サッカーをめぐる冒険 -2ページ目

モイーズにとっては「パスサッカーをする=香川を使う」ではない。

 サッカーに関するまとめサイトFootballの星に「モイーズが出したオファー見る限り、本当は中で組み立てるサッカーをしたいんだと思う」という記事があり、そういう見方もあるなと思いました。
 
 マンチェスター・ユナイティッドの2列目(攻撃的なMF)にはサイド・アタッカーしかいない(ルーニーと香川以外)ので、ボールを奪うとボランチを経由してサイドに展開 → クロスを上げてヘッドで勝負というパターンを繰り返すことになります。リバプール戦は、特にワンパターンでした。
 
 あのサイドアタック一辺倒がモイーズの意図する戦術だと思っていましたが、必ずしもそうとはいえないかも。エバートンで、アルテタとかピーナール、オズマンを使い、今夏の移籍でセスク、モドリッチ、エジルにオファーを出したようです。
 
 つまり、中盤でのパス連携から中央を崩すサッカーも、戦術オプションにはあるのでしょう。しかし、大勝した緒戦のスウォンジー戦のやり方を大きく変えることは、就任直後という状況ではしにくい。
 
 フェライニの加入を追い風に少しずつ「そちらも出来る」布陣にしてゆくのは、ありそうな話です。ただ、コメント欄で言われているように香川はシャドーストライカーであり、ゲームを組み立てるパスはそんなに上手くない。
 
 香川が活きるエリアは、バイタルエリアからPA内。距離の短いパス交換や素早いターン、一瞬の加速でディフェンスを置き去りにするプレーが真骨頂なので、セスク、モドリッチ、エジルなどとは役割が違います。
 
 その意味では、必ずしも「パスサッカーをする=香川を使う」が成り立つとはいえませんね。他の選手との距離が長いと、香川の特長が活きませんから。
 
 ルーニーは香川を活かす方法、香川に活かさせる方法をわかっている選手なので、移籍しなくて良かったと思います。モイーズも、これからの試行の中で香川をパスサッカーで活かせることを実感すれば、徐々に使い方が確立してくる……といいなぁ。
 
 ただ、今後の成績が低迷するようだと、モイーズもそんな悠長な姿勢ではいられなくなるでしょうから、早い時期に思い切った選手起用に踏み切り、香川が結果を出すチャンスがめぐってくるかもしれません。

フェライニが守備的MFでも、香川の出場は厳しそう

 モイーズ監督が香川を使わないことに対して、現地のサポーターにも疑問や憤りを感じている人は多いようです。NO FOOTY NO LIFEというサッカーに関する海外の反応をまとめたサイトを見て、そう感じました。
 
【海外の反応】 香川真司不出場の理由を考える現地マンUサポーター(チェルシー戦後)

【海外の反応】 香川ベンチ外で現地マンUサポーターが思うこと・・・(リバプール戦後)

【海外の反応】 香川の発言「厳しい状況は続いていますけど、一生懸命やるだけです。」を聞いた現地マンUサポーター


 好意的な意見をチョイスしてまとめてのもあるでしょうが、日本人が身びいきで香川を出せと主張しているのではないと実感できるのがうれしいですね。
 
 モイーズが昨シーズンまでいたエバートンから、フェライニという中盤の選手を採ったことでも、ポジション争いが激化するといわれています。
 
 このフェライニは、本人は数ヶ月前に守備的な中盤(ボランチ)をしたいと発言したようですが、モイーズはエバートン時代と同じようにトップ下で使いたいと思っている筈だという意見が多いです。
 
 システムが4-2-3-1だと、ファン・ペルシーとルーニーはルーニーがトップ下の形以外で併用できないですが、4-4-2ならば、ツートップを二人に任せればいい。
 
 その上でフェライニの身体能力を以ってすれば、ワンボランチでも出来そうな気が。中盤だ菱形の4-4-2(または、4-3-1-2)なら、上の頂点に香川、下の頂点にフェライニ、左右にはウィングテイストのMFを置けます。
 
 しかし、現代サッカーでワンボランチはありえないとされているし、キャリックを使わないというのも勿体ない話。となると、やはり4-2-3-1で、3の左サイドでの出場が最もありそうかな。
 
 とはいえ、サイドから上げたクロスをゴールエリア付近で競り合って、ヘディングでゴールという攻め方一辺倒で行く(モイーズにとって最も手堅い戦法)なら、サイドでも香川の出番はほとんど望めなさそうです。

本田の冬のミラン移籍は『ほぼ確定』か?

 6月から踊りに踊った騒動の末、本田の夏移籍はなしでした。CSKAが満足する条件を提示できなかった(移籍金が不足だった)のが主な理由とされています。
 
 しかし、ミランと本田の間では4年契約で合意したという報道が、7/4時点で複数のイタリア・メディアからされており、これが冬の移籍にどう影響するか、今度はそこが不安になります。
 
 つまり、この合意が拘束力を持つ「契約」の形なのかという点。単なる口約束だとは思えませんから、何らかの書面にはされていそうですが、夏に移籍出来たケース限定なのか、冬にも適用される内容なのか。
 
 この時の報道では、冬での移籍は合意済み。前倒しで今夏への移籍に対してミラン側が努力する、というニュアンスでした。ならば、本田が冬にミランへ移籍するのは確実と言える筈です。
 
 つまり、ミラン側が「(カカで間に合っているから、本田は)いらない」とも言えないし、本田側も「(他のチームへ行くから、ミランへは)行かない」とは言えない。言えば、違約金が発生する……のでしょうか? 
 
 合意の内容を当事者が明かしていないので、そこまでの事はわかりません。
 
 本田が今期、CSKAでチャンピオンズリーグに出てしまうと、移籍後のミランでは出場できない規定です。その辺りも不安要素ですが、契約が生きているなら「本田の冬のミラン移籍は、ほぼ確定」と言えそうです。