7日午後9時35分頃、徳島県阿波市阿波町綱懸つなかけの市道で、同市市場町香美、飲食店アルバイト容疑者(20)運転の軽乗用車が、自転車で下校途中だった県立阿波西高(阿波市)の男子生徒4人の列に後ろから突っ込んだ。4人のうち、1年(15)(同市阿波町西島)が頭を強く打って間もなく死亡。残る3人は、ひざの骨を折るなどの重軽傷を負った。阿波署は容疑者を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕した。容疑者は容疑を認めているという。

 現場近くの実家に帰省中だった女性看護師(24)によると、「危ない」という叫び声の後に「ドーン」という衝撃音が聞こえたという。女性が駆け付けると、生徒が血を流して倒れていた。女性は心臓マッサージをしたが、呼吸は戻らず、到着した救急隊員が自動体外式除細動器(AED)を使っても状態は変わらなかった。女性は「脈があったので、何とか助かって、と心臓マッサージを続けたのですが」と話した。

 埼玉県北部の市立中学校で約1年半前、当時2年の女子生徒が教室で倒れて意識不明となり、重い障害が残った。母親(42)は、「自動体外式除細動器(AED)の使用がもっと早ければ、状況は全く違ったのでは」として、外部による事実経過の調査を求めている。  


市教委は「適切な対応だった」として調査は行わない考えだが、学校がこうした事態にいかに備え、対応するか、重い課題を投げかけている。  

女子生徒は2010年12月14日朝、ホームルーム中に座席から倒れた。救急搬送されて入院し、退院できたのは約3か月後だった。  「低酸素虚血性脳症」と診断され、今も、ベッドで寝たきりのままだ。自力で体を動かしたり、話したりすることはできなくなった。  女子生徒にはもともと「肥大型心筋症」という持病があった。学校生活は普通に送っていたが、マラソンなど心臓に負担がかかる激しい運動は避けてきた。このことは、学校側に伝えてあり、診断書も提出していたという。  

母親が学校側から受けた説明では、女子生徒が倒れたのは午前8時26分頃。保健室に運び、AEDで心肺蘇生法を施したのは、同8時40分頃だった。  母親は、もっと早くAEDを使用するなど、適切な対応が行われれば、これほど重い障害が残らなかったのではないか、と考えている。「持病があることは学校に伝えていたのに、なぜこんなに対応が遅れたのか」  校長は、「思春期の女子生徒なので、その場ですぐに他の生徒らの前で上半身をさらし、AEDを使用することがためらわれた」と説明。「精いっぱいの対応をしたつもりだが、もっと上手な対応を、と言われれば、別の対応があったかもしれない。今後こうした事故の際は、ためらうことなくAEDを使用するようにしたい」としている。  

市教委では、この事故を受けて、職員向けのAED研修を年1回から2回に増やしたという。


AEDとは、Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器の略で、一般市民が電気ショックを行うことができるようにつくられた医療機器です。 AED寄贈サイト http://aedkizo.com

 高槻市消防本部は26日、3月中旬に市内のスポーツ施設で倒れた女性(63)に心臓マッサージなどをほどこし救助したとして、市民ら6人に消防長表彰を贈った。

 市消防本部によると、3月12日午後1時50分ごろ、同市芝生町の同市立総合スポーツセンターで、テニスの練習中に女性が突然、胸の息苦しさを訴え、その場で仰向けに倒れた。

 隣のコートから駆けつけた知人が気付き、人工呼吸と心臓マッサージを開始。一緒に練習中の知人や居合わせた人の計5人も加わり、119番やAED(自動体外式除細動器)による電気ショックを迅速に行い、女性を回復させた。

消防長は「緊迫した状況にもかかわらず、連携して市民の命を救ったことに感謝します」とたたえた。
 高齢者に多いとされる入浴中の死亡事故について、厚生労働省は初の全国的な実態調査を実施することを決めた。厚労省がん対策・健康増進課は「関係学会の要望などを踏まえ、年度内にも着手したい」としている。入浴中に死亡する人は、東京都など一部地域の調査や死亡統計からの推計で年間約1万4000人と、交通事故の死者数(昨年4612人)を大幅に上回ると見られるが、実態は分かっていない。
 入浴時の事故で多いのは、浴槽内で溺れるほか不整脈や心筋梗塞(こうそく)、くも膜下出血などを発症するケース。救急搬送される人の大半は高齢者で冬場に増加。脱衣所から寒い浴室に移動した際、急激な温度変化で心臓に負担がかかる「サーマル・ショック」が原因と考えられるケースが多いという。

AEDを使用する場合は、体が濡れている場合水分をふき取らないとパッドが貼れない場合がある。 

 習志野市は、応急手当を学ぶ「普通救命講習」の受講率を日本一にする取り組みを始めた。高齢化などで救急車の出動回数が急増し、現場到着も年々、遅くなっているため、市民も参加する救命体制を目指す。  


普通救命講習は、AED(自動体外式除細動器)を用いた心肺蘇生法や心臓マッサージなどを学ぶ。今年度から3年計画で徐々に受講率を上げ、14年度までに人口約16万人の2・5%に当たる4000人が受講することを目標とする。「2・5%」は、先進市の大阪府豊中市が07年に記録した2・4%を超えるように設定したものだ。  


講習を受けた市民には、救急車が到着するまでの患者の応急手当を期待する。また、11年では救急搬送の46・4%は軽傷者で占められており、活動を広げる中で市民に救急体制へ関心を持ってもらい、むやみに救急車を呼ばないようにする心理的効果も期待している。  


講師を務めるのは、市消防長が認定する「応急手当指導員」ら。3月末現在で124人いるが、新たに180人を養成し、講習のための機材も充実するなどして受講率アップを図る。  


習志野市の救急出動は07年に年間6964件だったのに対し、11年は7571件と急増。これに伴い現場到着時間も5・3分から7・1分に伸びている。現行の救急体制は限界に近づいており、現場での応急処置の重要性が高まっているという。