多様性を否定するという多様性は認められる? グーグルの多様性問題 | 艶(あで)やかに派手やかに

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「女性」✕「発達障害」✕「アラサー」×「グローバル」の立場からダイバーシティ(多様性)について発信しています。

ことのいきさつ

・Googleのあるエンジニアがクビになった

・理由は、彼がGoogleの多様性への取り組みを批判する文書をネットで発表し、主張を曲げなかったため

・その後、彼はメディアに登場し、自説を展開。「女はエンジニアに向かない」「IT業界に女性の管理職が少ないのは男女の能力差であり差別ではない」 「左派寄りの社風を醸成するGoogleは保守的な意見を検閲している」「Google社内には自分の主張に本音では共感している人も多い」など

・彼は元勤務先を提訴する意向

・彼の言い分をめぐっては、意見が分かれる

出典:

ライブドアニュース

http://news.livedoor.com/article/detail/13479578/

グーグルの「多様性批判メモ」を公表した元社員、提訴の意向を語る

https://wired.jp/2017/08/16/google-manifesto-legal-case/


Googleといえば、採用試験も変わっていて、面接は3時間、と言われています。

彼もそのGoogleのエンジニアということで、きっとご優秀で高給取りのはず。それが、こんな信念を曲げずに解雇されてもなお自説を展開し提訴までして世間を巻き込むなんてクレイジーです。面従腹背で過ごしてればいいのに…。静かに転職活動すれば引く手あまたなのに…。

 

彼の認知にはどこか非常に深刻な凹凸があり、治療が必要でしょう。

 

欧米系企業ではダイバーシティ&インクルージョンは単なるきれいごとではなく戦略的にやっていること。

Googleもそんな企業の一つです。それを妨害する、そして度重なる注意をしてもその態度を改善しない者は、解雇した方がいい、とGoogleは判断したんでしょう。

 

女性やマイノリティの立場にあり、偏見をハネのけて道を開くという心の持ち主。

旧態依然とした組織でバリアーに苦しみ、多様性に取り組む企業で働けるチャンスがあるなら…と思いながらも、そうした企業を隣の芝生と片付け、我慢して現状にとどまる人々。

自分の勤務先がダイバーシティ&インクルージョンに真剣に取り組むようになれば、そうした人々はかなり生きやすくなるでしょう。

 

しかし、このエンジニアのような人々にとっては、生きづらくなるでしょう。まあ、同情はしませんが。

 

彼とGoogleが争って今後どういう展開になるか、気になるところです。