地方における障害者採用で結果を出した企業 地元メディアを味方につける | 艶(あで)やかに派手やかに

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いま、北海道道南で、障がい者テレワークが とんでもない盛り上がりを見せている理由(ミルマガジン)


障害者が能力があっても、働く場所がなく、力を持て余してしまっている北海道函館において、

リクルートホールディングスの設立した障害者雇用を目的にした特例子会社リクルートオフィスサポートが説明会を開きました。

100人の定員に対して130人もの申し込みが殺到しました。

結果、テレワークで精神障害者12人の雇用ができました。

 

この記事、障害者12人の雇用ができたという結果以上に、その結果を出したプロセス、

東京の大企業が地方に入っていくうえでの注意点とメディア戦略についての分析が興味深い。

 

事前に、企業が障害者雇用の説明会を開くことが、NHK函館放送局、地元ラジオFMいるか、地元紙北海道新聞で詳細に取り上げられた。

「企業さんが説明に来る前に、マスコミによる、言わば「前宣伝」が、しっかりと行われた形になった(リンク先より)」

 

地方の当事者の就職転職事情を知る人々を味方につけ、地方の当事者の現実を直視し、相手と同じ目線で入っていく。

田舎の人々の警戒心は、東京に住む私達の想像以上に大きいということを念頭におき、

しかし「だからあいつらはわかっていない」「嫌なら来なくていいよ」ではなく、

そうした状況も打開していくことを目指す。

企業、当事者、地域社会、すべてにとって、この先に良い結果が待っていると信じること。

これこそ、こころのバリアフリーであり、ダイバーシティ&インクルージョンと言えます。

 

多様性方針を掲げながら、障害者の応募が集まらず、理想と現実の落差に困っている企業にも、参考になりそうな事例です。

 

この出来事の場合は「地元密着メディアと企業のタイアップした戦略」ですが、

ココライフ女子部のような障害者による障害者のためのメディアと企業がタイアップした戦略というのも、考えるとわくわくします。

そこまでできるように着実に実績を積んでいかなきゃ。