今年期待のアドベンチャーゲーム | アドベンチャーゲーム研究処

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アドベンチャーゲーム(AVG・ADV)の旧作から新作まで、レビュー+紹介を主として取り上げるブログ。(更新は不定期)
取り上げる範囲は家庭用のみです。

【概要】
年始恒例の期待作を淡々と挙げる記事。

【今年期待のアドベンチャーゲーム】

現在発売時期がはっきりしている作品

ラストウィンドウ 真夜中の約束
DS『ラストウィンドウ 真夜中の約束』 発売時期 1月15日
販売 任天堂 開発 CiNG

期待も何も来週発売。
DSでは『プロジェクトハッカー』の様な失敗作もある任天堂の中では、
個人的には最も評価の高い『ウィッシュルーム』の続編で、既に購入決定。
雰囲気作りの上手さはもう語りすぎて言いたくないんだけど、
移動の遅さやたまに強要される二度手間三度手間など
ゲームテンポを殺している点が気になった作品なだけに、
ゲームデザインは変化していない本作でどれだけのバランス的な進化が見れるかが唯一の不安。

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DS『東京トワイライトバスターズ ~禁断の生贄帝都地獄変~』 今春発売予定
販売 STAR★FISH

そもそもこれに関しては出るか否かが一番注目すべき事由だろう。
ということで延期で見る『東京トワイライトバスターズ』。

東京ゲームショー2008(10月中旬開催)
『東京トワイライトバスターズ』発表 発売予定時期 2月

1月下旬 2月発売から春発売予定へ延期を発表

5月中旬 春発売から秋発売予定へ延期を発表

12月中旬 秋発売から来春発売予定へ延期を発表


5月はともかく秋の12月は発表遅すぎだろという。
この状況では現在予定の今春発売も信じてる方はかなり少ないだろう。
はたして今年こそ発売時期と実際の季節の追いかけっこに終止符が打てるのか、
そもそも発売する気があるのか、それとも素直に中止するのか。
地味にあの『海腹川背・旬』並に発売時期が延びてるこのタイトル、
十数年前のPCゲームのリメイクが1年以上延期しているという点を考えると
メーカー内部で色々あったと想像できるが、
ここからどういった“落ち”になるかを含めて非常に興味深い。

密室のサクリファイス
PSP『密室のサクリファイス』 発売時期 2月4日
販売 D3PUBRISHER 開発 INTENSE

『THE密室からの脱出』で台頭したINTENSEが、
そのノウハウを土台にストーリー性を追加したトラップアドベンチャーゲーム。
設定は地下に作られた生活施設が突如として崩壊しはじめ、
そこから脱出するために取り残された人間が協力して脱出を試みるが…という
明らかに「1950年代SF+『EVER17』+『シークレットゲーム』÷3」な何かで、
発表されるキャラクターが総じて女性と言う如何にもなのを含めて、
かなりのキワモノ臭がするものの、そこを含めてゲームとして一味違った作品に期待したい。

発売時期のはっきりしていないタイトル。

no image(C)CAPCOM
DS『GHOST TRICK』 2010年発売予定
販売・開発 CAPCOM

『逆転裁判』シリーズのシナリオライターである巧舟がディレクターを勤め、
構想を練り始めたのは『逆転裁判3』の終了時となる2004年からという、
恐らく現時点では今年のアドベンチャーで最大の注目作。
ジャンルはミステリーとなる本作は死亡したため記憶を失った主人公が、
幽霊となって成仏するまでの一夜の間に、
画面上の物に「トリツク」ことで死の原因を追うという広範囲な密室劇。
パズル的なゲームプレイやストーリー的な楽しみもあるが、
巧舟は代表作の『逆転裁判』シリーズはファンからキャラクターを愛されたが故に、
現在のジリ貧状況を招いたわけで、新規タイトルになのを考えれば、
必然的にキャラクターも新たになるため、個人的にはその点に対する期待度が高い。

発売時期は2010年予定としか発表されていないのだが、
公式の巧コラムによると制作終盤だそうなので、登場は意外とはやそう、かも。
08年序盤の粗製乱造もあって現在のDS向けADVの新規作は、
ライト層が極端に動かない状況にあるため、「巧舟の新作」という看板で
どれだけの集客能力を持っているかと言う点も興味深いところ。

ミステリールーム(仮称)(C)LEVEL 5
DS『MYSTERY ROOM』 2010年発売予定
販売・開発 Level5

昨年の『スローンとマクヘールの謎の物語』や『多胡明の頭の体操』に続く、
ATAMANIAシリーズの最新作にして、シリーズ初のオリジナル作品。
題材としては安楽椅子探偵として事件の情報を受け取り、
そこから推理を発展させる『THE推理』を思い起こすものなのだが、
このゲームはディスカッション型のゲームになっているらしく、
『THE推理』の様にクイズに答えてゆくというゲームデザインというより、
納得できる青写真を想像し説得する『有罪×無罪』タイプのゲームと思われる。

ATAMANIAは『スローン』『頭の体操』共に評判は芳しくないのだが、
本作はゲームオリジナルということもあって、
前2作に指摘されたゲーム的な不備には対応できると予想され、
これについては期待しても良いんじゃないかな、と思う。

アナウンスされていないものの期待したいもの

極限脱出9時間9人9の扉 サウンドトラック428 ~封鎖された渋谷で~
『チュンソフト新作』

ここ数年では冬の恒例行事化している気もする、
チュンソフトの新作が出てくるか否かも気になるところ。
(07年の『忌火起草』から3年連続で冬に新作が発売されている)
このハイペースで出すとすればDSでもう一本といったところだと思うが…
新作の『極限脱出』はインターフェースに目に見えて粗があっただけに、
新作を出すとしても、それなりに練ったものに期待したい。
ただまあチュンサウンドノベルでは常連ライターの北島行徳は、
CAPCOMのDS『大神伝』に参加しているので、ちょっと忙しそうな気もする。
そもそも『風来のシレン4』や『ポケモン不思議のダンジョン』もあるだろうしな。

あと、次世代DSが出た場合は『428』の移植を希望。商業的な意味で。
一度乗り遅れてるだけに、できるだけ早い時期に出すのが理想。これも出たらの話。

バーストエラー イブ・ザ・ファースト(2010年3月発売予定)
PSP『EVE the Second.』

この『EVE』に関しては既にPSP向けにシリーズ最高傑作と唄われる、
『EVE burst erorr』のノベルゲームリメイクが発表されているのだが、
前世代機ながらPS2向けにリメイクで発売されていることを考えても、
今更またPSPでリメイクする意味も理由も正直言ってよく解らない。

新規層を獲得するためにキャストもゲームデザインも新たにしているが、
そうまでしたのに何故、過去の遺産『burst erorr』を引っ張り出すのか。
ファンを固定化させる「超えられない壁」になっている作品をリメイクするよりも、
新作を作ったほうがいくらか建設的ではないか。という考えから、皮肉込みでここに。
私は『EVE』のゲームどころかノベライズでさえも『the lost one』以外は
全部持ってるぐらいのファンなのに、この意見になちゃったのはかなり悲しい。

【コメント】
後半に行くほど徐々に妄想化している気が。
『Heavy Rain』辺りも紹介したかったんだけど、
そもそもPS3を持ってないので期待しようが無いと気付く。

斬撃のREGINLEIV(レギンレイヴ) 特典 Amazon.co.jpオリジナルCD「LIMITED SOUND TRACK - 神話の旋律 -」付き
Wii『斬撃のREGINLEIV』
販売 任天堂 開発 サンドロット

今年のメインテーマは「ADV以外のゲームもする」なので、
個人的にはこの『ダイナミック斬』…ではなく『斬撃のREGINLEIV』も期待大。
無料でWi-Fiによるマルチプレイも可能なので、
読者の方やブログの知り合いの方としたいと思ってるのだが、
2月は微妙に忙しくなる予定なので、少し波に乗り遅れそうな予感もする。