「アデハデ」に込めた想い・第5回 友人関係 | 艶(あで)やかに派手やかに

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「女性」✕「発達障害」✕「アラサー」×「グローバル」の立場からダイバーシティ(多様性)について発信しています。

今回は友人関係について書いていきます。
小学校低学年の頃は、友達は少ない方ではありませんでした。しかし学年が上がるにつれて、同年代の同性のクラスメイトとは合わなくなっていきました。10代になると、居心地の良いグループを作り、「付き合いにくそうだな」と思う子とは距離を置くなどする子が増えます。
この頃の親や先生の私の性格に対する見方は大変否定的で、私はいつも性格を治せと言われてきました。これは今から見れば発達障害に理解のないひどい対応ですが、当時の親や教師には、私がその性格ゆえに孤立するのを防ぎたいという善意があったんだと思います。しかしこういう指導を受けてきた当事者は、うつ病などの問題を抱えていることが多いです(これを二次障害といいます)。
私は頭はよく働くタイプでしたので、表面だけでも他人に合わせる方法を頭で考えながら、ぶつからないように人間関係を渡り歩く方法を苦労して身につけてきました。そして友達を作れるようになり、現在に至っています。
今では当事者を支援する世界では「できるだけありのままを認めてあげましょう」とよく言われます。機能的にそうするのが難しい子供に他人に合わせることを強要し、結果その子供が先に書いたような二次障害になる残酷さを防ぎたいという思いからです。しかし、友人関係は相手のある問題ですので、どこまで認めてあげるべきは難しい問題だと思います。これは友人関係だけでなく、家庭や職場で言えることですので、今後も取り上げていきます。

次回は診断された時のことについて書いていきます。

長谷 ゆう