目からウロコ!「レバーの高さ」を変えたら、走りが激変した話 | ハイパーモタード、名前がすでにカッコいい(笑)

ハイパーモタード、名前がすでにカッコいい(笑)

ドゥカティ ハイパーモタード 950 に関するあれこれ(仮)
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前回の日記に書いたように、いまひとつ、フロントタイヤへの荷重が足りていないと思われる自分の走りを矯正するために、ある日、ブレーキとクラッチの「レバーの高さ」を目一杯下向きに変更してみることにした。

 

 

 

目一杯と言っても、まあ45度くらいだろうか?(ブレーキ側のレバーがどこかに当たって、それ以上は下に行かない)。
手首の角度が変わるとともに手首そのものが前方に移動し、自動的に上体も前方へ、という作戦だ。

それまではどうだったかというと、自分の場合、レバーはほぼ「水平」にしていた。
大昔にオートバイの雑誌で、レバーは握るのではなく「引く」感じで、と読んだことがあり、レバーを「引く」にはレバーが水平の位置にあるほうが操作がしやすく、ずっとそうしてきた。

「握るのではなく引く」の目的は、要するにハンドルを握り込んで、余計な力を入れ過ぎないように、ということなのだが、それ以来、私はバイク屋も驚くほど(笑)レバーは水平、にこだわってきたのだった。


閑話休題。

私は、どちらかというと「右コーナー」が得意だった。
いや、「左コーナー」が苦手だった。

この場合の、得意/不得意は、速く走れるかどうかではなく、どちらが「気持ちよく」走れるかということ。
フォームがピタリと決まり、背中(かな?)に心地よいGを感じながらコーナーを抜けていけるのは、いつも決まって「右コーナー」だった。

「右コーナー」では、本格的に倒し込む直前に「タイミングを測る余裕」のようなものがあり、それが「気持ちのよいコーナリング」へと繋がっていくのだが、「左コーナー」の場合は、とにかく力任せに倒し込んで、ギクシャクしながら曲がっていく感じだった。

どうしても「右コーナー」のように「左コーナー」を走れない。
これが、私の長年のバイク人生の悩みだった。
 


そして、話は「レバーの高さ」に戻る。

レバーの角度を大幅に変更して訪れた奥多摩で、いくつか「左コーナー」を抜けていきながら、「おや?」と気がついた。
「右コーナー」とはちょっと違う感覚だったが、減速から倒し込みまでの間に「タイミングを測る時間」が出来ていたのだ。
進入時のスムーズさは、「左コーナー」では過去に経験したことのないものだった。

「何これ!?」
私の長いバイク人生の中でも、これはかなりエポックメイキングな出来事だった。
 


これ以上はうまく説明できないのだが、要するに、手首の角度が変わったことで、体全体のフォームやバランスに変化が起こり、それが私の「左コーナー」を激変させたのだ。

その結果、「右コーナー」の気持ちよさが減じてしまったような気がしないでもないし(苦笑)、「左コーナー」も時には大きく失敗してしまうのだが、そこは今後いろいろ試しつつ、検証していきたいと思う。

これまで書いてきたことは、ドゥカティ ハイパーモタードという「アップライト」なポジションのオートバイゆえのことなのかもしれないが、レバーの高さひとつで、ここまで影響があるというのは、本当に目からウロコだった。
フロントタイヤのアマリングも、心なしか数ミリくらい細くなったような(なってないような)(笑)。

レバーの高さ調整、一度トライしてみることを強くオススメします!

バイクって、なんでこんなに面白いんだろう。