【K-Pop】K-popアルゴリズムの誤作動 | アカデミアからのぞくJ-POP, K-POP, HIP-HOP

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このブログではアカデミックな立場から(主にアメリカで)どのようにJPOP, KPOP, HIP-HOPが認識・議論されているかを文献なども紹介しながらお話ししていきます。のんびり書いています♪

こんにちは!

 

新しいタイプのハイチュウかな??

と思ったんですが(アメリカでは

ハイチュウが大人気!)

確か・・・ハイソフトって、

箱に入っていたやつ!?

よく覚えてないんですが滝汗

普通にスーパーの

棚にしれっと置いてあって、

Made in Japan 🇯🇵に惹かれて

買ってしまいましたニヤニヤ

 

さて、本日は、

 

 

【K-Pop】K-popアルゴリズムの誤作動

何事もサイクルの中にあるのだと

気付かされる今日この頃です。

全て同じ状態ではない。

世は移り変わるものだ、と

仏教の教えにもあります。

 

 

 

今日はGuardian USAの記事を引用しています。

 

『結局誰にも何にもならないもので終わる:K-popは

危機を乗り越えられるのか?』

 

「危機」と捉えるかどうかは

その人の解釈にもよると思います。

ファンカルチャーはしっかりと

あるわけですし、日本ではまだ

K-popは人気だと思います。

ですが、あまりにもBTSのDynamiteが

爆発的にヒットし、

世界中が必要以上に期待してしまったのかも

しれません。

Dynamite級のヒットをみんなが

待っている状態です。

なのでみんなBTSの完全体を待っている

ようです。

 

さて、BTSが兵役でお休みの間は

BLACK PINKがその穴を埋めるべく

ほぼ世界で活躍していましたね。

 

この記事では、まず、BLACKPINKの

ソロ活動での成績に言及しています。

 

2年前とは様子が違う、というのです。

 

ジェニーが「Ruby」、リサが「Alter Ego」

というアルバムをそれぞれリリースしました。

USアルバムチャートTop 10に一週目はランクイン

したものの、それ以降Top 10に入ることはなく、

最高でも68位止まり。

 

TXT、ATEEZ, TWICEにも同様の現象が起こっているようです。

 

そして、NewJeans (NJZ?滝汗

色々あって、勝手にNJZと名乗った!となっているので

NewJeansにしますね。笑い泣き

NewJeansはアメリカでもかなり人気のあったグループです。

アメリカにおいては、

BTS、BLACKPINKの後を引き継ぐのはNewJeansだとまで

言われていました。

(ただ、私の今までのブログ記事にも書いているのですが、

女性グループはゴリオタがつきにくいというデータが

出ているので、なかなか難しいとは思います)

 

アメリカで期待されていた分、今回のスキャンダルは

かなりの痛手です。NewJeansのファンもそうですが、

アメリカでのK-popというジャンルへの信頼度が

揺れるということが起こってきます。

 

韓国においてもK-Popマーケットは失速気味。

 

しかし、これはもう驚くべきことではなく、

みんな気づいています。

K-Popは幻で嘘です(と、言ったら聞こえはよくないので、)

アルゴリズム、だと私は思っています。

 

変異・変容をして世の中のニーズに応えていく

スタイルはもちろん良い点もあるのですが、

Kのもつアイデンティティーがなくなると

もはや誰のための何なのか、わからなくなり、

結局、誰にも刺さらなくなっていく、

こういう危険性があるということです。

(そんなの、もうずっと前にわかっていたけど

今さら・・・アメリカでは少し遅れてこういう

認識が伝わってくるんですね)

 

“It’s trying to be all things to all people, and ends up being sort of nothing to no one.”

『全ての人のためにその全てになろうとして、

気づいたら誰にも何にもなれていなかった』

 

というオチです。

 

元々、BTSを評価していたアメリカの研究者たちは

BTSが「韓国語の曲」で成功した、と称賛していました。

が、その後それはひっくり返されます。

BTSが英語曲でDynamiteを出し、大ヒット。

Kシステムはそこから「英語」で曲を出すことを

学んだわけですね。

英語で曲をリリースしたことでアメリカ市場で

売れたのでその成功体験で次々とK-popグループが

アメリカにやってきます。

 

また、同じ英語圏の国でもファンの振る舞いに

違いが出ているようで、アメリカとイギリスでも違いがあるようです。

アメリカではファンはあまり分散しないようです。

つまり、今のところは

BTS=K-Popになる傾向がアメリカでは強い。

どういうことかというと、

アメリカではBTSかBTS以外か、みたいに

なってしまうそうです。なので、BTSが踊れなくなるまで

BTSだけを見てあれがK-popだ、と言い続ける文化です。

ここは日本と似たところもあるかもしれません。

一つのアーティストに長くファンがついてくれる。

他のK-popグループがそれほど人気が出ないのは

そういう理由があるらしいです。

 

一方でイギリスではTXT, Stray Kidsもアリーナやスタジアムを

埋められるほど十分な人気がある。

 

しかし、海外で人気が出れば出るほど韓国本国での

人気は落ちていくらしい。

韓国人にしてみれば置き去りにされた気分になる。

ここは私も確認はできていないのですが、

韓国で人気がありチャートに入ってきているのは

J-pop、韓国語ラップ、2Dアイドル(Plaveなど)

らしいです。

滝汗 J-popは韓国で頑張っているんですね。

 

K-popといえば、いまだにBigBangの2015年

あたりの曲が人気がある。

新しい曲はどこ?状態。

 

BLACKPINK, RoséのAPTですが、

こちらアメリカのラジオで流れて

いるのを聞いたことがあるのでそれなりに

一般視聴者には届いていると思います。

ただ、評価は厳しいです。

 

In the US, one of the few genuine hits by a K-pop star in recent months has been APT, by another Blackpink member, Rosé. But it sounds nothing like K-pop, instead taking its cues from pop-punk and new wave, and is a collaboration with the eternally popular Bruno Mars. “Take him out of the song and I doubt it’s nearly as successful,” says Joshua Minsoo Kim, a critic who reviewed Jennie and Lisa’s albums for Pitchfork.

 

『アメリカでは、

数少ないK-Popスターのヒット曲に

APTがある。BlackpinkのRoséの曲だ。

しかし、その楽曲はK-Popとは程遠い。

Pop-punk, new waveを取り入れた楽曲で、

絶えず人気のあるBruno Marsとのコラボ曲である。

「この曲からブルーノ・マーズを外せば

こんなに成功しなかったと思う」

こう批評するのはJoshua Minsoo Kim氏だ。

(Pitchfork(アメリカの音楽メディア)で

ジェニーとリサのアルバムを

レビューした評論家。)』

 

このKimさんはかなり今後のK-popに悲観的な意見を

おっしゃっていますが、

確かにターゲットが定まらないまま

「世界進出だ!」とアイデンティティーを

取ってしまうことが

果たして良いことなのか・・・

定まらないままグッズ、

コンサート代金の値上げ、ファンダムに

頼り続けなければならない傾向は残ると思います。

どうするファンダム。

そんなにお金を趣味に使えるって幸せだけれど、

幸せと笑顔でいれるうちはいいですが苦痛に

ならないように気をつけた方がいいですね。

ファンダムのあり方も問われています。

 

アメリカでの売れる傾向として

TWICEの名が上がっているので、

典型的なアジアンビューティーみたいな

感じで行く方がいいかもしれない。

HiphopやR&Bでアメリカで勝負しないほうが

いいとは思います。

これについてはまた今度![関連記事]

 

それではまた!