彼女がどんな写真集を望んでいるか、話し合った。
彼女は「別れの泣かせる写真集にしたい」と提案した。
それで、彼女をアップで涙のシーンを撮りたいと思った、
そして、そのシーンをどういう風に、ページの中で生かしていくか考えた。
故郷の思い出のシーンから、高校生、留学、そして東京での生活と物語が進んで行き、
顔のない、成熟した美しい彼女のボディカット入れて
顔が見たくなった所で、ドーンと顔のアップの涙のシーンへ
その陽子さんの別離の涙が、雨となってサーキットに降り注いでいる、シーンへ
サーキットに最後の別れを告げ、去って行くシーンで、
ほんのり夕日が射してくるように作り上げた。
私の望んだ通りに、サーキットロケは適度な雨が降ってくれて、
彼女のおかげというか、一発で理想的なシーンが撮れた。
陽子さん、雨、ありがとう。
そして、ラストは陽子さんのエッセイで締めくくった。
Final Rap
まるで私の心のように、最後のサーキットは雨に蒼く煙って、すべてをにじませている。
さっきまでエンジン音や歓声で活気にあふれていたのに、急にトラックには静けさがもどった。
いつのまにか雨はあがり、訪れる夕日の気配が、さようならのサインを送ってくる。
そして、ふと後ろを振り返れば、そこには、もう人影もない.
YOKO
ここまでは、かなりシーン設定がスムーズに流れてきたと思う。
多少、反省すべき事も、この後のページで出てきますが、
それは、また次回によろしく。
熊谷
杉村陽子写真集『ONE MORE』販売フォーム
http://www.thestudio-d.com/sugimura.html
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