平成22年のプレイボール | アドベンチャーゲーム研究処

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アドベンチャーゲーム(AVG・ADV)の旧作から新作まで、レビュー+紹介を主として取り上げるブログ。(更新は不定期)
取り上げる範囲は家庭用のみです。

【平成22年のプレイボール】

万延元年のフットボール
1000円ぐらいで買って、3年ぐらい時間かけて読んだ本。とにかく読みにくい。

はい、あけましておめでとうございます。
ということで、2日の休眠を明けてアドベンチャーゲーム研究処の2ndシーズン始まるよっ!
読者の皆さんも今後ともご贔屓にうんたらかんたら。
実家から帰ったばかりなので、なかなか筆が進まない私だったのであった。

DS『ラストウィンドウ』女性スタッフ座談会を公開。

$アドベンチャーゲーム研究処-完全に一致ラストウィンドウ 真夜中の約束

今回は前回よりゲームの使い勝手は格段によくなったそうな。
『ウィッシュルーム』は「部屋に入るたびドアノブに触れる」のを筆頭に、
必要なツボを心得ている替わりに不必要な“手順”も多かっただけに楽しみですな。

しかしCiNGって女性スタッフ多いね。
スタッフロールは割とまじめに読む派だからそこそこ居るなと思ってたけど、
こんなに居るとは…こここそ『ウィッシュルーム』に独特の雰囲気が出た要因なのか。
『ウィッシュルーム』自体は鈴木理香のテイストによるところと、
金崎泰輔の絵柄もあったとは思うけど、意外と少女マンガチックだしね。
なんというか結局誰も傷つかないファンタジーなところとか特に。
いやハードボイルドで少女マンガってかなり水と油ではあるんだけどさ。
そのアンバランスさこそ、サブカルチャーの楽しさよ。
私が『ウィッシュルーム』や、神宮寺三郎ファンには評判が微妙な
『灯火が消えぬ間に』(脚本は佐藤嗣麻子など女性が多かったと記憶)が好きなのは、
多分恐らく昔の少女マンガが好きなのにも関係していると思うんだけど…
ここまで言及すると長くなりそうなんで、いずれ考え直しということで。

あと女性はスタッフやファンに関わらず、キャラクターを凄い大切にしてるよね。
DSのアドベンチャーでは本元であろう、
『逆転裁判』のヒットもキャラクターの人気に寄る所は大きいだろうし、
『4』が受けなかったのも、根元を考えれば女性向けにしすぎたキャラクターが原因。
かといって今のDSでのアドベンチャーゲーム層ってかなり女性が居るだろうし、
もっとこう世界観や登場人物が女性でも入りやすいものじゃないキツイ。
つまりスタッフもそこら辺のバランスを気をつけて作らなきゃいけないわけで、
色々と大変な時代になちゃったなーと思わないでもない。
まあキャラクターの変化によるファンのバッシングという構図自体は、
『EVE the lost one』時代からあることではあるんだけどね。

『久遠の絆』のアダルトゲーム化が決定



この調子じゃ終わる終わるとは思っていたけど、
こんな終わり方だったとはなぁ。このエンディングは涙なしでは見てられない。
ということでFOGの代表作である『久遠の絆』がPCゲーム化だそうで、
年始から幸先の悪いスタートになってまいりましたとさ…。

いや、『御神楽少女探偵団』みたいなケースもあるんだけどさ、
開発元こそ健在でも権利元的に終わっていたタイトルと、
今でもFOGの(有って無い)実績である『久遠の絆』じゃ、意味も重みも違うよ。
メーカー的にも大体想像できる大人の事情が絡んでるんだろうけどさ…
うーん、これ以上語ったら単なる愚痴だから割愛しておこう。
ただまあ、やたらドラマティックな部分は泣きゲーの元祖ではあるし、
濡れ場も意外と多いから相性は良いんじゃないでしょーか。買わないけど。
(無駄にドラマティックというのは少女マンガチックな方向性なんだけど、
 ここから美少女ゲームはかなり独自な進化をしていったから今その形跡は少ない。
 あえて言えば角川文庫的と言うことになるのか。なんか違和感。)

携帯機の次世代像を考える近況。

ニンテンドーDSi LL ワインレッドPSP go「プレイステーション・ポータブル go」 ピアノ・ブラック(PSP-N1000PB) 特典 PSP go スタートキャンペーンプロダクトコード付き

マルガの湖畔/12月28日 携帯ゲーム機の現状 ~2010年に後継機が出ればいいな~

というマルガの湖畔さんの記事。
世界規模で見た携帯機の現状を解りやすくまとめられてます。
世界市場を鑑みれば、やっぱり今年は次世代DSの出し時なのね。

仮に次世代DSがPSP並みにスペックアップした場合は、
ここで取り上げてる様なアドベンチャーゲームは据置き機から死滅して、
美少女ゲームを残して完全に次世代DSへ移行する…という予測は、
まあ誰でも一度はしたことあるんじゃないかなと思うし、
実際に現在の日本市場はその形態を望んでるのは数字の上でも明らか。
据置き派の私もそこのあたりは肌で感じてるところではあるし、
文句はあるけど異論が出せない。というのが本音。

そのあたりについては、なるようになるとしか言いようが無いんだけど、
DSのスペックアップバージョンが出た場合、問題になるのはやっぱ次世代PSPの所在。
国内では据置き機の衰退と入れ替わる形で台頭したハードだけど、
そこから考えていけばDSでは補えない“スペック”から
3Dのゲームがプレイできるのが売りとなったと予想できるんだけど、
次世代DSはそこをカバーしちゃうわけで、次世代ではその売りは通用しない。
かといってマルガさんの書いてる通り海外でのビジネスは厳しい。
そして国内もモンスターハンターが出ないと、任天堂のソフトには対抗は難しいし、
そもそもモンスターハンターもファーストタイトルじゃないわけだし、
既にWiiで『モンスターハンター3』を出してしまっていると来ると、
モンスターハンターというタイトル自体がPSP独占というのも限りなく怪しい。
つまり非常に“危ない”というか“不安定”な状況にある。わけなのかな。
勿論、どういった変化を見せるかはその時にしか見えないだろうし、
一度立てた予測を頼るのは、とても危ない。実際Wiiが売れると思った人は少ないでしょ?

ただまあ、現在のPSP並にスペックの上がったDSが出たとすれば、
国内市場のメインストリームである携帯機市場に変化が出るのは必至。
となると例えばコーエーの様に基本は国内市場中心のメーカーが
PSPでしか実績が残せない、というのは先を見ればとても危ない状況にあるわけで、
だからこそ売れないであろう『戦国無双3』をWiiに投入するという
商業的“実験”や、テクモと組むという組織的“実験”をしたんだと思うんだろうけども、
肝心のDSでは実績は他の老舗メーカーと比べると厳しい。
となると、次世代DSの任天堂市場に入り込むのも難しくなる。というわけだ。
乙女ゲームは、ほぼ「ブランドについてきてくれる層」が居るので、
どのハードでもそれなりの数字を残して来るだろうけども、それはやはりニッチ。
看板の『無双』系もスペック的に現在DSでは不可能と来れば、
今のウチに、『国取り頭脳バトル』『采配のゆくえ』の様な
DS向け新規作品の育成は必須になってくるわけなんだけども…。
実情を考えれば、そう簡単に入り込めるわけでもなんいだよねぇ。
それでもブランドを育てる粘り強さをコーエーには持ってもらいたいですな。ナハハハハ。

要はお得意の『采配2』出せって理論だって?
後半辺りから結論ありきになっている?……なんもいえねぇ。

采配のゆくえ 設定資料集 (ゲーマガBOOKS)国盗り頭脳バトル 信長の野望
2008年のDS向けコーエー作品は“頑張った”タイトルが多かったと思うんだけど、商業としては成功しなかったらしく、どちらの作品も続編の音沙汰は無い。ついでに『采配のゆくえ』は構想2年で製作期間は1年…だったかな。続編待ってるタイトルのひとつだけど、恐らく出ない。なぜなら私の続編を待ってるタイトルは大体は出てこないからだ。

【コメント】
2日休んだらアウトプットの速度が明らかに下落。
まあ、2~3日で修正できる範囲か。あけましておめでとう。