平等は存在しないかもしれない(DEIの問題) | アカデミアからのぞくJ-POP, K-POP, HIP-HOP

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このブログではアカデミックな立場から(主にアメリカで)どのようにJPOP, KPOP, HIP-HOPが認識・議論されているかを文献なども紹介しながらお話ししていきます。のんびり書いています♪

こんにちは。

本日は、

 

 

平等は存在しないという認識(DEIの問題)

 

 

DEIについての雑談。

DEIって何?

ですが、バイデン政権で

使われるようになった

用語。(ただし、このような

考えはCvil rights eraからずっと

あります。用語が新しくなりました。)

 

Diversity, Equity, and Inclusion

の略です。

 

DEI stands for Diversity, Equity, and Inclusion, which we define as follows: Diversity is the presence of differences in dimensions of human identity.

 

多様性を重んじる。

違いをあらゆる範囲で示す。

これが政界だけなく、教育界、商業界に

広がっています。うちの大学でも

DEIがさけばれるようになったし、

学会でもこのことについての発表が

よく見られます。AIと同じくらい

頻繁にトピックに上がります。

 

人種の問題、LGBTQA+など。

 

そういえば、日本でもありますよね。

性別なし公衆トイレ?

誰でも入れるトイレの開設みたいな

ことです。

性差別なしですが、問題点も

指摘されていましたよね。

そこなんです。

そこが指摘されているんですよ。

 

トランプ大統領が

ここでの問題点を指摘しています。

バッサリ行きました。滝汗

トランプ大統領が大統領就任して

真っ先に始めたExecutive orders

いわゆる大統領行政命令です。

ものすごい勢いでサインしまくっています。

しかも、量も多い。

中には裁判所にストップをかけられた

ものもあったりで、まぁ〜すごいな〜

としか言葉が出ない滝汗

 

バイデン政権に取り決められたことを

次々と覆しています。その一つがDEI問題。

 

連邦のDEI意識が高まることをまずは

覆します。

 

トランプ大統領の思い切った政策が

色々議論にはなることがあるのですが、

よくよく聞いてみると、「なるほど」

と思うこともあったりで、考えさせられる

んですね。

確かにな〜と思うこともあるんです。

 

このDEIプログラム。

まずは政府内で過剰な動きをトランプ大統領は

ストップかけました。

連邦レベルでここにストップを

かけることでこれは一般社会のレベルで必ず

影響を受けます。

アメリカ大手のスーパー、Targetはすでに

このトランプ大統領の命令を受けて

DEIプログラム廃止を発表。

 

トランプ大統領の意見は、「多様性を義務化

したり、政策、プログラムにしたり、

優位性を持たせるような

活動は禁止する」ということなんです。

 

つまり、よくよく見てみると、

「多様性を強要するな」

ということなんです。そもそも

それが差別ではないですか、と。

実力主義でいきましょう。ということ。

(ですがこれはこれでまた問題が

生じることも・・・イタチごっこです)

 

例えば、「黒人を10人雇わなければいけない」

などの義務です。

これが義務になると、黒人以外の

能力のある人たちを採用したくてもできなく

なる可能性が出てくるということです。

これが果たして平等なのか、と。

能力ない人を採用してもいいんですか?

それが、例えば、「パイロット」「警察官」

「軍人」になって

人命預かってもいいんですか?

能力が大事なのであって多様性に気を取られて

重大なミスを犯すことになりませんか?

という警告。

 

ということです。

 

黒人に能力がないと言っているのでは

ないのですよ。

そこを捻じ曲げてはいけません。

白人もアジア人も同じです。

平等な雇用、制度を目指すプログラムなので

黒人を差別して能力があるのに能力のない白人を

雇用した、となると問題です。

これはあってはならない差別ですね。

 

黒人差別は根が深いものであり、

そもそも奴隷制度があったがために

様々な問題が起こりました。

その後、公民権法もできました。

なので黒人の採用枠というものは

前からあるにはあったんです。

(記憶に新しいところだと

ハーバード大学の前学校長の

お話もDEI問題に絡んでいました・・・)

 

慎重に扱われなければならない問題です。

ですが、できていないものを

できているということが平等なのかを

指摘しているとすれば、確かに「過剰な

扱い」はよくないとは思います。

 

これが人種だけではなく、LGBTQの

ようなことにも広がっています。

体力のない女性が体力が必要な

ポジションで何かを任された時、

できなかったらどうするんですか?

あげたらキリがないですね。

 

というようなことが延々と

議論になっています。

延々とループですね。

本当に難しい問題だと思います。

答えは全然出せないです。

私も教えるのをやめた単語が

ありますからね。

「女々しい」

「男らしい」

「女らしい」

こういう言葉。

何が女らしいや男らしいも

よくわからなくなってきましたし、

学生からも指摘あったんで・・・。

 

なので私が考える重要なことは

様々な人たちの意見を聞いて

柔軟な考えを持とうと努力すること、

だと思います。

多くの考え方に触れること。

物事を多方面から見られる人は

強いです。

多くの考えに触れた人だけが

「いい考え」に辿り着く。

 

それではまた。