【BOYNEXTDOOR】ボネクドがHYBEのスターになっていくのか | アカデミアからのぞくJ-POP, K-POP, HIP-HOP

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このブログではアカデミックな立場から(主にアメリカで)どのようにJPOP, KPOP, HIP-HOPが認識・議論されているかを文献なども紹介しながらお話ししていきます。のんびり書いています♪

こんにちは!

 

学生の立場から言うと

えー?← こういう反応なんでしょうが、

私たち、教授陣は授業で教えたいこと、

教材を詰め込み気味になるんです。

あれもこれも、と組み込んでしまいがち。

はっ滝汗と我にかえって反省。

日々戦っています。

 

さて、本日は、

 

 

【BOYNEXTDOOR】ボネクドがHYBEのスターになっていくのか

HYBEのスター・・・

微妙な言い回し。

K-popのスターではなく、

事務所限定でHYBE🧐

 

こちらの記事から引用↓

 

BTS、Stray Kids、と来て、次なるスターは

誰か!?(またか・・・まだ、探してますよ滝汗

第五世代に注目です。

第五世代と言われるグループのトップに、

RIIZE, Zerobaseone, Xikersの名が上がっています。

BOYNEXTDOOR(ボネクド)も2023年デビュー組で

第五世代になります。

デビュー当初はなかなか

売り上げが伸びなかったようですがジリジリと

追い上げてきたグループのようです。

 

Korea Heraldの記事によると、ボネクドが

次のHYBEのスターになるのではないか、という

話題が出始めているということです。

この理由は、着実に、韓国、インターナショナル

両方で成績が上がってきているから。

去年9月にリリースされた3枚目のEP「19.99」で

ブレークスルー。ミリオンセラーとなりました。

今年1月にリリースされた「If I Say, I Love You」も

国内外で急速にチャート上昇。

ちなみに、この曲は1月にMカとIngigayoで一位を

とっています。

微妙なのは、K-popじゃなくてHYBE

控えめに言っているところ。

この記事のライターも書いていることに自信がない様子。

他の事務所にも売れているグループはいるので

HYBEのトップスターがK-popのトップスターと

イコールではまだ結べない微妙な位置にいるのだという

ことでしょうか。

 

韓国の音楽評論家たちも、「このグループの

成功の背景にストリー性、ステージでの

パフォーマンス力、TVでのバラエティー番組出演で

メンバーのユニークな個性が拡散され、

それが海外のファンにも繋がってきている」

と評価しています。

 

Pop Music評論家のKim Do-heon氏はボネクドの

魅力について以下のようにおっしゃっています。

 

彼らが誰もが身近な存在のように感じるストーリー性、

親近感が湧くイメージと誰もが共感する感情を出すところ

 

これがまるで友達と話しているように感じる(身近に感じる)

 

この部分が、Generation Alphaの好みにピッタリと合っている

らしい。ちなみに、Generation Alphaとは、

生まれ年が2010年〜2024年だそうです。

滝汗 もう、Gen Zの次の世代が出てきました。

ボネクドもお兄さんですよ。滝汗

GenAlphaは「となりに住んでる男の子」みたいな身近な

存在がいいんですね。

 

この記事を読んでいて、私も納得しました・・・。

 

’If I Say, I Love You’ is resonating even with those unfamiliar with BoyNextDoor, showing that the experience the group has steadily built through various activities is effectively reaching audiences,” Kim said.

 

Kim氏によると、『♪今日だけI LOVE YOU♪はボネクドを知らない人にも

共感できる曲だ。これは、グループがさまざまな活動を

通して着実に積み上げてきた経験が、効果的に視聴者に

届いているということを証明している。』

 

私だっていつの間にか聞いちゃってましたからね。まんまと。

ONEDOOR並みに。笑い泣き 

「If I say,I Love You」という曲は韓国語のオリジナルにも

日本語が入っていて、あえて日本語を入れたことで

韓国の放送局によっては日本語差し替えが起こるという

ことが起きました。が、これも戦略であり、日本活動を

通して、日本で『着実に』売る為に必要な意図的戦略

であることも理解できました。

これが意図的な戦略だといえる理由は、

放送局によって日本語がタブーであることは

韓国の大手事務所なら当然わかっていたであろうということ。

これを知っていた上で日本語をあえて入れた。

つまり、局によって日本語差し替え要請が出ることは

容易に予想できていたことになります。

となると、日本語差し替えも一つのパフォーマンスとして

見せることになるであろうことを見込んでいた。(どういう戦略で

あっても日本語の扱いは雑でナメてますけどね)

日本のファンの心をグッと掴みました。

「それでも日本語を入れてくれたんだ」とファンならなります。

K-popにはドラマが必要なんです。

日本ツアーにも合わせてきています。

日本公演の数が多いということはそういうことです。

要は出稼ぎ。

 

別の音楽評論家Lim Hee-yun氏は、ボネクドのプロセスに

似た過去の例に、JYPのStray KidsとDay6を挙げています。

このJYPの両グループも少しつづ業績を上げてきたグループで

売れるまでに時間のかかったグループ。

 

もう一つ、ボネクドが所属するZICOが設立したKOZエンターテインメントは

HYBE傘下であるとはいえかなり独立した運営をしているそう。

 

評論家のLimさんは、「まだボネクドがHYBEの次期トップスターか

どうかの結論を出すには時期尚早だ」とおっしゃっています。

 

“Their music is solid, and they show potential, but whether they will follow a slow-burn success trajectory like BTS or Stray Kids over several years remains uncertain. K-pop is in a period of rapid change, with countless new groups emerging and industry paradigms shifting, making it difficult to predict the band's long-term growth,” Lim added.

 

『ボネクドの音楽は信頼でき、彼らには可能性がある。

しかし、BTSやStray Kidsのように年数をかけて

成功するグループとなるかどうかはまだわからない。

K-popは急速な変化の中にあり、数えきれないほどの

新しいグループが生まれ、業界のパラダイムがシフトしている。

ボネクドの長期間の成長というのは予測し難い状況だ。』

 

周りくどく言っていますが、「未来はわかりません」

ということですね滝汗

 

この記事ではBTSとStray Kidsを同じ扱いをして

一括りにしていますが、

BTSはレベルが違うと思いますね。

Stray KidsはまだBTSには及ばないと思います。

BTSを知っている人がStray Kidsを知っているとは

限らないんですね。私の周りで調査してみると

BTSを知っていて、Stray Kids知らない人が結構います。

また、HYBEには元々バン・シヒョクが創立した

BigHitのTXTもいるし、BeliftLabのENHYPENもいます。

だから、HYBEの中心レーベルにいるグループと

KOZの運営は違う、ということも評論家は言いたいのでしょう。

 

結局、なんの結論もない記事でしたが、

ボネクドが本国でもしっかり人気が

あることはわかりました。

K-popがK-popとしてユニークさを

保つにはやっぱり本国でのサポートは

必須かな、と思います。

韓国生まれの韓国人編成で独自の

カラーを出していく、ということも

大切なポイントですね。アイデンティティーの

再確認は大切じゃないかと思います。

 

それではまた。