英語に媚びない態度:BTS、ジミンさんの例 | アカデミアからのぞくJ-POP, K-POP, HIP-HOP

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このブログではアカデミックな立場から(主にアメリカで)どのようにJPOP, KPOP, HIP-HOPが認識・議論されているかを文献なども紹介しながらお話ししていきます。のんびり書いています♪

みなさん、こんにちは!

 

本日は、

 

 

英語に媚びない態度:BTS、ジミンさんの例

というテーマでお話ししていきます。

 

 

BTSのJiminさんがソロアルバムを出されたとのことで、

プロモーション活動でアメリカに来られていたようでした。

 

アメリカの人気番組、Jimmy Fallon司会の、The Tonight Showに

BTS、ジミンさんが出演されました。

 

これを見ていて思いました。

 

日本人は英語ができないから

世界進出できない。

 

このような記事を目にしたことがあります。

もちろん、できるにこしたことはないです。

 

しかし、私はJiminさんが司会者のJimmy Fallonさんと

ゆっくりと英語で話されたり、大事なところは

誤解のないように韓国語で話されているのを

見ると、最終的には英語力よりもattitude(態度・姿勢)

をしっかりとすることのほうが大切かも

しれないと思いました。

 

私はこのJiminさんのやりとりを見ながら

素晴らしいと思ったことは、韓国語で

話されている時の姿勢です。

自分の母国語で話されている時も、

「堂々とする」態度。立派だと思います。

英語で話さないことが、

英語ができないから・・・

と申し訳なさそうにするのではなく、

韓国語で話す時の態度が堂々としている。

こうあるべきです。

国際化が進んだから英語で話さなければ

ならない、のではなく、

国際化が進んだからこそ、

自分のアイデンティティーを知ってもらう

チャンスだと受け止める。

 

ここが素晴らしいと思います。

 

BTSはこの番組に、グループとして以前にも

何度か出演していたと思います。

その時はRMさんが流暢な英語で答えていたり、

各メンバーがそれぞれ順番に話されたり

していましたね。

今回、Jiminさん一人だとどうなるのかな?と

思いました。Jiminさんの英語は聞いたことが

なかったので。

 

BTSがこれまで築いてきたものもあり、

司会者の方からの尊敬と信頼もあり、

コミュニケーションがうまく取れている

ということも印象的でした。

全く違和感なく見ることができました。

Jiminさんの態度が素晴らしい。

「英語ができない」を感じさせない。

むしろ、ペラペラと英語が喋れない方が

好感が持てる。そういうタイプの方ですね。

 

もちろん、Jiminさんの英語は素晴らしいです!

全く話せないというわけではなさそうですし、

単語一つ一つの発音も綺麗です。

ですが、ペラペラではないです。

だから、日本の方は「完璧」を求めすぎだなと

感じたわけです。

完璧主義は人間をダメにします。

必要最低限で大丈夫なんです。

 

「日本人はろくに英語も喋れないから

世界で通用しない」

 

絶対にそんなことはないです。

これは考え方の問題であり、

見せ方の問題でもあります。

英語ができるから、売れる、という

ものでもないからです。

世界に行くとなると確かに最低限、

英語ができた方がいいのですが、

英語ができない=だから、成功しない

というふうに結論づけず、とにかく

受け答えがなんとか(打ち合わせありでも)

できるようにレッスンをする方がいいと

思います。

おかしな言い訳をする暇があったら、

しっかりとやることをやりましょう、

(売り方、プロモーション

作品に集中など。)ということですね。

Jiminさんの場合、話し方と態度、

スターの持つ魅力で英語の足りない部分を

十分補っていました。

 

そして、母国語を話すときは堂々と話す!

英語ができないからすみませんね〜という

態度を出さない。

 

こういう戦略なのかもしれないですが、

この戦略は見事です。

英語に必要以上に神経質になる必要も

なく、堂々と自分をアピールする。

もちろん、謙虚な態度は大事ですが、

Jiminさんはそれが絶妙なバランスで

できていました。さすが、プロの技です。

 

母国語はアイデンティティー。

英語は単なるコミュケーションツール。

 

それではまた。

 

〜Your Advisor Mimi