世界初「ハラスメント禁止条約」が採択-ILO | 艶(あで)やかに派手やかに

艶(あで)やかに派手やかに

「女性」✕「発達障害」✕「アラサー」×「グローバル」の立場からダイバーシティ(多様性)について発信しています。

スイス・ジュネーブで行われた国際労働機関(ILO)の年次総会で、「ハラスメント禁止条約」が21日に採択されました。

ILOのホームページで、条約の原文を見ることができます。

 

これで、セクハラ、パワハラをはじめ、あらゆるハラスメントが禁止される世界初の条約ができました。画期的なことです。

 

第6条(Artice6)は、「被害を受けやすい人々」(more vulnerable group)を保護するという条文になっています。

この対象として、女性労働者(women workers)が明記されました。

 

ハラスメント禁止条約を採択=「LGBT保護」盛り込まれず-ILO

ただ気になるのは、当初は第6条にLGBTや障害者も明記される予定だったが、同性愛を禁止するアフリカ諸国が反対し、「その他被害を受けやすい人々」という表現にとどまったとのこと。米国やアフリカ諸国などの要請が反映された形で、各国の文化や社会規範が異なる中、具体的な基準を策定することの困難さも浮き彫りとなりました。

 

日本政府、ハラスメント禁止条約に賛成票 批准は未定

日本政府は条約に賛成しましたが、条約の批准(条約の内容に拘束される)には国内法との整合性が必要。日本では関連する国内法が未整備(罰則規定がなかったり)であるため、批准にはまだまだ時間がかかりそうです。訴訟リスクが高まることを心配する声もあります。