あきれたパーティ・・・文化の幼児化・・
ちょっと訳ありで、とあるライブパーティに潜入してきました。
ビュッフェ式の立食。フリードリンク。お洒落に着飾った、20代~30代の男女が百人ほど。女性のほとんどはスリットの入ったロングドレスで、胸元もあらわ。
フロアいっぱいに色とりどりの風船が散乱し、いたるところでそれを足で踏み割る音がする。
ステージでは若い(10代か?)バンドが全員サンタの格好をして登場、耳を劈(つんざ)くような大音量でギターやベースをかき鳴らす。
ボーカルはしゃがれた(かすれた)声で、英語なのか日本語なのか判らない歌詞を歌う。というか、叫ぶ。
ドラマーは上半身裸で、ドラマーの私に言わせるとお世辞にも良いとは言えない不安定なリズムでとにかく叩きまくる。
それでも客は大盛り上がり。バンドが何をしゃべっても何を歌っても、とにかく受ける。
「いぇーーーい!」「ひゅーひゅー!」「High! High! ハイハイ!」
曲に合わせて全員手を振り回し、飛び跳ね、叫び、汗をかくとまた冷たい酒をあおる。
酒の入った使い捨てカップが、氷ごと床に散乱している。
息を切らしたボーカルが言う。「・・・よし・・・それじゃ・・・次はクリスマスソング歌いますイェイ!・・・ワン!ツー!スリー!フォー!」
その合図で、いかにも適当なリズムで、適当なコードのクリスマスソングが、適当な歌詞で歌われる。
それでも客は大盛り上がり。「いぇーーーーーーい!」「最っ高ーーーーー!」って・・・。
傍で見ていて、本当に悲しくなった。これは音楽じゃない。これはパーティじゃない。
一言で言うと、単なる酔っ払い集団の醜態・・・
俺が知ってるパーティって、客もステージももっとお洒落でカッコよかった。
落とせば割れるようなグラスを手に持って、音楽に合わせて踊るもよし、女性をナンパするもよし。女性もガードが固くて、それなりに駆け引きがあった。
決して安くは無いカクテルを注文し、女性にプレゼントしても断られたり。そんな駆け引きを、私はカウンターの内側から、カクテルを提供しながら見てる立場でしたけど。
今は、飲み放題の使い捨てカップに酒をジャブジャブついで、「飲んでる?」「いえぇーい!」みたいに簡単に友達になれる。
緊張感ってものが全く感じられない・・・・・・・・・・・・・・・。恐ろしい。。。。。。。
今の日本の文化って、「幼児化」の一途をたどってると思います。
割ると危ないから、グラスは持たせず、使い捨てカップ。(前にブログに書いたけど、子供に切れない包丁を持たせる理論と一緒)
高価(たか)いと文句が出るから、安い酒を安い値段で飲み放題で提供。
お洒落なBGMや崇高な音楽では盛り上がらないから、とりあえずどうでもいい生演奏を汗いっぱいにかき鳴らして、大音量で流せば受ける。
テレビを付けて思うのは、今のA○Bの歌とか踊りって、まるで昔の子供番組の「歌うお姉さん」の集まりみたい。「テレビの向こうのみんなー!元気いいい?いい子にしてたかなぁ?」みたいな・・・。
わかりやすいゼスチャーを交えて、幼稚な言葉でしゃべり、一人称(「私が」「私が」)の安直な歌詞を、子供に対して言い聞かせるような幼稚な発声でわかりやすく歌う。
それをいい大人(おっさん)が喜んで観てる。あんたは幼児か?おこちゃまか?
で、オトナの音楽ともなれば、露出を多くしてセクシー路線に走ろうとする。安直すぎる・・・アホすぎて顎がはずれそう。
オトナの音楽ってそっちじゃなくて、恋愛歌でももっと崇高で気品のある、おこちゃまには判らないような、語らずとも行間に潜む背景とか感情とか、それに絶妙な間(ま)とか、そういう文化ってものがあったでしょうに・・・。
セクシーって判りやすいけど、結局子供に悪い刺激を与えるだけの危ない玩具でしかない。
オトナはもっと「かっこよく」生きてほしい。かっこいい衣装を着て、かっこいいライブ、かっこいい酒の飲み方、かっこいいナンパの駆け引きをしてほしい。俺は既婚者だし、そもそもナンパは興味ないけど(学生時代に生涯1度だけ合コンに参加して、向いてないって確信した)、今の若い人のそういうカッコイイ駆け引きを傍らで見ていたい。
80年代、90年代のパーティを再現したいなぁ・・・・。週末にかっこいいオトナがたくさん集まって、エントランスで黒服に「男はノータイNG!」って断られて・・・。
中ではかっこいい生演奏があって、カウンターにかっこいいバーテンがかっこいいカクテルを出して、みんなガラスのグラスを手にもって、カッコよくビュッフェをつまんで・・・かっこいい会話をして・・・カッコよく上品に踊って。渋いケイ・グラントのMCが流れて(そこby nameかよw)、チークが始まって・・・。ううーん、かっこいいパーティがしたい。
ビッグバンドがジャズを演奏しながら、ナイト・クルージング・パーティもいいなぁ。