発達障害者は核心ついた発言ができる | 艶(あで)やかに派手やかに

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「女性」✕「発達障害」✕「アラサー」×「グローバル」の立場からダイバーシティ(多様性)について発信しています。

発達障害の人は、言葉どおり受け取って、つまらないことでも真剣に考えてしまう、冗談を冗談としてスルーできない、ということがよく言われます。
 
最近職場であったエピソードを。
 
帰省土産を持ってきた人からの案内メール。
 
「皆様 つまらないお菓子を資料コーナーに置きました。よろしければお召し上がりください。」
 
筆者はこのメールを見て、送信者のところに行って「お菓子、つまらなくないですよ!」と真顔で言いました。
 
もちろん語学のプロとして、それは贈り物をする時の日本語の謙遜表現であるのはわかっています。加えて、「つまらない」は贈り物ではなく、贈る人にかかる形容詞だ、ということもわかっています。
でも、筆者は叫び出したくなります。「つまらなくないですよ!」と。
 
筆者とは別に、
 
「お菓子ならおいしいかまずいか苦いか甘いか だと思いますが(joking!) おもしろそうなので、後ほどうかがいます(笑)」
 
と冗談で返信してた人もいましたが。
 
筆者の叫びに、職場では大爆笑。
 
「核心ついたことを言ってくれるね。遠慮せずどんどん言ってくれたらいいんだよ!」とマネージャー。

(もっとも、「遠慮せず」と言われると、どの発言、どのタイミングなら許容されるのか、あいまいなのがまた当事者にとって困るのですが)
 
多様性を受け入れ、活用しようとする意識がある職場には、当事者の行動を笑い飛ばせる雰囲気があります。

会社は健常者のルールで動いており、
障害のある当事者にとっては使いにくい面があることは否めませんが、
だからこそ私達は健常者とは違った視点で考え、発言することができます。
受け入れられた場所で、当事者がじわじわと力をつけ、
いつしかその核心ついた発言力でイノベーティブな提案をし、周囲を変えてしまえる(もちろん良い方向に)くらいになるといいですね。