蹴球中毒
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この本の一番伝えたいことは、キャリアの節目のときだけは強く意識してデザインすべきということでした。デザインすることと反対の意味で使われているドリフトも節目でデザインしているからこその効果があると書いています。「節目さえデザインして、不確実ななかにも方向感覚をもっていれば、節目と節目の間は多少とも流されていい。流れに身を任せる中で、掘り出し物がいっぱいあるかもしれない。しかし、それは、夢や方向感覚を節目のときに抱いてこそ、みえてくることが多い。」常にキャリアを意識するのではなく、節目以外は流されてみることで自分が意識していない新たな発見とも出会えるのだと思います。



またこの本の中で特に印象に残っているのが「RJP現実主義的な仕事情報の事前提供」という概念です。「学生の側が節目の大切な判断をする際、ほんとうに役立つ情報を提供するのがRJPの使命だ。」と書かれていますが、まさにその通りだと思います。日本が横一線状態での就職活動だからか、悪い部分を伏せて過剰によい部分を見せる企業が多いように感じてしまいます。特にJクラブの経営者では非常に重要であると感じました。ほんの一部の華やかな側面を過剰に見せることで、いかようにもよく見せることが出来てしまうからです。ただしそれではもちろん入社した人も長続きするはずもありません。悪い側面をしっかり伝えつつも(報酬、残業、休日勤務etc、それを上回るような良い面を(やりがい、誇り、社会貢献、感動etc)伝えるまたはつくっていくことが大事だと思います。現在はSNSなどの普及で悪い評判はすぐに広まってしまいます。経営者として、何が入社したあとのモチベーションになるかを考え続ける必要もあると感じました。


最後に日本を代表する写真家であった山田氏が語った言葉が、キャリアというものをうまく表していると思います。「人生には三筋、四筋ある。ただそれが振り返ってみたら一筋だったというのが僕自身の美学ではないかと思います。だからそこで筋を通したい。」つまり、初めから最後まで一筋でいくのではなく、いくつもの筋に分かれているようでいて最終的にはそれも全てつながっているというものです。それはスティーブジョブスもある大学の卒業スピーチで言っていた言葉にも通ずるものがあると思います。「未来に先回りして点と点をつなげることはできない。君たちにできることは、過去を振り返ってつなげることだけなんだ。だから点と点とがいつ何らかの形でつながると信じなければならない。」(本書の文中ではありませんが。)結局キャリアは歩んでいる時には、わからないことが多く振り返った時に、あの時の判断は正しかったんだと思うしかできないと思います。そのためにも、節目で自ら決めた道は自分が信じた通り愚直に歩み続けることが大事だと感じました。



働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)/PHP研究所

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目的:プロサッカー選手が置かれている状況を理解し、
  どのようにマネジメントしていくかを考える。

現状プロサッカー選手の数は1,400人~1,500人
 そのうち100人~150人が入れ替わっている。(新人が入り、引退)
(Jリーグが開幕してから今まで2,000人以上の選手が引退しているだろう。)

2015年度の新人の実績は
大卒:53名
高卒:21名
Jアカデミー:60名  
 とJアカデミーの割合が高まってきている。
*高卒、大卒の中にもJアカデミー出身の選手もいる。

新人選手が契約する際の年棒上限は決まっているので、
複数のチームが同じ選手と取り合う時に差別化になるポイントは
・スタジアム
・ファン
・先輩選手
・スタッフ
・練習場(クラブハウス)
このあたりで他のクラブとの差別化を図り選手を獲得する。

経営者視点でのサッカー選手とは
・人材獲得(採用)
・業務委託契約
・会社経営における費用
・商品
・最大のリスク要因(怪我、不祥事、移籍)
・費用対効果(ROI)

本日のグループディスカッションしたテーマでなるほどと思ったこと。

「プロの選手とは?」

現場(ピッチ)で結果を残せる人:これは皆大枠合意だった。

そしてなるほどと思ったのが、
一口にプロといっても二通りのプロがある

①アマとプロという観点でのプロ
⇒つまりサッカーをやってお金をもらうという意味でのプロ
(ここで必要な能力が大枠合意だった、ピッチで結果を残せる人)

②プロフェッショナルという観点でのプロ
⇒NHKのプロフェッショナル仕事の流儀に出て来るような、
 その道を究め人間的にも素晴らしい人

どんな人がプロかというと、最低限として
①(ピッチで結果を残せるような人)でありつつ、
その上で②(人間力があり、皆から尊敬される存在)がプロ中のプロである。

①、②に切り分ける考え方が新鮮だった。

但しこれは人によって捉え方が異なってくる、
10人いれば10通りのプロ論があるだろう。





Jクラブの経営者が知るべきキャリアの視点

個の視点 
→自分らしいキャリアをどうつくるか

組織の視点 
→次世代リーダーの育成(経験のマネジメント)

支援(介入)の視点
→どのようにして効果的に介入するか(選手のセカンドキャリア)

 セカンドキャリアだけでなく、キャリアの危機(危険と機会)に介入することで、
 いかにキャリア発達につなげられるか。

選手は現役絶頂の時にセカンドキャリアの話をされても到底受け入れられないだろう。

≪転機の理論≫

・トランジション理論
①何かが終わる

②ニュートラルゾーン

③何かが始まる


選手の現役引退もそうだが、現場から管理職という一般会社でもトランジションは起きる

選手のセカンドキャリアは次の仕事をどう探すかだけでなく、
選手生活が終わるというトランジションをどう乗り越えさせるか

平野さんの例だと
現役の頃から周りに厳しいことを言ってくれる人がいた。
高校時代から監督に厳しくも愛のある指導を受けていたことで、
自分に厳しい人を周りにいてもらう利点をわかっていた。
現役の終盤には車もポルシェからプリウスに乗り換えるなど
徐々に準備をされていた。

平野さんではないが、サッカー選手の奥さんが
浪費家で現役を引退して報酬が減った際にも奥さんの浪費が変わらないケースもある。

・転機を乗り越える能力に影響を及ぼす4つのS

┗①状況(situation)
┗②自己(self)
┗③支援(support)
┗④戦略(strategies)

クラブとして出来ることは③の仕組化だろうか。