカラダすらも
借り物なんだなぁ
とふと思ったり。
そんなことを色々感じながら手際よく解体されて
肉屋で見るパーツになっていった。
あまりどう言葉に表現したら良いのか分からないけど。
命をいただくということはこういうこと。
トルコにいるからこその貴重な体験でした。