甘えんぼのおとうとくんとオトナなおねえちゃん | イギリスからシンガポールの空の下・・から日本へ、そして再びのイギリス

イギリスからシンガポールの空の下・・から日本へ、そして再びのイギリス

イギリスのこと。
こどもたちのこと。
シンガポールのこと。
教育のこと。
インターナショナルスクールのはなし。
イギリス現地校のはなし。
時々柴犬のこと。

 

りんちゃんの預け先がまだ見つからないのもあり、

このハーフタームは2チームに別れることになった。

 

女子チーム、

2泊3日パリの旅。ユーロスターで。

 

残ったボーイズは、

とっと仕事もありながら、

りんの世話と食事と。

こういう時、私は、彼らのために作り置きしたりなんかはしない。

3日間くらい自分たちでなんとかするべし。

 

 

これが、

休みだと起こしても昼まで寝てるおとうとくんが、

いくら言っても嫌がって散歩には行かないおとうとくんが、

8時半に起きて自分で準備してりんの散歩に行ったり、

りんのごはんに関して、「そんなの裏見て何入ってるか見ればいいんだよ」

などと、だいぶ上から言ったり。

 

自分のことは、同じかやや下に見ている見たい、、、と、とっと。。

 

けれど、私たちが帰ってくるとすぐ元通り。

いちいち、全て、聞いてくる。

牛乳飲んでもいいか、

コーラ飲んでもいいか、、。

 

おかあぽんとおねえぽんに甘えすぎだな、こりゃ。

 

 

女ふたりのパリは、やはりちょっと怖い。

 

日曜の夜は、レストランも休みが多いし、人通りもやや少ないかもしれない。

10年くらい前にもおねえちゃんとふたりでパリに行ったのだけど、

その時よりも、雰囲気は少し悪くなってる気もした。

 

イギリスに戻って来た時の安心感。

イギリスもロンドンの地下鉄は少し暗い感じがするけれど、

英語でみんなが何言ってるかわかるし、

イギリス人は、なんかあってもきっと誰か助けてくれるっていう信頼感。

パリもそうなのかもしれないけど、

言葉と文化がわからないから安心できない。

スリも多いし。

最初地下鉄乗った時、楽器持った二人組が乗り込んできて、

電車の中で急に歌い出した。

これって、楽しく聞いていいものなのかがわからず、

無視するしかない。

日曜日は、夕食に向かっていたら、

酔っぱらいの様な人に追いかけられてツバを吐きかけられた。

 

冬は暗くなるのが早いから、なおさら怖い。

 

しかし、

女ふたりのパリ旅はもちろん楽しい!

すぐに飽きてぶーぶー言うおとうとくんがいないので、

食事も美術館もショッピングも、

心ゆくまで堪能できた。

とにかく歩いた。

 

アートも大好きなおねえちゃん。

ルーブル美術館に行ったら、まず彫刻へ。

私は二度目のルーブルなのだけど、正直、彫刻って鑑賞のポイントがわからなかったのだけど、

熱心に一つ一つ見るおねえちゃん。

すごくきれいだね、

この傾きがいいね、

この布の感じがすごいね、

などと、感想を聞いてるうちに、私も「確かにすごい」と気づいて、

おもしろく鑑賞できた。

 



彫刻フロアに1時間ほどいた。

そこから、ルーブルのハイライトであろう絵画のフロアへ行くと、

思わず息を呑むおねえちゃん。

まず、その大きさと、ワインレッドの様な壁の色。



そこから、絵画も一つ一つ丁寧に鑑賞している。

日本で美術の授業で油絵をいくつか書いたおねえちゃん。

美術部でもないのに、出展されたりする腕前なのだけど、

自分も描くだけに、著名作品の凄さに圧倒されるみたい。

「ナツキちゃん(美術部のクラスメート)が、すごいうまいねーとか言ってたけど、

そんなんじゃ、やっぱり全然比べものにならないね」

という感嘆がかわいい。

 

名画の力は本当にすごい。

人を黙らせるというか。

私も久しぶりに美を堪能して、

心が高鳴りながらも平穏な気持ちがした。

 

 

モナリサには今日も列ができていたけど、

それにはあんまり興味を示さないおねえちゃん。

列の横から斜めに見て、並んでまではいいと結構あっさり通過。

 

今日は本当はオルセーに行くつもりだったのだけど、

電車の中でウェブサイト見たら、

「今日は事情があり一日閉館」。

仕方ないのでルーブルにしたのだけど、

行ってよかった。

 

今日もだいぶ感動していた様だったけど、

初めて金閣寺見た時とどっちが感動?

と聞いたら、

迷わず「金閣」。

金閣寺は教科書で習って、悪趣味な、、と思ってたけど、

実際に見たら、、、

と、いつもの熱烈金閣弁が始まる。

 

 

 

自分の「好き」がたくさんあって、

それが一番うれしい。