こんにちは!
今回はNumber_iの『BON』について。
♪Bon, Bon, Bon ...♪✊✋
すごく耳に残る曲。
BONでわかったこだわり
枯山水の模様をロゴの中に
入れたり、とにかく
ビジュアル的に日本の要素が
かなり詰まっているMVでした。
なんとなく、Number_iの
こだわりは、自分たちのルーツや
日本語なのかな、と、それが
戦略なんではないかと思ってはいました。
自分たちがどこから来たのか、
何者であるのかにこだわっている
印象は前からありましたが、
これを見て確信に変わりました。
日本人であることをまず
主張しようとしているところ。
Jを生かす。
とりあえず詰め込めるだけ
詰め込んできましたね(笑)
この曲での日本的な要素への
こだわりがすごいです。
自分たちのアイデンティティーを
しっかり主張するということ。
私は、この挑戦が素晴らしいと
思いました。
K-Popを代表するエージェンシー
HYBEが主張することが今の
K-Popのトレンドだとしたら、
今、K-Popは生き残りをかけて
K-PopからKを取ってPopで
勝負をしています。
これはHYBEのチェアー、
バン・シヒョクさんが
ビルボードのインタビューで
答えていらっしゃいました。
一つのアプローチでは
あると思います。
ですが、Number_iのBONを
聞いて、MVを見ると
グローバルに売り出すのに
自分のアイデンティティーを
薄くしたり、消したりしない。
むしろガンガン出していくやり方。
今、日本にかなり旅行者も
来ていますし、日本の面白さを
どんどん広めるチャンスだとは
思います。
このMVだけで簡単にクラスの
教材が作れます(笑)
で、かっこいいものもあれば
茶道なのにカジュアルなジャージ着て、
大福をもぐもぐ・・・
こうやっておちゃらけているところもあり・・・
めちゃくちゃ面白い。
最後の紙芝居も面白いし、歌詞も
面白い。
昔、ラップで日本のカルチャー(昭和の大阪)を
歌詞に入れていた強烈な例として
こういうのがあったんですが
幻の坂本龍一氏のズラ・・・そして、白塗りのダウンタウン。
当時に比べて、このBONはかなり進化していますよね
音にちゃんとラップがハマっていて日本語なのに
強弱がしっかり出ていて最高です。
尖ってばかりのラップよりもこういう遊び心が
あるのが日本っぽいと言いたいんですけどね(笑)
日本の江戸時代の浮世絵の一つに
「ナマズ絵」があるのですが、
幕末の江戸に起こった大震災の時も
江戸の人たちは大震災の中で被害も大きかったのに
震災をユーモラスに描いたのです。
今なら不謹慎!と言われてしまいますね。
ナマズが地震を起こしている絵で、
被害は出たけれど、それでお金が入る人もいた。
大喜びしている人が描かれているものです。
このような絵から、
ピンチもユーモアに変えられる
日本人のセンス、と分析する学者もいるのです。
窮地に追い込まれてもユーモアで乗り越えられる
力がある、ということです。
盆踊りという言葉もこのBONの中に
出てきますが、盆踊りもそもそも「念仏」でした。
「踊り念仏」です。
念仏を喜びの舞としてしまう日本人。
何かを楽しいことに変えることが
得意なのかもしれません。
なので、BONのよさは単に言葉遊びや日本文化の
要素を入れただけではなく日本人独特の感性(どんな時も
遊び心を忘れない)の部分も入っているんだなと
感じました。これが一番素晴らしいと思った点です。
おちゃらけていてもダンスもすごいし
やることやっているところがいいですね。
今回は岸くんが大優勝でした。
天才!
それではまた。