(日本の)インターネット広告の原点を振り返ってみると、牽引してきたのはコカ・コーラやサントリー、あるいはソフトバンクといった企業ではなく、ダイレクトレスポンス系の、より具体的にいうと消費者金融、美容整形、転職・派遣、不動産、中古車売買・・・こういった業界が引っ張ってきたのがインターネット広告である。と思っていたりする。
なので、ダイレクトレスポンス系クライアントで施策を考えるときは、こういった業界のケースを、いわば先輩的に振り返る時が多い。
テレビや車内広告で認知を拡大し、SEM・アフィリエイトで刈り取るダイレクトモデル。定番。
しかし現状、こういった業界に対してインターネット広告業界は手厳しい。
基本的にCPA重視施策を考える場合、どうしてもオークションの概念が採用される。
SEMの入札CPCは「馬鹿か!」と叫びたくなるくらい高値に跳ね上がる。OvertureやGoogleの思惑通り、競合他社の動きを見ながら入札単価を調整する。
アフィリエイトもそう。獲得単価はクライアント側で自由に設定はできるものの、よりよい掲載位置に掲載するためにはやはり単価を吊り上げる必要がある。というかそのほうが手っ取りばやい。
その他、CPA効率のよいメニューに出稿しようとすると、やはり人気メニューであるがためにエントリー制が採用されており、発注したくても思った量を発注できない状態に陥る。
こういう状況の中、本当に限られたターゲットユーザーの食い合いに、これらの業界は陥っている気がする。
その中でもいち早く、新規顧客の獲得をウェブ上で啓蒙段階から着手し始めたのは、なんかレイクな気がしてた。
この記事でも紹介した
、パラパラレイク
なんかも懐かしく、GoogleのClick-to-Playにいち早く着手したのもレイクだった気がする。
中古車のガリバーが自前のSNSを展開したりね・・・これは新規というよりは、CRM的な意味合いが強いと思うけど。今でもがんばって運営しています。
■ガリバーSNS「GAZZ!」:http://gazz.221616.com/tp_gazztop.do
各社ともすごい苦しい中でもろもろ考えた末、試行錯誤を繰り返している。
最近見つけたのは、アコムさんが展開している「ACOM LAND
」。
直接契約を迫るのではなく、「知る」「感動する」「笑う」の3つの軸からコンテンツを整理、サイト設計している。
「知る」は今までどおりだと思うが、「感動する」「笑う」の軸は・・・目的は何だろ?
どちらもコンテンツを見てみると、パッと何を伝えたいのかわからない部分が多い。結構長いのでYouTube向きではない。YouTubeだったら1分以内にはすべて抑えたい。から、バイラル目的のコンテンツではないと思う。
いくらかエモーショナルな部分に訴えかけるような、あるいは自分と重ね合わせて・・・というユーザーの心理遷移をついているような気もするので、おそらくユーザー=視聴者を潜在顧客化するためが目的なんだと思う。
サイト設計自体は非常にスムーズで、動画もさくさく立ち上がるので、コンテンツを見ることに対するユーザーのストレスは少ないと思う。
だから、こういったコンテンツの視聴前後の態度変容まで追ってたりすると、面白いかもしれないです。
ということで、何が言いたいかというと、ダイレクトレスポンス系は計測が命。
それがブランディングとか認知とか、広告目的が変わった瞬間に計測能力が下がる傾向がある。
僕も今まで「こんなに計測命の担当者なのに、なんでテレビを出稿するんだろ?しかもろくなFBも受けず・・・」と思ったことがある。
こういった新たな展開をしてくれるのであれば、その効果を・・・と思う。ダイレクトレスポンス系は代理店とかがハブになって一度ノウハウを磨きあうことも必要かも。
徒然なるままに、アドマン。

