神の月;空虚感、金で買った恋愛、自分を愛することによる復活 | なんぎょう(南行)のつれづれブログ

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高杉晋作(東行)、西行法師にならい、暖かい南を選んで、南行という号を自分で付けました。日々のこと、大好きな畑仕事、歴史、旅行、寺社巡りなどの記事をつれづれに書いていきます。

原作を読んでいないが
NHKでドラマ化されたのを見ていた。
映画化もされるようだ。

なかなかに考えさせられる内容だった。

現代人が抱える、いや現代人だけではなく
人が抱える言い知れない空虚感、
それを満たすものは何か。
金で恋愛を買えるのか。買えない。
自分を愛し、取り戻す闘いを描いていたようだ。

NHKのホームページに
演出の黛りんたろうは
「聖なるもの」の存在から、遠くかけ離れてしまった
現代人が等しく抱える「空虚感」、「欠乏感」を
切実なまでに描き出し、
それからの「復活」の方法を探るものである。
と書いている。

原作者の角田光代は
ドラマを拝見し、私が書いたものよりももっと深い
恋愛の物語になっているという印象を持ちました。
原田知世さん演じるまじめな梨花の、透明な孤独感と
空虚感に胸が痛み、人は、愛することも愛されることもなく
生きてはいかれないのではないかと、考えさせられました。
同時に、相手は光太ではなくてもよかったのではないか、
空恐ろしいような気持ちにもなりました。梨花だけでなく、
私たちの恋愛の相手もまた、だれでもいいのではないか。
だとするならば、恋愛とはなんというまやかしだろう。
そのまやかしを、私たちはなんと強く必要としているのだろう。
そしてこの場合の「恋愛」を「お金」に置き換えても、
まったく意味は変わらないと、あらためて気づきました。
書いているときよりも、一段と深く考えざるを得ないドラマに
していただいたことに、この上ない幸福と感謝を感じています。
と書いている。