ここは58階。
会話では、車椅子で困ること、あったらいいな、という話が出ました。
梅津絵里さん「山手線のような混雑する路線では、移動だけでも大変。駅員さんに介助してもらっているけれど、対応に来てくれるまでに何十分も待たされる」
本当は駅員さんだけでなく、通りすがりの人が声をかけて手伝う方が、交通インフラ効率が良く、鉄道会社としても負担が軽くなるんです。
もっとも、通りすがりの人が手伝うのは難しい場合もあります。(重量のある電動車椅子を乗せるには専用のステップがいる。だから当事者側にも、周りに手伝って、とは必ずしも言い出せない場合もある)
車椅子で海外旅行したことのある人から、海外では通りすがりの人々が声をかけて手伝ってくれるのでとても助かる、という話をよく聞きます。ヨーロッパやアメリカだけの話ではなく、日本に比べて設備面のバリアフリーが遅れていると思われている東南アジアについても、そうした体験談を聞きます。
つい最近までは車椅子で電車に乗るのを断られたことさえあったのを考えると、駅員さんが車椅子でも乗れるように対応するようになったのは進歩と言えます。ただ、「障害者の移動支援は駅員さんがやること」と片付けるのではなく、普通の人々の間にも、手伝う動きが広まるといいですね。(忙しい時は無理しなくていいですが)