中国の国家ぐるみの知財戦略。 | 中国問題でお困りの皆様へ~「迷惑な隣人である中国と如何に付き合うか」

中国問題でお困りの皆様へ~「迷惑な隣人である中国と如何に付き合うか」

孫子曰く、「知彼知己、百戦不殆。不知彼而知己、一勝一負。不知彼不知己、毎戦必敗」(敵を知り、己れを知れば、百戦あやうからず。
敵を知らずして、己れを知れば、一勝一負す。敵を知らず、己れを知らざれば、戦うごとに必ずあやうし。)

前回、中国が如何に国くるみで知財戦略を行っているかをブログに書きました。
日本のような「性善説」を前提にした知財戦略を行っていたのでは、絶対に中国には勝てません。

【前回のブログ】ご参考まで
http://ameblo.jp/aeen-consult/entry-11356481691.html


例えば中国の精華大学系の企業に「精華紫光」という会社があります。

この会社は中国国内ではプリンタなどを製造しているようですが、実態は一種の投資ファンドです。
この精華紫光は、以前に家電量販店の「ラオックス」を中国の蘇寧電器が買収したさいにも裏で暗躍したとのことですが。


基本的に知財戦略としての中国のやり口というのは以下の通りです。

仮に独自技術を開発したA社という日本の企業があったとします。

この精華紫光などの中国系の技術ファンドは、このA社に言葉巧みに近づき、以下のシナリオで一種の詐欺に取り掛かるのです。

① A社に対して、業務提携なり技術移転の話を持ちかけます。当然にA社は資金的な需要があり紫光に期待します。

② 最初に特許を買い取るなどの契約を結びます。そしてその手付金として10~15%の金額を支払います。

③ この時点で「性善説」の日本企業は、自社の特許の半分くらいは公開してしまいます。

④ その後、紫光は「もう少し詳しい資料がないと、契約に関して上部機関の承認が取れない」などと理由を付けて70%くらいの秘密情報を得てしまいます。

⑤ もうひと押しです。紫光はあと10%ほどの金額を積んで、90%までの秘密・ノウハウを得てしまいます。

⑥ こうなったら後がありません。何故なら中国人は完全を求めないのです。90%のノウハウ等があれば充分なのです。

⑦ この後、紫光とは連絡が途絶えるのですが、こうして中国側はMax25%の支払いで90%の日本企業の秘密を得て、その技術を中国で展開するのです。


この手に引っかかった日本企業を私は片手以上の数知っています。(苦笑



くれぐれも中国系企業にはご用心ください!!