Lightstick (ペンライト)はK-Popから始まった? | アカデミアからのぞくJ-POP, K-POP, HIP-HOP

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このブログではアカデミックな立場から(主にアメリカで)どのようにJPOP, KPOP, HIP-HOPが認識・議論されているかを文献なども紹介しながらお話ししていきます。のんびり書いています♪

こんにちは!

 

色々恐ろしいニュースが

世間を騒がしていますが・・・

気を取り直して、

 

本日は、

 

 

Lightstick (ペンライト)はK-Popから始まった?

ということを見ていきたいと思います。

 

HYBEがオリンピック仕様のオフィシャルlightstick を

制作。日本だと、ペンライトと言われているものです。

韓国の国旗がついたものは選手用、

ついていないものは観客用とのこと。

 

この記事には気になる記述がありました・・・

ここです。

 

"Spreading the lightstick concept, which started with K-pop, to the international sports stage and presenting a new cheering paradigm is very meaningful for HYBE as an entertainment company," HYBE said in a press release on Tuesday.

K-Popから始まったライトスティック(ペンライト)コンセプトを国際スポーツの場で広め、新しい応援方法を提示することはHYBEにとってとても意義のあることだ』と、HYBEは火曜日の報道発表で述べた。

 

と、書いてあるのですが、気になる🫣

滝汗本当?

ペンライトの概念はK-Popで初めて生まれたみたいに

なっている!

しかも、オリンピックでペンライトを使用しての

応援は初、これはエンタメ会社のHYBEとして意味あるものだ!

こういうことですよね。

 

これに関しては学術文献を見つけられていません。

(念のために英語で書かれたものはないか

探してみようと思います。)

例えば、アメリカの大学のウェブサイトの

記事などにこのような記述があります。

 

 

the first lightstick was made for and by the K-pop group, Bigbang

『最初のライトスティックはK-popグループ、Bigbangから作成された』

 

ここからも、ライトスティック使用がK-Popグループから始まり

その先駆けがBigbangだ、と読み取れる。そう思わせる書き方。

書いている人が学生かもしれないので正確かどうかは

分かりませんが、アジア系の人が書いています。

 

ところが、light stickはglow stick と呼ばれることもあり、

1971年にアメリカで開発されました。

緊急時の警告灯のような使用目的だったそうです。

最近はキャンプやイベントで使用されますね。

 

またオリンピックでのライトスティック使用も、

1984年にロサンゼルスオリンピックで観客に

配布され、使用されました。

 

HYBEの主張と食い違いが・・・。

K-Popから初だということなのか?

K-Popに限定してのこと?

K-Popの応援方法とオリンピックの応援を

リンクさせたことが初だ、ということ?

何を持って初の...とか新しい...とか

言っているのか曖昧かも。 

HYBEの発言は割と強気。

またお得意のゴリ押しビジネス?滝汗

 

また、東京新聞の過去の記事に西城秀樹さんの

コラムがアーカイブで残っているのですが、そこに

ペンライトに関して書かれています。

初めて僕のコンサートに来たという人は、周囲のファンが振るペンライトに目を回すかもしれませんね。実はペンライトは僕のコンサートが発祥なんです。

このコンサートの開催が1974年らしいので、これは

明らかにK-Popより古いです。

まさか、西城さんがウソついているとでも!?滝汗

では、ないと思いますが・・・。

 

このような記事もあります。下差し

 

 

色々細かいことを言えば、日本で使われているもの、

スタイルはK-Popと違うということかもしれません。

ただ、ライトスティックをコンサートで使うという

『コンセプト』を言っているのだから、

それは西城秀樹が使っていたのなら

その概念はすでに存在していたわけで、

韓国が始めた文化・・・は

ちょっと言い過ぎな気もする。

 

お金と名誉大好き病が

出てきているかもしれません。

お金が好きすぎて

うずうずしています。

「〜で初めて」という響きも

魅力ではある。

これだけK-Pop産業がお金になるのだから

ここで強く出ておいた方がいい!

日本人もK-Pop大好きだから、

どさくさに紛れて丸め込んでしまおう。

大丈夫、今がチャンス!

みたいな物凄い勢いを感じます。

 

研究も含め、何かしらにインスパイアされて

それが改良をされ続けて新しいものが

生まれるので、「初めて」にこだわる

必要はないと思います。こだわるべきは

「工夫」です。

 

それではまた。