定休日は毎週月曜日、第一月曜日に続く火曜日第三日曜日が定休日美容室をしながらガーデニングや趣味の読書のブログ1年前から太極拳も趣味に加わりました。
薔薇をはじめ、沢山開花つるバラ、キングローズセージピンクスパイダーピンクに映える紫色のクレマチスオールドローズアンリ・マルタン四季咲きフロリバンダアッサンブラージュ小型のつるバラブルースタークレマチス、ダイアナつるバラアンジェラ大株のオキシペタラム・ブルースター
いろいろな昆虫や動物の「死」を介して、物語る。卵を産んでしまえば、そこからいなくなるのがほとんどの昆虫だが、石の下に蠢く尾にハサミを持つハサミムシは、卵を体の下にかくし、最後は自らの体を卵から帰った子供らに食料として与えるという特殊性を持つ。あの嫌な蚊は、産卵時期にたった一度、危険を犯して人の住居に侵入し、殺される危険を犯し血を吸う。産卵するときに、たっぷりと栄養が必要だからだ。カマキリのオスは、メスに食い殺されると言われているが、実際の係数は約1割程度。だが、交尾の際、雄を食い殺した時の卵は、2倍ほどの数の立派な子孫へとつながる。子孫を残す天命に叶うのはどっちだ。「生き物の死にざま」の2巻目とも言えるこの本。副題には「はかない命の物語」とある。材木を得るために針葉樹が多くなった山で食料を得ることができにくくなったクマ。クマは、縄張りは持たないのだという。だが同輩のクマと出会さないよう、人間と出くわさないようにしていても、ひもじい我が子に食わせるため、危険を犯し命をかけての人里へ。そんなクマの物語や。ゴリラの一生の物語が秀逸!生きるとは?つなぐとは?死とは?人間が考えるよりも生き物の死は、キッパリと潔い。心に読後感が残る秀作。
筆が早いのだろうか?風野真知雄さんは多作だ。今回は長いシリーズの根岸肥前の守こと、赤鬼奉行。長いシリーズだけに、内与力とでも言うのか、奉行直属の腕利きの同心たち、個性豊かな岡っ引きたちの大活躍だ。風野さんの作品群は、実に優しい眼差しが存在する。そして話の展開が粋だ。今回美男美女の心中事件を中心に、取り込み詐欺や、死んでいるはずの男女が再び死んだとあって、江戸っ子の目も集めるし事件としては謎多き華やかな事件。毎回のことながら、堪能させてくれる。そうそう、、、「別のシリーズ」で初めての女孫にメロメロの元目付け「愛坂桃太郎」が現役で登場するのも興味深い!
あぁ〜〜素敵だった!「宙ごはん」「コンビニ兄弟」で堪能させてもらった作家さん。今回の本は、全て『何かをなくす』お話なのだが。なくすのは失うことばかりではない。それ自体は終わった、失った、消え去ったものでも、心の中に必ず足跡を残す。人が生きてゆく中で、人との出会い、ものとの関わり、全てがその人となりを作ってゆく。全編にわたる人間愛が深く豊かな読後感を味わえる。
9月から10月にかけてひと月間。インドネシアから娘と孫二人が滞在。孫たちは5日間ほど、地域の小中学校で体験入学も。イスラム教徒なので、食事の用意が大変!豚肉に使った揚げ油は使えないのはもちろん、豚肉を焼いたフライパンも使えない。アルコールも一切ダメなのでみりん他調味料もハラルで。それでも、日本を満喫して帰国。地域のお祭りも体験。年齢が離れたいとこのお世話など助かったこともたくさん!さて、しばらく読めなかった本ですが、続けて読んでいる本、賞を取った本などいろいろ。友人に勧めてもらった「コンビニ兄弟」よぉ〜〜く練れた本で、実に面白いです!
半席とは、無役から役付きになっても、お目見え以上でない場合は一代限りの役となる。御家人から旗本になっても、そんなわけで半席ではいられないと、主人公の片岡直人は日々を励む。仕事は徒目付け。上司の徒目付頭の内藤雅之は時折、仕事以外の頼みという依頼を受け、直人に振ってくる。初めは断りを入れていたが、内藤の仕事ぶりを見るうちに、断りきれず半年に一度の頻度で受けるようになる。犯罪を犯し事件が決着を決めたあと、当事者の『なぜ?』の問いに答えることだった。何度も、事件に向き合ううちに、この仕事が好きになり、人間が深く理解するようになった。心地いい読み応え。
悔しいくらいの筋立て。食いっぱぐれて江戸に流れた、もしくは田舎を捨てて。そんな男が生きる気概もなく、一季雇いの仲間奉公の日々。そんな日常の中で、武家の虚しさを絵にしたような、たった21歳御老公が存在する小さな地方の藩の抱屋敷。そこで男児を生んだ女中を、田舎に返す命令が。女中の「芳」は本気で嫡子で、御老公と愛し合っていた。そこから、主人公の「俺」は、さまざまなことを深く考えるのだが。題名そのまま、これ以上にないほど惚れるということがどんな思いなのか?「俺」が、生きている実感を戻してくれた、芳に返す大恩を支えに人生が変わってゆく。内容は読んで欲しい。素晴らしい愛の物語だ。
「藩邸差配〜」に続き、その後刊行された「霜月記」を読む。地方のある藩。代々町奉行職にある草壁家。突然父親である草壁藤右衛門が行方しれずとなる。であるが、父は隠居願いを出しており、すでに受理されていた。18歳の総次郎は、藩校に通って勉学が好きだったが、突如奉行とならなければならなかった。それを家から出ている先先代、総次郎の祖父、名奉行で名を馳せた草壁左大夫に、戸惑いながら相談に行く。この物語は殺人事件がそれだけにとどまらず藩を揺るがす大きな事件になってゆくのだが、祖父、父、孫の三人の男たちの言葉足らずの関係性が主題。少しざわつきながらも読み進め、良い読後感だった。
この作家の小説は、読んでいて心が温かくなる。「何でも屋」と蔑称される江戸藩邸の左配役、里村五郎兵衛。それこそ、正室の飼い猫の行方探しから、世子の行方不明の捜査まで。いくつかの事件や出来事を通して、藩の中の事情が明らかになってくる。結末には、藩主と抱えた秘密が明らかに。人となりが美しい。2023年最大の満月「スーパーブルームーン」8/30深夜から(リセマム) - Yahoo!ニュース 2023年最大の満月「スーパームーン」が、8月30日深夜から31日明け方にかけて見られる。今回は、「ブルームーン」と呼ばれる8月2回目の満月でもあり、珍しい「スーパーブルームーン」が観測できそうだnews.yahoo.co.jp
興産、米以外に藩の中でお金になる物産を起こす,探す,作り出すこと。米は増産する様になると価格破壊を起こし武家は一気に経済的に常に困窮する様になる。幕府の中でお役を受けるのも全て金が必要になる。また天候不順にも備え,藩民が飢えない様にするためにも、興産は各藩の大事となる。門閥出身ではないこの主人公は、田畑を歩く郡御用をしていたがその真面目な働きぶりと、本草学をはじめ勉学を積み重ね、中老の下まで位をあげた。この物語に大きなキーワードが付きまとうが、それは駆け落ち。登場人物の情感も豊かに表現しているが、そればかりでなく、江戸の地方のある藩の国元、江戸詰の違いとその人物たちの価値観。番方と文官の気質と才能の違い。当時の江戸の書物事情など。盛りだくさんの史実の数々が肉付けに重厚さを与えている。女性の心情もよく表現できている。読み応えある素晴らしい作品だった。
あだ討ちの模様を,木戸芸者が朗々と歌い上げる。読者は目の前に色鮮やかな江戸の芝居小屋に誘われる。最初から最後まで、夢心地で読み進められる,美しく情感豊かな世界。前髪がまだ取れない美しい若侍。雪が舞い散る夕暮れに,芝居小屋からでてくる人々の前で起こったのは、太平な時期に滅多に見ないあだ討ち騒動。真っ白な死装束に美しい紅色の小袖をまとい、そこへ通りかかったのは芝居の悪役っぽい大柄の着物を着た大男。娘と勘違いし声をかけた。若侍と剣を何度も合わせ,とうとうあだ討ち!首級をとる。真っ赤に染まった若侍。読み進めるとあだ討ちが行われた芝居小屋付近。目撃者や若侍を知る人々に話を聞くことで、それぞれの人々の人となりや関わり方が見えてくるのだが。この本!芥川賞直木賞のいままでの作品群の中でも随一。ぜひおすすめの1冊。
日本の超過および過少死亡数ダッシュボードこのダッシュボードでは、日本国内の新型コロナウイルスの感染流行期(2020年1月以降)およびそれ以前の期間(2017-2019年)における超過および過少死亡数の算出値を表示しています。地域や期間を選択することにより、興味がある地域・期間における超過および過少死亡数を表示させることが可能です。exdeaths-japan.org韓国は出生率が1を下回り0.7ベースに突入。日本はかろうじて1.6あたりだが,人口の減少は止まる気配がない。なのに、いつまで経っても男女平等も人権の保護もなされていない。国際会議で男ばかり,会社の上層部会議でも同様。いつまでも女性目線での政治がなされていない。さて、最近目にして驚いたことが。コロナであったことは周知。そして最近は政府が強力なプッシュで子供でさえ行われてきたワクチン問題。死亡実数が予測をはるかに上回っているのだ。人口動態から、予測できる数があることは知られている。だが、死から救うはずのワクチンに二回目以後の変異したコロナに対する有効性は他の国では,ワクチンを受ける数が二回目以降激減と言った事実からも、見過ごせない。
特別野球に興味はない私だが,最近の大谷翔平の活躍は見て見ぬ振り不可能な大きなムーブメントになっている。その主人公の「大谷翔平」とは一体どんな人物なんだろうか?文庫版で販売している本を読んでみることに。アメリカでは一番メジャーなスポーツは,バスケットとアメリカンフットボールらしい。日本でも一昔前までは一番運動神経の良い男子は,野球を目指したが,今はサッカーが多い。そんなイマイチ盛り上がりに欠ける野球だが,一切興味がなかった国民でさえ,知って当然の名前となった。記憶に新しいWBC,これも本当に漫画でさえ、こんな結末を描かないだろうというフィクションの様なノンフィクション!大谷翔平はどんな家庭でどんな育て方をされたのか?どんな人々と出会い,彼はその考え方をする様になったのか?全編を通じて読み応えもあり,この本に書いてない未来は,我々がすでに知っている。面白く読み終えた。
小杉健治か芝村凉也。もっか私の中での時代小説の双頭だ。妻と娘をいっぺんに亡くした若い同心裄沢広二郎。三者的に自分を見直した裄沢は、親も家族もなく老爺一人いるだけの境遇。そうなってからの裄沢は,自分の誠には嘘をつかないと決め,上司だろうが奉行だろうが相手が誰でも自分の誠を突き通す様になる。それを『やさぐれ』と呼ばれる。剣の腕はさほどではないが、推理力は抜群。弁に至っては誰でも論破するほど。シリーズ8巻。数々の奉行所を食い物にし,私欲を貪っていた上司を左遷させ,または致仕させ、人となりを知らない同僚からは,恐れられ変人とみられていたが。数々の事件を短い間に解決させ,その手腕や考え方は、事件を一緒に探索したものたちからは,尊敬され協力が得られる様に。前巻で、幕府の偉いさんから睨まれる働きをした裄沢と親友来合轟次郎は自主的に謹慎中。今回は奉行からの直々の依頼の仕事を仕事始めとした。相手と話をしているうちに、相手の懐に入り,結論は相手が出せる様に話を進めてゆく様は,興味深く面白い。剣豪でないのも、良い。今回は脇道にそれる様だが吉原の会所に立つ隠密同心と接点ができる。この御仁も魅力的な話しっぷりで,次回以降の出番や活躍が予感できる。
江戸時代の「金」「経済」に焦点を当てた小説を多くシリーズ化してる作家。早くも26巻。毎回小さな藩の財政を四苦八苦しながらどうにか藩を守る婿が、良い!!前巻で、百姓の濁酒を買い、販売し藩の収入にしようと試みた。ところが、井上藩の落ち度を願う松平定信は罠をしかけ、国替の理由にしようとする。たった一万石で、貧しい藩が遠方に国替させられては、領民共々痛手だ。婿入り前から領民と共に働いた正紀は、愛されてもいた。民百姓と陰謀に立ち向かう。船頭を狙った殺人事件の真相の奥に、薩摩藩が存在した。そのことを桜子本人が知る前にその存在を抹殺しようとした大きな力を知り、誰にも知らせず、桜子と小龍太は江戸を離れ、長崎に。そしてその存在をも知られ、海外の貿易船に乗船することになる。長崎の出島では、フェルメールの弟子が書いた桜子3歳当時のスケッチをみることに。名作揃いの時代小説を書く作家。自身でも歴史研究に余念がない。歴史研究の最新情報がアップデートされ流昨今。歴史の授業で習ったことが大幅に変わったりと。面白い。
時代小説、特に伝記物は誰にスポットを当てるかで何もかもが違ってしまう。しかし、戦国の世、特に信長から秀吉、家康と征夷大将軍が変わるこの時代は、武力の強さだけに関わらない陰謀、策略、裏切りの時代だった。誰が正義で誰が悪なのか、視点が違えば180度違う。この小説は、武田信玄の血と織田信長の血を引く、真っ当な正当性のある男児、織田秀信の存在を軸に話がすすむ。ザビエルが持っていたとされる黄金にルビーを散らした十字架が宝物として隠された存在に。夥しい血が流された時代。日本統一がなされた時代。その反面キリスト教を広めながら、最後は日本を占領地とする西洋の野望が見え隠れする時代でもあった。
↑は、私が気に入っている絵の作者の絵本。小さな女の子が夜中に目を覚ますお話。いつもは、叱られそうなことをみんなやって夜明けに眠ってしまうというおはなし。読み始めると、その情報量の確かさと現代の世の中のリサーチを丹念に調べている様子が。それぞれに、今の時代の問題をついている。情報量の素晴らしさと、まとめ上げ読んでいても面白い作品になっているところが素晴らしい。
高齢の親を持つ人、全てが気になるであろう題名2冊とも物語の話を進めていきながらこの問題の現実的に出くわすであろう様々な出来事をクリアしてゆく。時に主人公たちと同じく共感しながら、悩んだり笑ったり。役にも立つし、ホッとするいい作品。この作品は、ベストセラーの「三河雑兵シリーズ」の作家が浅井長政の家臣だった男を主人公に今は第2巻。ちょうど秀吉の軍の足軽となっている場面。この作家だけに、どれを読んでも面白い!和歌に詳しい篠綾子さんのこれは芝居茶屋を主な場面にしながら、人間模様を描くシリーズもの。
盲目の少女と母親という小さな家族の幸せの描写は、冒頭僅かなところで、すでに娘に睡眠導入剤を常用させる描写で破綻のはじまりが。四半世紀を隠されて生活しその後半は健康な暮らしとは程遠いものであった。東北大震災の大きな揺れで、暮らし方は大きく変わる。夢の中の母親と決別し家の外へと逃れた彼女は近所の女性に助けられ、病院、児童相談所へ。そこで初めて、体の洗い方など生きる上での最初の知恵を授けられ、歯を治療し、点字を学び、小学程度の知識を与えられる。主人公のすごいところは、一度も「死にたい」と思ったことがないことだ。1、芝村凉也は、実に面白かった。2、「拙者、妹が〜」は大円団の完結。3、1万石の小さな藩の娘婿となった男の貧乏な藩ならではの苦労。4、佐伯泰英の新作シリーズ2巻目、話が面白くなってきた。5、そして、大長編シリーズの「青柳剣一郎のシリーズ」最新刊、 今回は、火付盗賊改の長からの影御用。 配下のものが押し込み盗賊と結託しているのでは?との事件。 相変わらず、面白く堪能!
シリーズ7巻目ともなると、ますます登場人物たちの個性が輝きだす。名作シリーズと誰もが認める小杉健治の「風烈廻与力青柳剣一郎シリーズ」と匹敵するシリーズのなりそうな予感。今回も、婚約者のあまりに奇妙な死に方の真相を追う許嫁のお話。ボロを纏った男とアダっぽい人も振り返る女の絡んだ死傷事件。そして、一橋家のお気に入りの漢学者が辻斬りを。揉み消そうとする大きな権力に抗う裄沢たち。目を離せないお話が収録。主人公をはじめ、登場人物が魅力的!!図書館で借りてあまりに面白い作品だったので続きを最新刊まで購入。退職してからデビューということで、デビュー作品シリーズを読み今は無頼感ありながら、人としては間違ったことをしないという悪といい奴のミックス人物が主人公のこのシリーズを読んでいる最中。