【K-Pop】偏った愛に病んで立ち上がるファン根性 | アカデミアからのぞくJ-POP, K-POP, HIP-HOP

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このブログではアカデミックな立場から(主にアメリカで)どのようにJPOP, KPOP, HIP-HOPが認識・議論されているかを文献なども紹介しながらお話ししていきます。のんびり書いています♪

こんにちは!

 

K-pop業界において、

ガールグループはゴリゴリオタクを

あまり量産できないということは

知られていますが、それは

CD売り上げからもわかります。

男性アイドルグループの方が断然売っています。

 

性別によるCDセールス(2019年〜2024年)

 

男性グループ🟦

女性グループ🟧

 

 

 

【K-Pop】偏った愛に病んで立ち上がるファン根性

さて、今日は、この売り上げの差がどこから

くるのか・・・女性グループになぜコアな

ゴリオタがつきにくいのか・・・

これは「女性らしさ」という概念や

イメージがもたらす心理的な効果の

部分も関係あるのかもしれないです。

 

ファンの心の揺れが

売り上げの伸び悩みにつながっています。

 

引用記事:

 

K-popによって引き起こされたアイデンティティークライシス

 

 

K-pop女性アイドルも、男性に劣らず

世界で活躍していますが、全体的な売り上げ

としては、男性との差はあることが

わかります。

 

アイドルは、間違いなくかわいい。

 

この記事に紹介されているTWICE.

いや〜、いつ見てもかわいいですよね。

 

 

体型維持、作られたコンセプトで

頑張っています。

彼女たちは太らないように体重管理を

徹底的にしています。それがアイドル!

そこを疑うことなく私たちは見ています。

 

そうなりたいと思ってダイエットに励む

女の子たちもいると思うし、

ただ憧れるだけの子もいると思うし、

色々いていいとは思うんですが、この記事には

「体の細いアイドルたちを見て何か

マイナスな感情が湧き起こってきた。

この感情は一体何のか。」

自分と向き合うきっかけ。

また欧米でいう「女性らしさ」と

アジアの女性らしさの基準も違います。

 

これが「自分と向き合うきっかけ」

になるとは、興味深いし、奥が深い。

みんながこの著者のようにKーPOP

アイドルを自分の成長のために

使えるとものすごくいいことです。

(が、全ての人には難しそうです😅)

 

East Asian hyperfemininity

東アジアの過度の女性らしさ

 

と、この記事の著者は表現しています。

この記事の著者は中国で生まれ

一人っ子政策で「余分に生まれた」ので

アメリカに養子に出されたそう。

すでに背景が複雑です。

色々考えてこられたのでしょう。

アメリカ人として育ってはいるが、中国人である

自分のアイデンティティーはいつも

気にしていた(つもりでいた)。

 

アメリカ人の女の子たちで私がみる限り

今、K-POPが好きな子たちはBTSから

入ってきています。それ以前だと

EXOやSHINeeのような名前が

上がってきます。

男性グループのファンから、おすすめに

上がってくる女性グループも聞くように

なるようですが、そこからカルチャーショックに

愕然とするようです。

 

アジアでいう「女性らしさ」「女の子らしさ」

というものが全く違うらしいです。

そこから何か嫌悪感が生まれていき、K-POPを

去っていくということが起こってきます。

 

女の子たちは、

「私の好きなジョングクも結局ああいう、

細くてかわいい子が好きなんだ。

私は無理だ😢」

と、寝転んで、ファミリーサイズのポテトチップス

食べながら泣き言言うわけですね🫠

 

と言うのは・・・冗談ですよ・・・。

 

冗談ではいいですが、このアイデンティティークライシスは

本当に心が痛むと思います。

特に、この著者のようにアジア系の人。

このアジアン・アメリカンの子達がこの問題に

ぶつかるともっと根が深い問題に発展します。

 

アメリカで肩身の狭い思いをしている

マイノリティである韓国系アジア人、

そしてその他のアジア人はK-Pop人気が爆発的に

上がることで、自分のルーツを知るきっかけ

になったり、「自尊心」を高めてくれるきっかけに

なる。自分の文化を誇りに思うきっかけづくりとなる。

が、あの細い体、可愛らしく振る舞うアイドルたちを

見ながらだんだん病んでくる人もいるそうで・・・。

 

自分の持っているアジア文化がそのような

イメージを大衆に売っている。

「私もそう見られているのか。

その文化を象徴する個人として

振る舞わなければならないのか」

と。

 

そこから自分との戦いになるわけですね。

この著者はここから、いったんクライシスに

陥ったり、可愛い服装をしてみたり、K-POPの

振り付けを頑張って踊ってみたり(ファンならしますよね☺️)

ファンチャントを頑張ってみたり、

コンサートへ行ったり。

そのうち、「何のためにこんなことしているの?」

と、なる。

K-POPアイドルみたいに可愛らしく振る舞うことが

本当の自分ではない作った自分だと

気づき始める・・・。

 

そして、最後は「いやいや、そんなことはどうでもいい」

自分が好きにすればいいんだ。

本当の自分でいていいんだ、となる。

自分を開放でできた!

と、なる。

(最後、端折りすぎました。失礼)

 

そんなにうまくいくかな〜😈

なかなかこの方のように前向きに

考えられる人ばかりではないような

気がします。

が、北米にいると、多分、この辺で

済むんじゃないかとも思います。

そこまでファンミーティングなどが

当たり前のようにあるわけではないですし、

グッズ、CDなどもアジアに比べて送料も高いし、

手に入りにくいです。

コンサート数も限られています。

ゴリオタまではいかないのかな〜という

印象はあります。(私が見ている限り)

 

アイドル推し活はいきすぎると

心の健康に良くないのかな、と

見ていて思います。

光と影の物語を楽しみたい方は

スリルがあっていいかもしれません。

楽しくしていればいいとは思いますね。

 

それではまた。