みなさん、初めまして♪
Your Advisor, Mimiです。
アメリカで大学教員をやっております♪
"Your advisor"は、Dr. や、なんちゃら博士より親しみやすいですよね!?
大学で学生のアドバイジングもしていますので、
みなさまへのインスピレーションと
なれば嬉しいです。
今回、このブログを始めた理由は、
私が教えるIntroduction to Japanese Culture
というクラスのアップデートのためというのが背景にあります。
特にポップカルチャーの部分はとにかくアップデートが必要で、
これだ!という教科書に出会ったことが
ないので、自分で作成することが多いです。(←これが難しい)
実は、私は文化人類学や歴史というのは
専門ではありません。言語学者なのです。
しかし、どうしても日本語に関わる
お仕事をアメリカでしていると、
ついでに「日本文化」のクラスも教えてくれないか?
という要請が"上"から出るもんです(汗)
それは「専門外」です!というのも・・・悔しい。
日本人だし、期待されたら「YES」と答えたい、
負けず嫌いで挑戦したくなるのは学者だから。
このクラスはもうかれこれ何年も
教えているのですが、いまだに
心の中では、「日本文化」ってなんだろう・・・が
渦巻いております。
専門外というのもあるのですが、特に
このポップカルチャーの部分は苦戦します。
「情報」だけなら学生の方が詳しいです。
今、流行りのアニメやゲームなど。
日本文化を教えているからそこに精通している
というわけではないんです。
私も日々情報を追っていないと
「この先生、何にも下調べしてない」
ということになってしまいます。
ネタ探し、自分用メモ、文献レビュー(主に英語記事)
をここに公開し、自分も学んでいこうというスタイルです。
わかりやすくお話ししていこうと思います。
さて、「私は学者だ、大学教員だ」と言っていますが、
アメリカに来た理由は、
アメリカでヒップホップカルチャーを
もっと学びたかったからなんです。
きっかけとはそういう単純なものです。
中学生の頃から洋楽を聞いていて、
英語だけは得意でした。
発音は音楽を通して学んだし、
キング牧師のスピーチは暗記するほど
リピートして聞いたりしていました。
ニューヨーク、ブロンクスから生まれた
ヒップホップカルチャーに関しては
自分が興味があったこともあり
割と詳しく知っている方だと思いますが、
JPOPカルチャーを教えていても
学生からKPOPの話が必ず出てきます。
ここ数年、この傾向が強く学生から
希望が出たりします。
それまでは右から左へ・・・抜けていました。
私も自分の論文や研究に忙しく、
「あぁ、BigBangかっこいいよね〜」
と、適当に言っていたのですが、
BTSがグラミー賞にノミネートされたり、
国連でスピーチをしたり、
バイデン大統領と会談をしたりと、
このKPOP熱が過熱していく様を
少なからず目にする機会が増えてきました。
(注:これはいわゆる「BTS現象」で、
BTSが特別なのか、KPOPがこの流れに
乗っているからなのか、
議論となっているところです。)
それまで自分の学生の言うことに
右から左だった私も、たとえばBTSのコンサートに
行ってきた、とか、KCONが・・・
なんとかグループの誰それがかっこいい・・・
「先生、韓国に留学したいので推薦状を
書いてください」
(あぁ日本語のクラスを受けて韓国留学・・・涙)
このようなことが増えてきたので私も
この数年はK POP musicについて(JPOPも絡めて)
自分なりに研究してきました。
なかなか奥が深いことにも気づきました。
特に、音楽という分野において、
ここ数年、日本文化のクラスであっても、
JPOPだけではなくKPOPの話も含めた
話をする必要があると感じています。
そして、KPOP・JPOP音楽の話をすれば
ヒップホップにも繋がってきます。
このブログでは、JPOP, KPOP, HIPHOPが
アメリカでどのように認識・議論されているか、
客観的に主に出版されている学術論文を
通してわかりやすくお話ししていきます。
学術論文を見るということは、つまり
客観的に物事をみる(努力をする)という
ことです。
もちろん、学術誌に書かれていることが
全てではありません。
時には、雑誌のインタビューなどをみたりも
してきますが、
基本的に学問としてどのようにディスカッション
されているか、また私の学生の反応なども
交えてお話しできたらと思います。
ときどき脱線したり、私の意見を挟むことも
あるかもしれませんが、
お付き合いいただけると嬉しいです。
それでは、また次回お会いしましょう!
~Your Advisor, Mimi