地方創生やダイバーシティ推進に必要なことは? | 艶(あで)やかに派手やかに

艶(あで)やかに派手やかに

「女性」✕「発達障害」✕「アラサー」×「グローバル」の立場からダイバーシティ(多様性)について発信しています。

地方移住に興味があるわけではありませんが、地方創生って、企業における多様性推進に置き換えて考えやすいなあと感じたことがありました。

「東洋経済オンライン」が「地方創生のリアル」というシリーズを組んでいました。


ある地方から若者が離れるにはそれなりの理由がある、ということを考えて手を打つ必要があるのです。
「年齢は若くても考えや行動は年長者と同じような保守的な若者ばかりになればその地域は破滅」
そのとおりですね。
「見た目は女性でも視点や思考や働き方は男性的な人しか活躍できない」とか、
「障害者手帳を持っていも能力や振る舞いは健常者と変わらない人しか採用しない」とかいう企業に通じます。


地域振興イベント開催のために予算獲得に走るとか、
地域振興のためのイベント疲れにより本業の迷走とか、
イベントをして地方創生したつもりになっているとか。
年の初めの会議の時点で、何をやるかばかりに注目して、何をやらないかに焦点を当てないことにも原因はあるといいます。
いまや、ダイバーシティに関するイベントが花盛りです。
講演会やワークショップや○○啓発デーで、それらしきことを聞いて、話して、多様性を実現したつもりになっている…私はこれを「お祭りダイバーシティ」と呼んでいます。
色んなテーマに関するイベントや啓発デーには、一時的にはワーッと盛り上がるけれど、そこにはそのテーマに興味がある人しか来ていなくて啓発になっていないものをよく見かけます。発達障害の理解啓発や多様性推進にも多いでしょう。
当事者は啓発デーが終われば、厳しい現実に戻るのです。
にぎわうだけのイベントは、「精神安定剤」にすぎないでしょう。


苦労して成功しても、事例として紹介され始めたら潰れる…
本来は地域活性化に使っていた時間を、視察見学への対応にとられるようになる。旗振り役は講演会参加のための全国出張で地方にいない時間が増える。それぞれの本業は迷走し、やがて低迷期を迎え、「終わった」と見捨てられる。
マイノリティが当事者活動を熱心にやるのは、現実の仕事や学業や家庭が充実したうえでのことであるのを忘れてはなりません。


「観光客○千人達成しよう」といって、数値目標のために、やることを増やすとか、
「日本版○○(横文字)」といって、「進んでいる」けど仕組みが全く違う欧米事例を安易に輸入するとか。
これも企業におけるダイバーシティと重なります。
「女性管理職の割合○パーセント達成しよう」とか、
「障害者の法定雇用率○パーセント達成しよう」とか。
「数値目標を立てたり、欧米における取組みを参考にするのに必要なのは、制度でも予算でもない」
そのとおりですね。
戦略ー自ら自立心をもって「稼ぐ」ことと向き合う具体的な取り組みがあるか、ですね。


"新たな取組みや進め方を「非常識」で「不真面目」だとみなし、一方で「できない理由」を並べ立てることが現実主義者であるかのように勘違いをして発言をする人が必ずいる"
そのとおりですね。
マイノリティ当事者には、このような人々といかに向き合うか、という厳しい現実もあります。
けれども私たちは、新たな時代に則した「常識」「普通」を作り出し、しっかり成果を出す「真面目」さを確立したいですね。

神田川沿いをお花見ラン。