AI vs 教科書が読めない子供たち | 艶(あで)やかに派手やかに

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「女性」✕「発達障害」✕「アラサー」×「グローバル」の立場からダイバーシティ(多様性)について発信しています。

 

いま読んでいます。 

 

最も気になるのが、AIが翻訳にどう活用されていくかという点ですが、なぜ機械翻訳が誤訳するか(それは読解力の不足が原因にある)がよくわかりました。

「私は先週、山口と広島に行った」→I went to Yamaguchi and Hiroshima.

山口が山口県ならこれで正解です。しかし、ここで山口が地名ではなく人名で友人のことだったらどうでしょう。誤訳になってしまいます。

読解力を理解しないAIの機械翻訳の限界があります。

「これからはAIが翻訳する時代だ」という誤解が広まることがいかに危険かを感じました。 

 

また、定型化が得意な機械翻訳は、英語と近い言語(スウェーデン語など)の間においては進みやすいですが、英語と日本語の間においては文法や構造が違いすぎてなかなか進まないと思われます。 

 

基本的に翻訳者は機械翻訳にシビアな評価をしますが、機械翻訳の発展はグローバル化する社会にとってメリットが大きいと認識しています。どちらかといえばいまの翻訳者のできない部分を補ってくれると考えています。特にありがたいのがマイナー言語の翻訳です。

 

機械翻訳に何ができて何ができないかを理解したうえで、機械翻訳への誤解を抱いた人を見たら、正しく説明できるようにしたいです。

 

「読解力の不足」には、大きな問題があります。

教科書やニュースやインターネットの内容を理解できない、ということは、社会の仕組みを理解できない、ということです。

さらには私が普段から書いているものも理解できないかもしれません。ということは、読解力のない人は、多様性がメリットだということも、時代は変化するということも理解できないし、そもそもそういう情報に触れようともしない、ということです。なるほど、なかなか理解は進みませんね。

こちらからもわかりやすく伝える工夫などをしていきたいところです。