この間『恐怖の構造』を読んでボー楽しめなかった理由がわかったなって感想を書いたときに引用した箇所で言及されていて懐かしくなりまして。実は平山夢明の小説は、本作しか読んでいません……。ほかに読んだのは連続殺人について書かれた『異常快楽殺人』ぐらいです。。。

 

★2019年8月の感想、読書メーターより。

 お、面白かった……! 一見殺伐、荒涼とした感じなんだけど、なんだかんだで人間的な話でした。殺し屋それぞれに突き抜けた個性があり、どっしりとした背景があったり、暴言もすごいけど暴力シーンの描写もすごくて、でも何故か希望に溢れた爽やかな結末。勢いのある文章で独特のビート感があってなんだか楽しかったです。

★★★読書メーターでの記載ここまで★★★

 

 これ確か、実写映画化されたのを観に行って、「この映画もっと面白くできたはずでは!?」と思って原作を読んだんだった気がする。私には原作の方がずっと面白かったな。本で読んだ方がアクションが激しい感じがした。不思議。映画の藤原竜也も悪くなかったし、玉城ティナのオオバカナコもよかったんだけど、なんか全体に「この素材ならもっとよく出来たのでは!? もしかして原作すごく面白いのでは???」みたいな確信を持ったんだよなぁ。

 その直感が大当たりでよかったです。