先日、米国の大学を卒業して、現在海外を拠点にファンド関係の仕事をしている友人との食事の際。
彼から思わぬ情報を仕入れたので、本当に久々に更新させていただきます。ホントに久々です。
あのアルジェリアでの唐突な人質テロ事件。確かに私も「違和感」を感じておりました。
私自身、別にアフリカ問題に詳しい訳ではありませんが、チュニジアやエジプトには友人もいます。
そんな数少ないアフリカ体験からしても、今回の事件は異例なものでした。
米国社会で育った私の友人の見方では、今回の事件の黒幕は「間違いなく米国!」だそうです。
昨年の日本の総選挙では、大方の予想通り、国民の消極的選択の結果、自民・安倍政権が誕生しました。
そして、リバイバル・安倍首相の目指すところは「自主憲法制定」であり「当たり前の国=自主防衛」という安全保障政策です。そして彼の目指す国家観は、必ずしも米国の目指す安全保障体制とは一致していません。
私の友人の意見は、
『今回のアルジェリア事件は、米国の安倍政権に対する警告!だった。』というものです。
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う~む。なるほど。
気になったので、今回の事件での被害者(死者)の国籍を調べてみると・・・。
「日本10人、フィリピン8人、英国、米国各3人、フランス1人・・・」
と日本人の被害者が突出して多いのが特徴です。
もちろん、「日揮」という日本を代表するプラントメーカーの現場であったことは理解しています。しかし、それでは何故?あのイナメナスの現場が狙われたかという説明はつかないのです。
別に標的はアルジェリア国内の、別の天然ガス採掘プラントでもよかったはずです。
これは現代国際政治史の常識ですが、第二次大戦以降世界中のあらゆる地域で、米国はCIAなどを使って自国の意思を通すために工作を行って来ました。それは古くは1950年代のイランの「アイアス作戦」であり、最近のアラブ世界の「ジャスミン革命」なども、元々は米国の工作であることは多くの報道で明らかになってきております。
普通に考えれば、アルジェリアにとっても、犯人のイスラム過激派にとっても、日本及び日本人をテロの標的にしても、何ら得はありません。別に日本が隣国マリやアフリカの他地域でイスラム過激派を圧迫している訳ではありません。日本が標的にされる理由などみつかりません。
また、今回の事件の収束の仕方も唐突で、何か釈然としないものが残ります。。。。
以上のような状況証拠を積み重ねて行くと、今回の事件が米国の日本に対する「警告」であるという友人の説もあながち的外れではないような気がします。
今後の安倍首相の対米政策を注視してゆきたいと思います。
(End)