飲ませてください もう少し
今夜は帰らない 帰りたくない
・・・・
この氷雨という歌はいい。
先日、テレビで久しぶりに「氷雨」を聴いた。
歌っていたのは佳山明生。
この人はさらっと歌う。
情感豊かに歌う日野美歌の氷雨の方がよいと思っていたが
いや、佳山の方がいいかなと思った。
さらっと歌うけれど
その背景に深いものを感じるからだ。
日野美歌の歌で大ヒットして日野が昭和57年の紅白に出場。
しかし、その何年も前から苦労を重ねた佳山が歌い、
ようやくヒットさせていた。
佳山の所属レコード会社の担当者が急死したため
出版権利が未申請だったらしい。
そのため新人の日野が別の会社で歌うことになった。
日野の紅白出場で、氷雨と言えば日野の歌ということになり
ショックを受けた佳山は酒におぼれ、身を持ち崩し、
ついには歌手活動も休止。
小さな居酒屋で働いていた佳山は9年後に
氷雨を歌い続ける日野の歌声を有線放送で聞き、
再起を決意、
以来、氷雨を大切に歌い続けている。
かつてのイケメンはすっかりおじさんになった。
波乱と苦労と悲哀と乗り越えた強さが入り混じった姿から
聞こえ る氷雨はやはりさらっとしていたが
味わいを感じた。
氷雨は佳山の歌として深みを増したようだ。