DS『流行り神DS 都市伝説怪異事件』
販売・開発 日本一ソフトウェア
8月にPSPにてシリーズ完結作となる『3』が発表予定で、
来週にはPS2で『2』の廉価版が投入されるなど発売スケジュールが“あべこべ”なため、
ネット上では満場一致で“噛ませ犬”な扱いを受けるDS版『流行り神』が今週登場。
この夏はDSのホラー作品は少なく、またかなり硬派なビジュアルの作品なので
DSの客層と相性は他の日本一ソフトウェア作品よりずっと良いと思うのだが…
発売前からこのグダグダ感とは、なんとも勿体ない。
これまでの傾向を考えればそのうち（多分、来年の夏ぐらいに）
DSでも「3」が発売される可能性はあると思うのだが、如何せん現状のDS版がこの扱いでは…。
日本一製作のADVは最近セールス面での不振が続いているだけに何とか奮起して貰いたいが。
PSP『インフィニットループ 古城が見せた夢 The Best Price』
販売・開発 日本一ソフトウェア
この夏は、『流行り神3』を中心に割と活発な日本一ソフトウェア製作のADV。
今週は上のDS版『流行り神DS』と一緒に、
昨年発売されたPSP向け日本一ADVでは唯一のオリジナル作品だった
『インフィニットループ』の廉価版が地味に登場。それに合わせてジャケットも変更されている。
気になるお値段は…市場価格よりちょっと上程度かな。
作品としては、盛り上がりに欠けるシナリオを筆頭に粗さが目立つのだが、
アニメーションが豊富だったり、システムが斬新だったりで、
個人的にはPSP内では“磨けば”光る部分の最も多い作品だと思っているので、
今回の登場で再びスポットライトを当てて貰えるのは嬉しい限り。
通常版はセールス的には厳しい数字（初週2600本）だっただけに、
今回も動きとしては知れているとは思うが、出荷も知れているので市場の価格に影響はないだろう。
キャラクターゲーム気質なのが玉に瑕だが、PSP所有者の方で興味が有ればコレを期に是非。
DS『魔女になる。』
販売 トライファースト
『D.C.ダカーポ』などの原画で知られる七尾奈留をキャラクターデザインに据え、
主人公の声には、人気声優の能登麻美子を起用した魔女っ子アドベンチャーゲーム。
何というか、『がばいばあちゃん』『ゆめをかなえるゾウ』と、
どこ狙いなのかも良く分からないアドベンチャーゲームを発売しているトライファーストから、
ようやく“どの客層を狙っているか”がハッキリしている作品が出てきたという印象。
売り文句に声優やら有名スタッフの名前を使う作品（ことADV）は駄作率が跳ね上がるのだが、
まあこれを買う客層はデキよりも他の部分を気にすると思うので、これで正解。
ついでに、現在Amazon予約者限定でサウンドトラックも付属させているらしい。
ここ最近はAmazon限定特典を付属した作品が多いが、アレか。流行りなのか。
【ADVとは関係ないけど関係ある物】
DS『無限航路』
販売 セガ 開発 ヌードメーカー＆プラチナゲームズ
突然CAPCOMと組んで、XBOXにてコックピット型コントローラー専用ゲーム『鉄騎』を出してみたり、
ELFと組んでアダルトゲームを出してみたりと、兎に角落ち着きのないヌードメーカーから、
今度はDSにて壮大なスペースオペラRPG『無限航路』を発売。
売り文句は「誰が想像しただろう、DSでここまで壮大な宇宙の物語」。
ゲームとしては、戦艦のカスタマイズや、直球という表現しか出来ない世界観など、
マニアック路線を一直線に歩んでいるある意味セガらしさの溢れる作品なのだが、
PV用にわざわざ新作アニメまで作るなど、プロモーション面ではかなりの意気込みを感じられ、
今週発売の作品は小粒揃いなので注目度は意外と高そうな雰囲気。
私的にも、河野氏によるとSF･RPGだが、ADVに近いRPGらしいので、
ADVメインなモノの他のジャンルもたまにはしたい私の様なプレイヤーには、
その「つまみ食い」的に楽しめそうな仕様は、ちょっと興味を惹く。
セールス面は、販売を務めるSEGAのDS向けRPGがどうも値崩れと値段維持が極端な上に、
この『無限航路』自体の値段設定が5500円と携帯機としては高めなのは気になる所。
プロデューサを務める河野氏は、玄人向けの作品を多く発売したHUMAN出身という事で、
発表される作品は好みが別れやすいので、動きや評判もかなり極端なモノになりそうな気がする。
【今週発売の注目ゲーム】
＋PSP『己の信ずる道を征け』『新世紀エヴァンゲリオン鋼鉄のガールフレンド2ndP』
今週の新作は上で殆ど紹介してしまったが、他にもPSP向けに2本登場。
個人的に気になるのが『己の信ずる道を征け』。
何だかかなり硬派で独り言なタイトル名と、今時珍しい和風な世界観はインパクト大だが
それにしてはアクションパズルという地味（失礼！）な題材を用いた、
タイトル通り「己の信ずる道を征く」作品なので、見た目より玄人向けという印象。
今年はPSPで移植ラッシュを予定している
フロムソフトウェアからの数少ない新作なので健闘してもらいたいのだが、
新規作の弱いPSP向けで、しかも地味なジャンルを起用するなど不安要素が多く、
また1分間という短時間の内に問題をクリアするというゲームデザインから、
動きとしては鈍かった先週発売の『勇者30』を彷彿とさせられるのが気になるところ。
エヴァはお馴染みの「鋼鉄のガールフレンド」を移植した作品。
まあ、固定客が多いシリーズなのでそこそこ売れるんじゃないでしょうか。
＋Wii『Wiiであそぶ「ちびロボ!」』『「メトロイドプライム2 ダークエコーズ」』
あとはWiiであそぶシリーズが2本。
はっきりいってメトロイドの方はFPSというジャンルの性格上
セールス面は国内では難しいので放っておくとして、
『ちびロボ！』の方はGCで10万本を超えるセールスを記録しており、
また久々の「Wiiであそぶ」シリーズ新作ということでCMもそこそこ見かけるので、
ここで大きくステップアップ…とまでは言わないが、それなりの数字を期待したい。
【コメント】
ヌードメーカーは何時になったらPCの御神楽少女探偵団を移植するんだ…
という愚痴は置いておいて、まあ小粒揃いの今週で一番目がいくのはやっぱり『無限航路』。
ただ定価が5500円は厳しいなぁ…もうちょっと安くなれば選択肢に入れよう。