りんちゃんの預け先がまだ見つからないのもあり、
このハーフタームは2チームに別れることになった。
女子チーム、
2泊3日パリの旅。ユーロスターで。
残ったボーイズは、
とっと仕事もありながら、
りんの世話と食事と。
こういう時、私は、彼らのために作り置きしたりなんかはしない。
3日間くらい自分たちでなんとかするべし。
これが、
休みだと起こしても昼まで寝てるおとうとくんが、
いくら言っても嫌がって散歩には行かないおとうとくんが、
8時半に起きて自分で準備してりんの散歩に行ったり、
りんのごはんに関して、「そんなの裏見て何入ってるか見ればいいんだよ」
などと、だいぶ上から言ったり。
自分のことは、同じかやや下に見ている見たい、、、と、とっと。。
けれど、私たちが帰ってくるとすぐ元通り。
いちいち、全て、聞いてくる。
牛乳飲んでもいいか、
コーラ飲んでもいいか、、。
おかあぽんとおねえぽんに甘えすぎだな、こりゃ。
女ふたりのパリは、やはりちょっと怖い。
日曜の夜は、レストランも休みが多いし、人通りもやや少ないかもしれない。
10年くらい前にもおねえちゃんとふたりでパリに行ったのだけど、
その時よりも、雰囲気は少し悪くなってる気もした。
イギリスに戻って来た時の安心感。
イギリスもロンドンの地下鉄は少し暗い感じがするけれど、
英語でみんなが何言ってるかわかるし、
イギリス人は、なんかあってもきっと誰か助けてくれるっていう信頼感。
パリもそうなのかもしれないけど、
言葉と文化がわからないから安心できない。
スリも多いし。
最初地下鉄乗った時、楽器持った二人組が乗り込んできて、
電車の中で急に歌い出した。
これって、楽しく聞いていいものなのかがわからず、
無視するしかない。
日曜日は、夕食に向かっていたら、
酔っぱらいの様な人に追いかけられてツバを吐きかけられた。
冬は暗くなるのが早いから、なおさら怖い。
しかし、
女ふたりのパリ旅はもちろん楽しい!
すぐに飽きてぶーぶー言うおとうとくんがいないので、
食事も美術館もショッピングも、
心ゆくまで堪能できた。
とにかく歩いた。
アートも大好きなおねえちゃん。
ルーブル美術館に行ったら、まず彫刻へ。
私は二度目のルーブルなのだけど、正直、彫刻って鑑賞のポイントがわからなかったのだけど、
熱心に一つ一つ見るおねえちゃん。
すごくきれいだね、
この傾きがいいね、
この布の感じがすごいね、
などと、感想を聞いてるうちに、私も「確かにすごい」と気づいて、
おもしろく鑑賞できた。
彫刻フロアに1時間ほどいた。
そこから、ルーブルのハイライトであろう絵画のフロアへ行くと、
思わず息を呑むおねえちゃん。
まず、その大きさと、ワインレッドの様な壁の色。
そこから、絵画も一つ一つ丁寧に鑑賞している。
日本で美術の授業で油絵をいくつか書いたおねえちゃん。
美術部でもないのに、出展されたりする腕前なのだけど、
自分も描くだけに、著名作品の凄さに圧倒されるみたい。
「ナツキちゃん(美術部のクラスメート)が、すごいうまいねーとか言ってたけど、
そんなんじゃ、やっぱり全然比べものにならないね」
という感嘆がかわいい。
名画の力は本当にすごい。
人を黙らせるというか。
私も久しぶりに美を堪能して、
心が高鳴りながらも平穏な気持ちがした。
モナリサには今日も列ができていたけど、
それにはあんまり興味を示さないおねえちゃん。
列の横から斜めに見て、並んでまではいいと結構あっさり通過。
今日は本当はオルセーに行くつもりだったのだけど、
電車の中でウェブサイト見たら、
「今日は事情があり一日閉館」。
仕方ないのでルーブルにしたのだけど、
行ってよかった。
今日もだいぶ感動していた様だったけど、
初めて金閣寺見た時とどっちが感動?
と聞いたら、
迷わず「金閣」。
金閣寺は教科書で習って、悪趣味な、、と思ってたけど、
実際に見たら、、、
と、いつもの熱烈金閣弁が始まる。
自分の「好き」がたくさんあって、
それが一番うれしい。