脊柱管狭窄症との歩み「手術までの道」 | オンボロAE86と過ごす過酷にして極上の日々を語る

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若い頃=ドリフト小僧だったオッサンです。
当時の愛車の動かないAE86レビンと、ちゃんと動くAE86トレノは生涯の連れです。
NA6CE、NCEC、アドレスV100、グランドプロフィアネタも多く出ると思います、

2024/1/26


本日はいつもの車やバイクネタではありません。


蜂六は現在、入院しております。


23日に手術を受けて現在回復中です。


生まれて初めての全身麻酔。


目覚めたら体中に管だらけ。


寝返りもうてない。


そんな状況から、どうにか管から解き放たれ、どうにか立ち、歩き、トイレも行けるようになりました。

↑今ここ。


さて、ちょっと長くなると思いますが、この病気と付き合ってきて皆さんに絶対伝えたいことがあります。


大きな声で言いたい。


この病気、かかる病院間違えると大変なことになりますよ!

さて、それでは蜂六と脊柱管狭窄症の歴史について振り返って行きます。


ハッキリと症状に気がついたのは2018年の春の頃です。


それ以前にも腰痛はあって、身体を前かがみにすると痛みがやわらぐと言うのがありました。


今思えばそれは脊柱管狭窄症の典型的な症状なのですけどね。


当時の自分には知るよしもなかったですね。


そして運命の2018年春。


その日は相方のNAロードスターのハードトップを外して作業をし、最後に相方と両側からハードトップを持って載せようとしていた時でした。


何かにつまずいて転倒。


ロードスターとハードトップを守るために最後までハードトップを保持していたことが災いし、スカッフプレート部に肋骨をしこたまぶつけてしまいました。


その時点では痛いけどどうなったのかわからないし、日曜で医者もやってないしで放置…


翌日、月曜は、すでに積み置きした荷物があるので痛みをこらえてトレーラー運転して、シート剥がして荷降ろしまでしました。


ただ火曜日からの仕事はちょっとストップしてもらい、医者に行くと結果は見事に

骨折…

はい、この肋骨骨折エピソードは実は脊柱管狭窄症とはあまり関係ありません。


ただ、蜂六の特徴として、怪我などで長期休養を取ると他の病気が顔を出すと言う妙なジンクスめいた物があります。


前回、手首を折って休んでた時には急に喘息が発症し、数ヶ月苦しんだ後に消えてその後は出なかったり…なんてことがありました。


で、肋骨です。


結局、1ヶ月チョイ仕事を休んで復帰しました。


最初の違和感は車に乗り込む時でした。


大型車(日野プロフィア)は乗り込むのにステップが3段あるのですが、右足の爪先をステップにかけて乗ろうとしたら踵がガクッと落ちる。


爪先だけでは身体が支えられないんです。


要はふくらはぎの筋肉に全く力が入らない状態ですね。


一応蜂六は、片足ずつ踵上げ運動を百回とかこなせる筋力はあったわけです。


いくら骨折療養で運動しなかったからと言ってそこまで落ちるはずが無い。


運転中、アクセルやブレーキを踏む程度では全く感じなかったので何度か乗り降りするまで気付きませんでした。


検証してみる。


左足は今まで同様の力が出ますが、右足は爪先立ちなど不可能になってました。


力が入りません。


その状態から始まり、やがて(1ヶ月後くらい?)は左足にも同じ症状が出ます。


ただし右足に比べると少しマシな程度。


これで左足だけならできた爪先立ちが、両足一緒でもできなくなりました。


歩き方も変になって、周囲からは「足どうしたの?」と聞かれる日々。


それでも運転も作業もできるので仕事はしてました。


足に力が入らないのはさすがに怖くて、とりあえず近所の整形外科へ。


ここでMRI画像なども元にして言われたことは…


「インナーマッスルが細くなってるせいです」

でした。


当時の自分に今の知識があれば、見せられたレントゲンやMRI画像で「脊柱管狭窄症」だと判断できます。


当然ながら近所の整形外科の先生だって知らないワケは無いでしょう。


しかし指示されたのは…

「リハビリ運動」

でした。


脊柱管狭窄症には効果的なストレッチもあるようですが、普通に考えたら当然ながらリハビリ運動で改善するレベルではありません。


しかもリハビリ担当の人に診断結果を告げると、

「インナーマッスルが無い人はこの運動はできませんちゃんとありますよ。

などと言われる…


ここで考えます。

「この医者にかかってても治らんのじゃないか?」

もうね、確信しましたね。


そこで、また近所と言えば近所なんだけどMRIとかPETなども装備してる総合病院にかかってみました。


ここで初めて「脊柱管狭窄症」との診断を受けます。


しかし担当医によると、「手術しても良いのだけどそれをすると他の部分に負担がかかるので良いとも言えない」そうです。


そしてその先生…

「もっと悪くなってから手術で良いんじゃないですか?」

だって…


おいおいおい!


もっと悪くなってこのままアクセルやブレーキまで踏めなくなったら…


積み卸し作業もできなくなったら…


生活どうすんよ!


そりゃあなたはそんなこと知らん、治療するだけの人ですけどね。


それではこっちは困るんですよ。


そこで確信しました。

「この病院もダメじゃ!」

ここまで2018年~2019年と時は流れます。


幸いなことに身体は前述の状態から悪化はしてない。


なんか、名医と評判の医師や、スポーツ選手がかかるような整形外科もあるらしい。


それとなく良い病院の情報も聞こえて来ました。


さて、どこの病院にかかろうかと思った2019年の暮れ。


ここで世界は大変な事態に見舞われます。


そうです。

コロナウイルス

です。


最初なんか凄かったですよね。


中国では歩いてる人がバタッと倒れて死ぬシーンとか…


診療所の中で倒れてる人の中の○割は死体だとか…


西洋諸国でも凄い死者で、日本でも志村けんさんをはじめとする有名人まで命を落とすことに。


この中で病人だらけの病院に、例え整形外科であっても行くのは得策なのか?と言うことになります。


とりあえず仕事はできるわけだしね。


今思えば本当にあのコロナって何だったんでしょうね。


初期の頃は「かかったら死ぬ」イメージで、さすがに自分も今回は死ぬかもって覚悟したりもしましたよ。


本当、なんだったんでしょうね。


ともあれ、2020年~2023年と時が流れるごとに、コロナが何か普通の風邪かインフルの仲間

になってしまい、あれほど恐怖してた世界の人々もいつの間にか普段通りの暮らしに戻って行った模様。


日本ではまだマスク装着率は高いですけどね。


さて、その間の脊柱管狭窄症です。


相変わらず仕事はしてますが、痛みはかなり増してきました。


変な格好で歩き続けたせいか、以前なら普通にできた姿勢が取れなかったり、仕事で受付まで歩く距離が辛くて息が切れたりするほどには悪化しました。


さすがにこのままでは仕事にも影響するので本格的に病院を探そうと考え、再び情報収集を始めたのですが、今ひとつ決断できなかった。


そんな時に相方が、「こんな病院あるよ」と見つけてくれたのが、現在入院している病院です。


なんと言うかね、素直に決断できました。


自分のことを本当に心から想いやってくれる相手が真剣に探してくれた病院です。


調べてみたら、脊柱管狭窄症においては他の地方からも患者が来るような病院でした。


だからって絶対良いとは限らないですけどね。


もし運とかそんなものも味方してくれないとダメだとしたら、相方は自分にとっては幸運の女神のはずなので、きっとこれが正しい道だと言うことなのだろうと素直に感じました。


そして2023年11月に受診。


数度の診察や検査を行った後、手術となりました。


担当の先生は若くて少しネガティブなことばかり言う方ですが、おそらく腕は良いのでしょう。


まだ回復期ですが、少なくとも変な痺れは全く無く、今まで動いたのに動かなくなった部分なども全く無いようです。


脊柱管狭窄症の手術では「やらなきゃ良かった」と言った残念な結果も少なくないらしいですが、その結果は全体であり、医師の能力によって残念な結果の多い先生と、そうでない先生で明らかに差が出るのではないでしょうか。


説明もわかりやすくて納得できたし、術後の回復の早さを見ても「間違ってなかったんだな」と感じます。


まぁ、まだ退院もしてない身の人間が言うことではないですけどね。


これから退院しても、職場復帰まではしばらくかかります。


でも、今まで神経の通り道が狭窄していて力が入らなかったふくらはぎ他…


まだ何も変わらないけど、少なくとももう狭窄はありません。


取り戻せるかは今後次第です。


そんなわけで最後に。


この病気に悩む人は日本にも大勢いるようです。


あえて「手術が正義」とか「切らないのが良い」とか言いません。


でもこれだけは忘れないで。

信頼できる病院にかかりましょう!

小さな医院などの先生には悪いのですが…


と言うか、小さな医院でもそこでは無理な症例なら真面目に大きな病院を紹介する等している先生もおられるのでしょうが…


自分の経験では、そこの医院はそこの医院でできる治療しかしてくれませんでした。


病名も言わず、どんな結果になるかも教えず、自分ちでできるリハビリです。


もう、治るわけないからリハビリ飼い殺しですね。


それと、手術が可能な病院でも、手術は恐ろしいからこそ、しっかりと評判も調べて信頼できる病院にかかりましょう。


これは本当に難しいと思います。


良い病院でもダメな医師に当たる可能性もありますし、完璧なんてあり得ませんので。


でもね、忘れないでください。


少しでも「この先生ちょっと?」と思ったら考えて欲しい。

「この病院で本当に大丈夫か?」

と…


この病気で苦しむ多くの人が改善に向かえることを心からお祈りします。


今後はたまに治癒状況の経過報告もしていこうと思います。


それでは皆様、ご安全に。